福岡応援blog

素敵な場所や美味しいお店、応援したいアーティストやスポーツ選手などの情報を中心に、福岡の魅力を発信しています。

福岡産のエノキについて考える

2024年10月18日 | 日記

先日、九州最大のエノキ産地である「福岡県大木町」のエノキ工場がテレビで紹介されているのを見ました。エノキ工場では現在、利益が出ない状況が続いており、工場で働く女性が「夫から『利益が出ない仕事は、もはや仕事ではない』と言われている」と話していたのが印象的でした。

エノキは、スーパーで安価に手に入るキノコの1つで、火が通りやすく使いやすいのが特徴です。また、エノキを他のキノコとミックスして「キノコミックス」にすることで、リゾットやパスタ、マリネなどの料理が一気に華やかになります。さらには栄養価が高く、冷凍保存が出来る食材です。冷凍すると細胞壁が壊れてダシが出やすくなり、料理の旨味が増すというメリットもあります。

しかしエノキには、それ以外にも特別な役割があります。日本の国蝶である「オオムラサキ」の幼虫は、榎(えのき)の葉を食べて成長します。かつては日本各地で見られたオオムラサキですが、急激に個体数が減っており、現在では環境省の「レッドデータ」に掲載されるほど希少な存在となっています。

もしも福岡でエノキ産業が衰退し、エノキの木が大きく減少してしまったら… これからも、美しい蝶が空を舞う姿を見られるよう、福岡産のエノキを応援したいです。


 


この記事についてブログを書く
« 和白干潟のアオサ問題につい... | トップ | 福岡県のブランド野菜につい... »

日記」カテゴリの最新記事