左側が処女作の禄郎。年齢21。大学中退。金髪は染めていて根元はプリン。金髪と長髪は、社会のレールに乗らないという自分の覚悟の印。
大学出て、就職したら一生安泰が常識の時代のキャラ。人間だったら今、団塊の世代。年金受給中。
右側の翔。年齢21。頭が良すぎて将来が決まらず、ダラダラ彼女を取っ替え引っ替え。何もかもがつまらない。クズ男にはクズ女しか寄って来ない。女の方の二股相手にボコボコにされて、それもキャンパス内で警察沙汰になる程ボコられる。
大学側の処分は翔の方が重く停学。ムカついて実家に帰って引きこもり。大学は中退してやると部屋から出て来ない。
主人公、陽は従兄弟のお兄ちゃんが近所の実家の部屋にいる事は知らない。お兄ちゃんのメチャクチャな恋愛事情には薄っすら気がついている。
お兄ちゃんの仲良しの友達、葵は凡人が努力で天才しか行けない大学に入れてしまったので、勉強についていくのにアップアップ。8月に帰れるかもと言っているので、楽しみに待っている。
彼の夢が叶うまで、逢いたくても我慢すると決めている。
8月4日の朝。陽が葵に送ったLINE。
「おはよう。今日も暑いね」
これが最期のメッセージになる。