韓国“ミニ新幹線”、走行中にハッチが開きガムテープで応急措置とは…止まらぬ粗製乱造・安全軽視
軍需品の欠陥が次々と露呈している韓国で、民間でも交通機関などで人命に関わる欠陥や事故が明らかになっている。韓国が鉄道技術の結晶として世界にアピールする“ミニ新幹線”ともいうべき「KTX」(韓国高速鉄道)で今月、先頭車両の整備用扉(メンテナンスハッチ)が走行中に開いたままになるという事故が発生。しかも修理を放棄し、「ガムテープ」で補修して運行を続けるという信じがたい対処が行われた。戦闘機から“新幹線”まで、韓国の粗製乱造・安全軽視は止まらない。(岡田敏彦)
トラブルがトラブルを呼ぶ
韓国SBSテレビなど現地メディアによると、KTXの事故は4月2日昼ごろ、その日に開通したばかりの湖南線で起きた。最新車両「KTXII山川」を使ったソウル龍山駅発、光州松汀駅行きのKTX515便で、先頭車両の左側面にある整備扉(縦横約90センチ)のロック金具が壊れ、扉が開きっぱなしになっているのが、途中の光明駅で見つかった。
運行初日に新型車両でメンテナンスハッチが壊れるとは初歩的過ぎる故障だが、安全軽視の運行はさらに続く。列車は扉を開けたまま同駅を出発し、運行を継続したのだ。
列車は風圧で扉をガツンガツンとボディーにぶつけながら、時速約200キロで走行。次の五松駅で、連絡を受けた車両製作会社の従業員が修理のため待機していたが、何か手違いがあったのかKTXIIが到着しても修理はできず、列車はそのまま出発した。