京都大が三菱重工業と共同開発した小型電動車両「シニアカー」(右)。ワイヤレス給電技術を使った送電機器(左)の近くにいるだけで、車両のバッテリーに電気を充電できる=22日午後2時40分ごろ、京都市左京区の京都大(西川博明撮影)
京都大は22日、パナソニックや三菱重工業と共同で、電源から約1・7メートル以内なら無線で電気を送ることができる「ワイヤレス給電」の技術を使った機器類を開発したと発表した。今後、医療現場などで実用化を図るほか、技術の国際標準規格化を狙う。
電子レンジで使われる電波の一種「マイクロ波」を応用した。京大が開発した技術を基礎に、パナソニックと共同で電源コードも電池も不要なセンサーを開発。来年度中に医療用機器での実用化を図る。また約5メートル離れた場所でも給電できるよう改良を進める。
三菱重工業とは、ワイヤレスで充電できる小型電動車両「シニアカー」などを開発した。来年1月から京大のキャンパス内で実証実験を始める。
京大生存圏研究所の篠原真毅教授は「インターネットで無線通信が実現したように、日本発の技術で、電力もワイヤレスで使える時代を実現させたい」と話している。
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