鳥取市が「公務員限定」婚活イベント 女性の参加殺到も…「税金で公務員の結婚を世話」と一部批判
鳥取市が、人口減少対策として実施している婚活サポート事業で、男性の参加者を公務員に限定したイベントを3月中旬に企画していることが5日、市への取材で分かった。
市によると、一部の市民からは「税金で公務員の結婚を世話するのか」といった批判も寄せられたが、参加者を募ったところ女性の応募が殺到。市は「女性のニーズに応じて企画したもので、市職員の結婚を支援する目的は全くない」と理解を求めている。
市は昨年11月、民間イベント会社などと共同運営する「すごい!鳥取市婚活サポートセンター」を開設。無料で会員登録ができ、登録すればイベントの告知が届くほか、会員限定イベントにも参加できる。市は平成26年度、運営費の9割以上に当たる500万円を補助している。
今回のイベントは有料制で、男性のみが「公務員限定」。当初は男女各20人を予定していたが、女性から過去最多の79人の応募があり、定員を各30人に増やした上で抽選した。男性は県職員や教職員、警察官や消防士などから応募があり、市職員も数人いたという。
市企画調整課は「企画の段階で批判も想定したが、安定を望む女性会員の声を受けて開催に踏み切った」と説明。今後も公務員に限らず看護師や保育士など、職業を限定したイベントの開催を検討しているという。