【中国ネットウオッチ】
大阪都構想にネットユーザーが羨望の眼差し 「これが民主主義か」「自治体の再編など政府の紙切れ一枚で決まるのに…」
大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長らが掲げた「大阪都構想」が僅差で否決された5月17日の住民投票に対し、中国のネットユーザーも日本の地方行政の話題ながらさまざまな反応を示した。「国内なら自治体の改編など政府の紙切れ一枚で決まるのに…」。自国の政治体制を引き合いに、住民投票で行政の重大方針が決まる日本への“羨望”をにじませる声もあった。(西見由章)
「これが民主主義」
住民投票の報道に対するコメントでまず目につくのは、両国の政治体制の違いを実感する声だ。
「行政区画と経済エリアの矛盾は中国にも国外にも存在する。その違いは国外(日本)では住民投票で解決し、国内は政府の各レベル間の駆け引きで決まるという点だ」
「中国では自治体の合併なんて政府の紙切れ一枚で決まるのに」
思い切った書き込みも削除されないまま残っていた。「これが民主主義だ。欧米式民主主義の弊害を強調する者がいるが、庶民は自分たちが生活の主人公になれることを願っているだけだ」