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林知己夫 二つの流れ
少数例 林知己夫
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jbhmk/31/2/31_107/_article/-char/ja
JBHMK : Vol. 31 (2004) , No. 2 pp.107-124
高橋 正樹 編, (2004). 科学史と科学者 . 行動計量学, 31, 107-124 .
―― 林知己夫氏公開インタビュー ――
○日本における統計学会の成立と 2つの流れ
統計学会 2つの流れ
1、思弁的統計学。「統計学は何であるか」グループ。マルキストで各旧帝大系。
2、高等商業学校系。横浜高商⇔横浜国大~>一橋大学。森田優三。数学を多少いじる統計系。
3、「数理統計」系。学会に入れてもらえなかった系。佐藤良一郎、北川敏男、増山元三郎。三人が鼎立していて。仲のいいような悪いような。それぞれ名前が少しずつ違うんですよ。佐藤先生の「数理統計学」、北川さんの「推測統計学/統計科学」、増山さんの「推計学」、それぞれ分かれてました。・・・
だから日本の統計学は、最初から分かれているんです。マルキスト、いわゆる一橋系、数理統計の三人。それにわれわれ「統計数理」が戦後になって参画してくるわけですから、そうなかなか一緒になれなかったわけです。
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○現象解析に向ういくつかの萌芽
亀田豊治朗
○複雑な現象を見るための「データの科学」
理論で理解できるところはどんどん行けばいいんです。
例えば、物理学のような「イグザクトサイエンス(精密科学)」というのは、絶対に理論が大事なんですよ。データなんてどうでもいいんですよ。理論が検証されれば何もかも分かってきますから。それが生物学になると、その「理論」はもうとたんに怪しくなる。経済学になったらでたらめですよ、理論は。だから、「複雑な現象を理解する方法は何か」といった場合、データを使わなければイデオロギーしかないんですよ。
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