霊犀社2

第2霊犀社(元祖第一は、田中逸平主宰の私塾)@霊際社@P。ネタ帳・メモ書きなど、まあガラクタ。嫌疑76件わざと表示拒否中

Tomio Petrosky特別講演「不可逆性の問題」

2006-03-14 18:48:34 | 聴講メモ
http://www.px.tsukuba.ac.jp/home/tcm/arimitsu/symposium.htm
http://www.px.tsukuba.ac.jp/home/tcm/arimitsu/Prog05.pdf
つくば冬の学校2005 プログラム

Tomio Petrosky特別講演「リウビル=フォンノイマン演算子の複素数固有値問題から見た不可逆性の問題」

思想∨文化的背景。

Petrosky「 相対性理論は、アインシュタインの思想だ。その背景にあるユダヤ文化の影響も無視できないであろう。
アインシュタインは、世界を幾何学で記述できるとした。世界は幾何学的である、と。そして、そのようになった。
でも、ほんとにそうか?プリゴジンは思った。「別の記述もあるのじゃないか。」」

(フロアより)「 相対性理論の世界観は、予定調和的だ。カルビン派的で、未来は既に神によって作られており、われわれの努力によって、その未来が発現する。未来を発掘している感じ。」

Petrosky「 ワインバーグは、科学に創造はない。発見が在るのみだ。という立場。(フロアの人と似た感じ。)決定論的、予定調和的。
対して、プリゴジンは、ナレーティヴ、ナラティヴ、narrative な世界を創造するのが希望だという。例として、ガロアの群論を挙げて、ガロアあっての群論だという。科学にも創造はあると。」
それ、数学なんですけど。多様な、可能性を残す未来。

しかし、プリゴジンもユダヤ系ではあるようだし。(収容所にいれられたのは、一応誤認であったということになったようだが。北原 和夫 (著) プリゴジンの考えてきたこと 岩波科学ライブラリー (67)

プリゴジンは、何人かの共同研究者と別れている。誰だったかと別れたのは、プリゴジンは一元論にこだわるのに対し、パートナーは二元論でもいいじゃないかだったからだとか。一元論とは、力学系だけで不可逆が説明できるといった説。
本公演が、実は、そういうことであったらしいのだが、そういったことは、さっぱり理解できなかったのでした。エントロピーは(非平衡)力学系で記述できるということになるのかな。私は、信じませんけど。

プリゴジンは、(未来はまだ決まっていないという意味で)未決定論であり、一元論である。ということのようだ。
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