(わかっているならやめておけ)
消費税増税衆院可決強行のあと、2012年7月4日には大飯原発再稼働も強行した結果、NHKが7月6日から行った世論調査で不支持率が56%となり支持率27%の2倍を超えてしまった野田民主党政権。
その7月6日の官邸前脱原発デモの日に、野田政権が尖閣諸島を買収するという話が出てきました。野田首相は「尖閣を平穏かつ安定的に維持・管理するにはどうしたらいいかという観点から、所有者とも連絡をとりながら総合的に検討しているところです」と言い出したのです。
これには石原都知事、めっちゃ怒ってます。
石原知事、尖閣国有化は「支離滅裂、人気稼ぎ」
野田首相は7日、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を国有化する方針について、独自に同諸島の購入計画を進める東京都との調整を急ぐ考えを表明した。
政府は、領土保全に関する国の責任を明確にするため、同諸島の地権者と購入契約を結ぶ考えだ。これに対し、石原慎太郎都知事は同日、まず都が買い取り、国に引き渡す考えを記者団に示した。
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石原知事の7日の発言要旨は次の通り。
国有化の方針を固めない方がおかしい。民主党も支離滅裂だから、たぶん人気稼ぎなんだろう。6日に官房副長官と首相補佐官が来て「首相の意向で買 わせてください」と言うから、「元々、国の仕事だが、今までのいきさつもあるし、相手の事情もある。まず東京が買い取っていつでも国に渡す。取得した後、 即座に国に渡しても結構だ」と答えた。
(政府側は)その足で地権者に連絡したのだろう。地権者から人を通じてすぐに連絡があり、「国が来ましたけど、私は石原さんにしか売りません。ご安心ください」と伝えられた。
この前、野田首相に会った時に「そういう意向があるならば、二人で念書を交わして東京が取得してから国に渡そう」と言った。まずは都が購入する方 がスムーズだ。国民が14億円に近い(寄付)金を出してくれた。新しいキャンペーンを考えていて、地権者の要求額を集める自信もあった。
尖閣諸島は沖縄本島から400キロ、 台湾に近いところにあり、だからこそ中国も台湾も領有権を主張しています。しかし、これが日本固有の領土であることは争いようがない事実です。
そして、尖閣諸島の5つの島のうち国有化されているのは大正島だけで、あとの4島は私有地で、東京都が購入するとしているのは、魚釣島、南小島、北小島の3島です。
この4月に「東京都が買う」となぜかアメリカで公表して得意満面だった石原都知事は、野ダメ政権に自分の手柄を取られると思って腹が立ったんでしょうね。上の記事では品が悪いからか詳しく書いていませんが、石原氏はこう言っています。
「結構だけれども、今までのいきさつもあるし相手の事情もある。東京に任せて、東京が取得したらそのまま国に任せますよ。で、どうなのといったら、ふにゃふにゃって帰っちゃった。所有者からも電話かかってきて、『国から来ましたけども相手にしませんからご安心ください』。オレに黙って会いに行くってのもね、乱暴という か拙速というか、粗雑だよな、やることが。国がやりますから、引いてくれと。それなら最初からやればいいんだよ。民主党も支離滅裂。多分、人気稼ぎなんだろうね」
たしかに、野田首相のやっていることは人気稼ぎ以外の何物でもないです。しかし、それは石原都知事のパフォーマンスに関しても言えること。
とうとう、野田首相は、7月9日午後の衆議院予算委員会で、今年4月に石原都知事と会談した際、都が島を購入したあとに国に引き渡す考えを伝えられていたことをばらしてしまいました。
石原氏は都による尖閣購入計画について国には「一言も話さなかった」と説明していたので、大恥かいてしまいました。とにかく一回は東京都が買った形をとらせてくれと最初から言っていたんですな。こんなこと今になってばらす野ダメもダメなら、石原氏もどうしようもありません。
この4島に関しては、2002年から国が年間約2450万円で借り上げているわけで、賃借人である国が買い上げるのがごく自然です。石原都知事自身が「もともと国の仕事」と認めています。
他方、沖縄の先っちょにある島々を東京都が買うというのはいかにも筋が悪い。買っても、領土保全のために何の役にも立ちませんしね。東京都が購入して「即座に」国に売るなどという手順を踏む必要なんて全くないわけです。まさに、筋違い。
国にとって領土問題が大事でそれが目的なら、尖閣諸島国有化に自分が先鞭をつけたということで満足できず、どうしても自分が目立たないと引けないところが、この人の人間の小ささですね。
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だいたい、石原都知事は地権者が「石原さんにしか売りません」と言ってくれたといってますが、石原氏が買うわけじゃありません。石原氏が自腹を切るという話じゃないですからね。私財を投げ打ってというならまだしも、寄付金集めて他人のフンドシでいい格好しようという話ですから、「国士」としてはもともと情けない話です。
どうせ、石原新党なんか作れやしなくて、橋下大阪市長に利用されるだけなんだから、早く政界引退したほうが身のためです。
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もう80なんだからいい加減にしたらいいのに。
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“尖閣 都が購入のあと国に”提案
野田総理大臣は、午後の衆議院予算委員会で、沖縄の尖閣諸島を国有化するため島を買い取りたいとし て地権者と交渉を進めていることに関連して、ことし4月に、島の購入を検討している東京都の石原知事と会談した際、都が島を購入したあとに国に引き渡す考 えを伝えられていたことを明らかにしました。
この中で野田総理大臣は、沖縄の尖閣諸島を国有化するために島を買い取りたいとしていることについ て、「尖閣諸島を平穏かつ安定的に維持管理するには、どうしたらいいかという観点のなかで、今、さまざまなレベルで、さまざまな接触をしている。何か、大 騒ぎするような話をしていこうということではない」と述べました。
そのうえで、野田総理大臣は「春に東京都の石原知事と会談した際、帰り際に、尖閣諸島のことについて少し触れられた。石原知事からは、『都が購入したあとに、国が所有したらどうか』という意見が披れきされたと記憶している」と述べました。
一 方、野田総理大臣は、社会保障と税の一体改革の関連法案の、衆議院での採決で造反した民主党議員の処分について、「党のルールに従って対応したい。参議院 の採決で、一致結束して対応するため、今週木曜日に両院議員総会を、また金曜日には全国幹事長会議を開き、最大限の努力をしたい」と述べました。
ま た、小沢一郎氏らが結成する新党で、幹事長代行に就任する牧前厚生労働副大臣は「私たちは『消費税を上げる前にやるべきことがある』と言ってきたが、民主 党は民主党ではなくなってしまった。『国民の生活が第一』と『政治主導』という原点は、私たちが引き継いでいく」と述べ、野田政権の対応を批判しました。
こ れに対し、野田総理大臣は「社会保障の予算が毎年1兆円ずつ増えていくなかで、ほかを削って対応できる状況ではなくなってきている。歳入改革なども行い、 包括的な改革として国民に理解を求めていきたい。『国民の生活が第一』と『政治主導』という理念を失ったつもりはない」と反論しました。
さらに安 住財務大臣は、消費税率を引き上げる際の東日本大震災の被災地への配慮について、「消費税率を引き上げる時期と、住宅の再建時期がぶつかる可能性が高く、 前向きにやりたい。基本的には税率は変えず、そのほかの形で被災地の住宅再建に特段の配慮を工夫していかなければならない」と述べました。
「黙ってみててくれと伝えた」 東京都の石原知事、一問一答
国の尖閣諸島国有化方針を受け7日午前、石原慎太郎知事が都内の自宅前で記者団に語った一問一答は次の通り。
--政府が尖閣の国有化方針を固めたとのことだが
「昨日(6日)、長浜博行官房副長官と長島昭久首相補佐官が都庁に来た。『自分たちで買いたい』と言うから、『意欲を持ってくれたのは結構だが今までのい きさつも相手の事情もあるので、とりあえず東京が買い取り、それでいつでも国に渡す。今は当分黙ってみててくれ』と言った」
--年内にも購入したいなど具体的な話は
「ありません。とにかく今は君らは黙ってなさい、東京がやりますからと。東京が取得後に即座に国に渡しても結構だから、どうなんだと言ったが『はあ』とか言って帰っていった」
「実はこないだ野田佳彦首相に会ったときも『購入の意向があるなら都知事と首相2人で念書を交わし、東京が取得するから(いずれ)国に渡す、それでいいんじゃないか』と言ったがあいまいな答えだった」
--地権者は
「副長官と補佐官が帰ってしばらくして、地権者から人を通じ連絡があった。『国が来ましたが相手にしません、私は石原さんにしか売りませんからご安心ください』と」
「(国有化表明で)人気取りにもなるだろうが、右から左に片付くものじゃない。相手の事情も分からず過去の歴史も知らず、思いつきで国が肩代わりしてやろ うといっても、そう簡単にはいかない。人の気持ちの問題もある。今までほったらかしにしていて。俺には黙ってパッと(地権者に)接触するというのも、拙速 というか乱暴というか、粗雑だ」
--まずは都として購入する意向は変わらないか
「そのほうがスムーズ。途中からバッターが代わるのも妙な話。これだけ多くの国民が14億円近いお金を寄付してくださっている」
--都は引いてくれというお願いがあったのか
「国がやるということは引いてくれということだろう。それなら最初からやればいい」
--実行統治強化の具体策提案などは
「そんなもんない。国にアイデアあるわけない。国が本当に誠意を持って乗り出してくるなら、国と話してくれたらいいと思うが」
--なぜこのタイミング
「そりゃ人気取りでしょ。混迷してるもの、民主党そのものが混乱して」
野田内閣不支持56% 発足以来最高
NHKが行った世論調査によりますと、野田内閣を「支持する」と答えた人は、先月と同じ27%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は5ポイント上がって56%となり、野田内閣の発足以来、最も高くなりました。
NHKは、今月6日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。
調査の対象となったのは1676人で、65%に当たる1089人から回答を得ました。
それによりますと、野田内閣を「支持する」と答えた人は、先月と同じ27%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は5ポイント上がって56%となり、去年9月の野田内閣の発足以来、最も高くなりました。
支持する理由では、「人柄が信頼できるから」が34%、「他の内閣より良さそうだから」が33%だったのに対し、支持しない理由では、「政策に期待が持てないから」が51%と半数を超え、「実行力がないから」が24%などとなっています。
次に、野田内閣が進める「社会保障と税の一体改革」の取り組みを評価するかどうか聞いたところ、「大いに評価する」が3%、「ある程度評価する」が30%、「あまり評価しない」が39%、「まったく評価しない」が23%でした。
また、社会保障の財源に充てるために、消費税の税率を平成26年4月に8%に、平成27年10月に10%に引き上げることについて、賛否を聞いたところ、「賛成」が30%、「反対」が38%、「どちらともいえない」が29%でした。
さ らに、「社会保障と税の一体改革」で、民主・自民・公明の3党が合意して、法案が衆議院で可決されたことに関連して、ほかの政策についても、この3党が連 携していくことが望ましいと思うかどうか尋ねたところ、「望ましい」が14%、「どちらかといえば望ましい」が31%、「どちらかといえば望ましくない」 が24%、「望ましくない」が24%でした。
一方、消費税率引き上げ法案に反対して、民主党に離党届を提出した、小沢一郎氏の行動を評価するかどうか聞いたところ、「大いに評価する」が6%、「ある程度評価する」が18%、「あまり評価しない」が25%、「まったく評価しない」が45%でした。
また、小沢氏が11日に結成する新党に期待するかどうか聞いたところ、「大いに期待する」が3%、「ある程度期待する」が11%、「あまり期待しない」が30%、「まったく期待しない」が52%でした。
大阪市の橋下市長が率いる「大阪維新の会」が、次の衆議院選挙で議席を獲得し、国政に影響力を持つことを期待するかどうか尋ねたところ、「大いに期待する」が21%、「ある程度期待する」が41%、「あまり期待しない」が24%、「まったく期待しない」が9%でした。
衆議院の解散・総選挙をいつ行うべきかについては、「できるだけ早く行うべきだ」が23%、「9月の国会の会期末までには行うべきだ」が19%、「年内には行うべきだ」が24%、「来年の衆議院の任期満了まで行う必要はない」が25%でした。
>・・・これが日本固有の領土であることは争いようがない事実です。
こんな認識では、領土問題を語る資格はありません。ある意味、石原・野田と目くそ鼻くそでしょう。少なくと、以下の認識を押さえておかないと・・・
▼領土問題を考えるための世界史的文脈
http://www.jca.apc.org/gendai_blog/wordpress/?p=229
所詮この男はその程度でしかないんです。強きには諂い、弱きを叩く。
もとは反米だったはずですが転向しましたしね。
さて、石原氏、ベトナムへ米軍について行き、ハラスメントファイアを見学、引き金を引いてみないか、とまで誘われた事があったはずです。米軍ご招待になった理由は…米軍ヨイショの実績があったのでは?
その前、石原少年については、「それって、米兵がアイスを恵んでくれようとしただけじゃん?」の話もあります。
故青島氏の言(石原氏惨敗の選挙について)「恨み骨髄ってこともないでしょうから」、さすが、いじわるバアさん。
いざとなったら政府の陰に隠れられる地方首長だから言いたい放題繰り返しているに過ぎない。
孫崎享さんなどの言を引くまでもなく、尖閣が日本固有領土だという根拠など、どこにもありません。
日頃これだけの論理的な正論を書かれているブログ主さんですから、まことに理解に苦しみ、かつ残念です。
そもそも、「固有の領土」などという概念は、国際法には全くありません。法律の専門家なら、私たち素人以上に、よくご承知のはずですが。
領土主権・帰属に関しては、何より直近の当該国間の法的取り決めがものを言うのではありませんか?
韓国(朝鮮)の領土であると、1877年に日本政府(明治政府太政官)が公式・明白に認めたゆえに、獨島が韓国の明白な領土であるのが、そのひとつの有力な例証なのでは。
尖閣も、当時の日本政府が清国の領土であろうと明らかに認識していながら、1895年、いわゆる日清戦争後の力関係の変化、清国の混乱と弱体化に乗じ、自国の利益のために、「無主地」だなどと決め付けて、こそこそと自国の領土に編入したことは否定できません。当時の政府は官報にさえ公示せず、もちろん清国と協議・通報もせず、密かに事を運んだこと自体に、当時の政府の「後ろめたさ」があったのではないでしょうか。
そうした、日本の「アジア侵略」の過程での、不明朗な尖閣の「日本支配化」を正当化するような言動は、日頃のブログ主さんの一連の主張と相容れないとしか思えないんですが。「領土問題」になると、なぜ日頃冷静・論理的思考の出来る方々が、そのように感情的になり、トンでもないことを言い出すのか。。
実に恐ろしい罠だと思わざるを得ません。
長くなりましたが、現在の中国の一連の行為を正当化するつもりもないですが、歴史的経過から見れば、中国の主張にも一理以上のものがあります。
石原や野駄がいたずらに危機を煽り、挑発して、最悪中国の止むを得ない軍事的介入を招き、中国に尖閣を奪還されても、まあ歴史的経緯から見ても、日本はあまり偉そうに非難は出来ませんよね。
そして、それに伴う日本の限りない不利益も、甘んじて受けなければならないと。国民が苦しむだけでしょうが。
しんきち様のようなみかたも貴重ですね。