「野党共闘は『大きな政府』を目指せ」的な記事を用意していたのに、うちからもリンクさせていただいているkojiatakenの日記さんのこところの言い得て妙と言える見事な表題の記事、
を見て、思わず、え!?と叫んで絶句。
目の前が真っ暗になりました。
消費増税、予定通り実施を=岡田民進代表
民進党の岡田克也代表は28日の日本テレビ番組で、来年4月に予定されている消費税率10%への引き上げについて、「財政健全化は次の世代に責任を果たす意味で非常に大事だ。条件を整えた上で上げていくべきだ」と述べた。(時事通信 2016/03/28-17:12)
財政健全化はもちろん大事ですよ。しかし、消費税を上げたら景気が悪くなり、個人の所得や企業の売り上げも減るのですから、所得税や法人税などの直接税を合わせた全体の税収もたいして増えないか、むしろ減ることは目に見えています。
国の歳出・歳入は出したものが返ってくるものに影響する点で家計と違うのですから、財布のひもを締めればお金が残るというものではありません。
緊縮財政で財政赤字を乗り越えた国など、一例もないと言っていいのです。積極財政を必要な時に必要な場所に投下して経済成長を勝ち取った国だけが、税収を上げ、「財政の健全化」を成し遂げられます。
それになにより、民進党の公約の旗頭は「格差の是正」ですよ!
消費税は高所得者にも低所得者にも同じ税率の税金がかけられます。しかし、たとえば10倍の所得があるからと言って10倍消費するわけではありませんから、消費税は低所得者に実質的な負担が重くのしかかる「逆進性」があることで知られています。
つまり、消費税は格差を助長する税制度なのです。その消費税の増税は、民進党の方向性、公約と真逆じゃないですか!
財政健全化を図りながら、格差の是正もする税制度はあります。
次の記事に詳しく書きますが、所得税の累進課税率のアップ、相続税・贈与税の強化、法人税減税のストップ、富裕税・大企業の内部留保への課税導入などなどです。
とにかく、岡田消費税増税路線は政策として根本的に間違っている(野田佳彦元代表と同じく財務省マジックにかかっている)上に、選挙戦術としては愚策中の愚策です。
安倍政権が消費税増税凍結を打ち出して衆参同時選挙に打って出ようとしており、岡田代表も民進党の結党大会でダブル選挙を
「受けて立つ」
と言っていたのに、野党第一党が与党よりも国民の福利に背を向けたままでは、野党共闘全体が討ち死にするのは必至ではないですか。
安倍首相は2016年3月28日の参院予算委員会で、憲法改正について
「自民党の政権公約にずっと入っている。党として示していることを任期中にやらないということ自体がおかしく、政治家として不誠実だ」
「2012年に政権を奪還したときの衆院選も、13年の参院選も、14年の衆院選もずっと(公約に)書いている」
「私の任期中にもちろん目指していく。私が示している全ての政策を目指していくことと同じだ」
「自民党の憲法改正草案で(戦力不保持を定めた)2項を書き換えていくことを示している」
とはっきり言っているんです。
岡田さん、あんた、
「憲法の平和主義を簡単に変えていいのか」
と言いながら、改憲に手を貸すつもりか!
岡田代表は参院選で負けたら責任取って辞任と言っていますが、そんなの当たり前ですし、今度の国政選挙はこの人一人が辞めて責任が取れるような問題ではありません。
岡田さんが頭で顔では民進党は選挙を戦えません。
民進党の皆さん、どうか岡田代表に9月に予定されている代表選挙を前倒しするように迫ってください。
そして、本当に格差是正と平和主義を公約に掲げるなら、少なくとも消費税増税凍結、いや消費税減税を公約にする代表を選んでください。
各紙、岡田代表より山尾しおりんを「抜いた」写真が圧倒的に多い。
衆議院選挙の候補者調整も民進党がグズグズしていて共産党がじれているらしいし、岡田さんが愚直なのは私も認めますが今や愚直の愚かの方が前面に出ています。
容姿のことは言いたかないけど、野田前代表といい岡田代表といい、暗すぎ!二人とも自分のあだ名知ってる?
時代は安倍首相とか橋下前市長とか、「中身はなくてもやたら元気だけはいい」みたいなのを求めているの!
次の代表には、中身があって元気もいい山尾志桜里#しおりんを押しに推します。
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民進党・岡田代表「期待26.6%は上々」
2016年3月28日 21:02 日本テレビ
岡田代表「私はむしろ驚いているんですね。ですから、20%を超える、いまの調査だと26.6%の方が期待していただいていると。スタートとしては上々だと思います。それを3割、4割と増やしていくということが大事ですね」
また、岡田代表は29日に施行される安全保障関連法について、政権をとった場合は即廃止する考えを改めて示した。その場合の外交の継続性については「継続性は重要だ」と認めた上で、「集団的自衛権が憲法違反だという継続性を一内閣の判断で変えたのは安倍政権だ」として「元の考えに戻すだけだ」と主張した。
また、来年4月に予定されている消費税率の10%への引き上げについては、「安倍首相には上げられるような経済状況に持って行く責任がある」と述べ、条件を整えた上で引き上げるべきとの考えを示した。
民進党結成大会 岡田克也代表のあいさつ全文
2016年3月27日19時48分 朝日新聞
今日は歴史的な日だ。日本の将来が我々にかかっている。自由、共生、未来への責任。この三つの言葉を結党の理念として、覚悟を持って新進党……民進党、スタートさせましょう。失礼しました。
戦後70年、いま日本は時代の大きな分岐点にある。ここで絶対に道を誤ってはならない。その危機感を我々は共有しなければならない。安倍政権のもと、表現の自由、知る権利といった憲法の保障する基本的な権利すら脅かされ、憲法の根幹である平和主義がないがしろにされている。
格差が拡大し、国民、とりわけ子ども、若者が将来に希望が持てない状態だ。民進党は安倍政権の暴走を止めなければならない。困難を乗り越え、一人一人が大切にされ、安心して生活できる社会。平和な日本を強い決意を持って実現しなければならない。
我々は政権・与党として、十分な期待に応えられなかった。大事な時に結束できなかった。離合集散を繰り返したことを深く反省する。そのうえで不屈の精神で挑戦しなければならない。民進党は、日本に政権交代可能な政治を実現するためのラストチャンスだという認識を持たなければならない。その認識を共有し、力強く前に進もうではないか。
私が政治家になって、それ以前と大きく認識を変えたことが一つある。地域で生活する普通の人々の素晴らしさだ。座談会やミニ集会で多くの人々と対話してきた。出会いがあった。自分だけではなく、地域全体のことを考える人々。今だけではなく、日本の将来、若い世代のことを思い、責任を果たすという強い思いを持った人々。それらの素晴らしい人々がある限り、日本は大丈夫だと。日本の将来は明るい。そう私は確信している。国民が持つこういう素晴らしさを引き出すことこそ、我々民進党の役割だ。
まず国民の声に耳を傾けましょう。国民と正直に率直に語りませんか。そして双方向で対話しましょう。国民とともに進む。国民とともに進む。これが民進党だ。
夏の参院選、危機感を共有する多くの国民とともに戦い抜き、期待に応えましょう。ここで政治の流れを変える。私は代表としてすべて責任を負い、必ず結果を出す。安倍政権が衆参同時選挙をやるというなら、受けて立とうじゃありませんか。
日本の政治を国民の手に取り戻すために、全党一丸となって国政選挙を勝ち抜きましょう。自公対国民の良識の戦いに勝利しましょう。今日をスタートに、国民とともに素晴らしい日本をつくっていくことを誓い合おうじゃありませんか。
民進党岡田代表「安倍政治と違う政治を目指す」
3月28日 18時55分 NHK
民進党の岡田代表は、東京都内で街頭演説し、29日施行される安全保障関連法を巡る安倍政権の対応を批判したうえで、「われわれは『安倍政治』とは違う政治を目指す」と述べ、対決姿勢を強めていく考えを強調しました。
民進党は、28日夕方、岡田代表や、山尾志桜里政務調査会長ら執行部のメンバーが、新党の発足後、初めてとなる街頭演説を東京・有楽町で行いました。
この中で、岡田代表は、29日施行される安全保障関連法について、「集団的自衛権の行使を、歴代の総理大臣が憲法違反だと言ってきたなかで、安倍総理大臣が、力で憲法解釈を変えてしまったことを忘れないで欲しい。憲法の平和主義を簡単に変えていいのか」と述べました。
そのうえで、岡田氏は、「われわれは『安倍政治』とは違う政治を目指す。この国を間違った方向に行かせないために、そして、2つの政党が切さたく磨し、国民を向いて、競い合っていく政治を実現するために力を貸してほしい」と述べ、対決姿勢を強めていく考えを強調しました。
また、山尾政務調査会長は「私がこの場に立っている原点は、国民の声が教えてくれた待機児童の問題だ。そして、政治を動かすための国民の自由が、今、安倍政権の下で危機にさらされている。安倍政権に対じし政権を担える政党になれるよう力を貸して欲しい」と述べ、支持を訴えました。
2016年3月28日20時56分 朝日新聞
■岡田克也・民進党代表
憲法の平和主義と格差の少ない日本。私たちは明らかに安倍政治とは違う政治をめざす。次の参院選、あるいは衆参ダブル選かもしれない。しっかりと結果を出していく。そのためにはみなさんの後押しが必要です。
この道を間違えないため。そして、二つの政党が互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、競い合っていく政治を実現するために、民進党が昨日スタートした。民進党を育てていただけるかどうか、一人一人にかかっている。いまの政治がいいなら別だ。いまの政治がおかしければ私たちに力を貸してください。(東京都内の街頭演説で)
「改憲は政権公約」実現に改めて意欲
毎日新聞2016年3月28日 19時34分(最終更新 3月28日 19時34分)
安倍晋三首相は28日の参院予算委員会で、憲法改正について「自民党の政権公約にずっと入っている。党として示していることを任期中にやらないということ自体がおかしく、政治家として不誠実だ」と述べ、在任中の実現に改めて意欲を示した。
首相は「2012年に政権を奪還したときの衆院選も、13年の参院選も、14年の衆院選もずっと(公約に)書いている」と指摘。「私の任期中にもちろん目指していく。私が示している全ての政策を目指していくことと同じだ」とも強調した。
9条については「自民党の憲法改正草案で(戦力不保持を定めた)2項を書き換えていくことを示している」と改正の必要性に言及する一方、「世論調査等の結果を見ると、9条の改正については(国民の)理解と支持を得ていないと認識している」と述べた。社民党の吉田忠智党首への答弁。【野原大輔】
共産 衆院選公認候補擁立作業へ “民進慎重姿勢で”
3月28日 21時57分 NHK
共産党の山下書記局長は記者会見で、次の衆議院選挙への対応を巡って、民進党が小選挙区での野党側の候補者調整に消極的だとして、近く、党の公認候補者の擁立作業に入る方針を明らかにしました。
民進党と共産党は、夏の参議院選挙の定員が1人の「1人区」で野党側の候補者を一本化するため調整を進めていますが、次の衆議院選挙への対応を巡っては、共産党が小選挙区での候補者調整を呼びかけているのに対し、民進党は慎重な姿勢を見せています。
これについて、共産党の山下書記局長は28日の記者会見で、「衆議院の小選挙区での選挙協力について協議入りを呼びかけてきたが、民進党の枝野幹事長からは難しいという回答が繰り返されてきた。民進党は協議を拒否しており、先の野党5党の党首間の合意を誠実に履行する態度とは言えない」と述べました。
そのうえで、山下氏は「これまで小選挙区での候補者擁立を抑制する対応をとってきたが、わが党として、衆議院選挙に向けて準備を急ぐ必要があると判断し、野党間の選挙協力を追求しつつ、候補者の擁立を進める方針だ」と述べ、近く、党の公認候補者の擁立作業に入る方針を明らかにしました。
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それでは自民党とやってることが同じですがな。
護憲の立場から参院選になりふり構わず勝ちたい、改憲阻止
その気持ちは同じだしよくわかる。
だからと言って、勝てれば良いと言う分けにはいかない。
消費税に拘る分けではないが、現状増税は避けて通れない。
本来ならば、8%に上げた時10%にするべきだった。
この財政状況で増税を選択しないのは、無責任すぎる。
その未来への罪は改憲に匹敵するかもしれない。
現状としては逆進生対策をして増税をするべき。(ふざけた非課税品は無しで)
積極財政・ケインズ理論ですか。
日本はこれまで世界で最も理論に忠実にやってきましたが、景気は激的には良くならない。
これからも続けて景気が浮揚する確信は無い。
それどころか、世界は低成長時代に入っているかもしれないとの観測も強い。
そもそも人口が減っていく内需型の国で長期の経済成長が可能なのだろうか。
GDPの2倍以上の借金を抱えて、中央銀行による国債の大量買入れまでやっている。
積極財政なんてそんなカードはもう残っていないと思う。
選択できる選択肢自体が現状、少なくなっている。
選択肢を取り戻すためにも増税は不可避。
別の記事になるが洲蛇亜林・西のカズ両氏の意見に賛成。
※消費税増税で税収が下がると言うのは正しくない。
今まで増税の度に、所得税や法人税の減税をしているから見かけ上増えていないに過ぎない。
前倒しと表現したのは、9月まで代表選を先送りしたのに対応したものです。
消費税増税については新記事を前倒しwで書いたのでご参照ください。
3人の方々の反論をお待ちしています。
増税が必要という説明に、必ず出てくる「社会保障の充実のため」。8%に増税したときも「増税分は全て社会保障の充実に使います」と言っていたが、安倍首相は国会答弁で社会保障の充実にあてたのは「3割」と認めている。予算で確認すると、せいぜい2割程度。
将来の不安をあおって増税に賛成させておきながら、約束は守らない。橋下徹流に言えば、「騙されたあんたが悪い。」「その程度の自民党に勝たせたということ。」「いやなら日本から出て行け。」「文句があるなら議員になって言え。」ということになってしまいそうだ。
安倍政権が、「国際金融経済分析会合」に招致した経済学者の中で、ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授とポール・クルーグマン米ニューヨーク市立大教授の両氏とも消費税増税には、反対の立場です。 それを何故、鳴り物入りで政権が招致したのかを考えると、当然、筋書きが観える筈です。
安倍首相は、既に、消費税増税は、中止すると決めている筈です。 後は、自身の決断に世間の注目を集め、選挙前に発表し、国民の承諾を得る手筈を整えるだけでしょう。
「国際金融経済分析会合」は、そのための準備段階であり、世間の注目を集める手段に過ぎません。 後は、増税賛成の仇役を財務省に務めてもらうべく調整すれば済むだけでしたが、思いもかけず最大の仇役を務める人が登場したので柏手を打って喜んでいることでしょう。
それとも、これが事前の手筈どおりであり、岡田氏は、安倍政権と気脈を通じているのでしょうか。
でも・・・なんだろう、この残念感。
今回もまたまたやってくれました。
ネット上、怨嗟の声に満ち満ちています。もう辞めてくんないかな?
とにかく頑固なんだよ。
参院選、負けたら責任取るって、負けたらもう日本、終了なんだよ。
分かってんのかよ?!
結果的にアベの「 責任を取る 」と同レベルの無責任な発言になっているの、いい加減、気付けよ!
なお、クルーグマンが、自分の発言が消費税据え置きの口実にのみ使われて、マスコミが正確な報道をしないことに腹を立て、自分で公に発表したという記事を何処かで読んだのですが、探し出せません。
でもそれを含めて、アベのご都合主義は明らかなのに、民進党はそこを突かず、相変わらず敵の土俵に乗ったきりね。
ふうーっ。
>所得税の累進課税率のアップ
とありますが、現在の累進課税率は
195万円以下 5%
195万円を超え 330万円以下 10%
330万円を超え 695万円以下 20%
695万円を超え 900万円以下 23%
900万円を超え 1,800万円以下 33%
1,800万円を超え4.000万円以下 40%
4,000万円超 45%
と認識しております。
ブログ主様はどれくらいの累進課税率UPでどれくらいの財源を確保できるとお考えでしょうか?
累進課税率UPを標榜する方はよくおられますが具体的な数字を示されたものを目にしたことはあまりありません。
ご提示いただけたら幸いです。
ただ単に、衣替えしただけというオチ。
どうして野豚、いや野田のような財政健全化しか頭に無く、リベラル勢力を発展させる気の無い馬鹿共を切れないのでしょうか。
長島や松原など、平気で日本会議へ参加し、違憲安保法を容認しているような、勘違い馬鹿共を切れないのでしょうか。
今の日本に最も必要なセンターレフト、つまり中道左派の政治へ舵を切ろうしないのでしょうか。そうすれば、多くの労働者層=低所得~中間層の支持を得られるはずなのにです。
そして、旧民主党に裏切られた思いが多くの国民に蔓延しており、政党としての信用を如何に失っていることに向き合わないのでしょうか。
少なくとも今の岡田代表には出来無いでしょう。他に誰がいるのでしょうか。存在感という意味では、生活の党の小沢一郎が良いとは思いますが、こちらもかつてのバッシングによる影響で、一般的なイメージが決して良くありませんし、民進党自体にアレルギーがあり合流が難しいでしょう。イメージだけで言えば細野あたり適当なのですが、センターレフトの立ち位置を採らない限りは、これも難しいでしょう。
残り物で枝野?安住?誰が来ても帯に短し襷に長し。先の思いやられる民進党です。