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安倍自民党総裁が、ずっと安倍氏を推してきた産経グループの単独インタビューに応じ、以下のようなことを言っています。
自民・安倍総裁、単独インタビュー「尖閣を断固守る! 中国に一歩も引かない!」
2012.10.10 ZAKZAK
(前略)
--次期衆院選で勝利し、自身が政権を担当したらどうする
「真っ先に、尖閣周辺での海上保安庁の体制強化に着手する。人員や装備、予算 などを増やし、中国に対して『尖閣諸島を断固として守る』『われわれは一歩も引かない』という国家意志を示す。日本全体でも、海上保安庁や自衛隊の体制強 化に当たる。尖閣諸島の実効支配を強めるため、公務員が常駐する施設設置なども検討する。領海侵犯した外国公船を強制排除するための法整備などにも取り組む」
(後略)
弱い犬ほど吠えたがる、の典型ですね。
「愛国心は卑怯者の最後の隠れ家」とはイギリスの文学者サミュエル・ジョンソンの有名な箴言ですが、臆病者ほど威勢のいいことを言いたがるのは、他人の金で尖閣諸島保有を言いだして今の事態を招いた石原慎太郎都知事を見れば一目瞭然です。
一歩も引かないどころか、安倍氏は、首相として所信表明だけして代表質問の数時間前に政権を投げ出したザ・卑怯者です。だからこそ、再度内閣総理大臣を目指すにあたって、威勢のいいことを言いたい心情はわかりますが、こんな精神的水ぶくれマッチョに国政を委ねたら、本当に戦争になってしまいます。
安倍総裁は同じインタビューで
「日本に生まれてきたことに幸せを感じ、誇りを持てるような国を取り戻すのだ」
とか言っていますが、この人が首相になったら日本はなおさら不幸せで、誇りなんてよけいに持てなくなります。
なぜ安倍総理は辞めたのか、および、ネットウヨクによる安倍自民党総裁押しが気色悪い件
(最悪のツーショット)
と思っていたら、野田首相が2012年10月14日に行われた海上自衛隊観艦式の訓示で、さらに、どえらいことを言ってしまいました。
「安全保障環境はかつてなく厳しさを増し、領土や主権をめぐるさまざまな出来事が起きている。新たな時代を迎え、自衛隊の使命は重要性を増している」
と強調した上で、
「諸君が一層奮励努力することを切に望む」
と締めくくったというのです。
野田首相と石原都知事の尖閣パフォーマンス合戦が国を危うくする
読者の方々は努力するのはいいことだと思われたかもしれませんが、「一層奮励努力」は、日本海海戦で掲げられたことで知られる「Z旗」(この戦いで負けたら後がないという意味で「Z」)が意味した表現です。特別な意味があるんです。と言われてもピンと来ないかもしれませんが、次の話には聞き覚えがあるのではないでしょうか。
時あたかも、1905年(明治38年)5月27日、日露戦争。
大日本帝国とロシア帝国との一大決戦となった日本海海戦において、ロシアのバルチック艦隊を目前にした日本海軍司令長官東郷平八郎元帥が、連合艦隊旗艦「三笠」にZ旗の掲揚を指示して士気高揚を図りました。
この時、連合艦隊が使用していた信号簿ではZ旗は
「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」
を意味していたんですね。野田首相の「諸君が一層奮励努力することを切に望む」は、このもじりです。
なお、この文案はトラファルガー海戦で大英帝国のネルソン提督がZ旗を掲げたのに倣い、司馬遼太郎が「坂の上の雲」で主人公にした海軍参謀秋山真之が起案したそうです。
しかし、よりによって海上自衛隊に、旧海軍の戦争の時の言い回しを借用して演説したらアカンでしょう。めちゃ大事な戦争だから頑張れという意味なんですから。
これは内外に向けてとんでもないメッセージとなりかねません。
え?野田首相は、そんなことは知らずに努力してほしいと言っただけ?
いえいえ、彼は同じ訓示で、旧海軍兵学校の「五省」も読み上げたそうですから、確信犯です。どうせ、ろくでもない松下政経塾で習ったんでしょう。
野田新内閣は軍拡政権 宇宙航空研究開発機構の「平和目的」を削除・秘密保全法案・武器輸出3原則見直し
日中韓でナショナリズムが燃え盛っているときに、日本の首相がこんな戦争を想起させる暴言を吐いたら、即退陣すべきで、野党がここぞとばかりに追及しないといけないのですが、野党第一党の党首が冒頭の妄言ですから始末に負えません。安倍氏と野田氏で威勢の良さを競う幼児性は危うい限りです。
それにしても平和ボケと言いますか、政権与党も、最大野党も、外交や安全保障は遊びじゃないんですから、そろってふざけるのも大概にしてほしいですね。戦争なんて、まだ誰も危機感を持っていない時に、全く予期していないきっかけでいきなり起こりうるものであることは、人類が何度も何度も経験してきたことではないですか。
戦争は、最大かつ細心の注意を常に払って初めて防げるものでしょう。
これからの難しい時代には、本当の意味で胆力のある指導者を選ばないと大変なことになりそうです。
竹島だけでなく尖閣諸島も国際司法裁判所で解決を 野田首相のダブルスタンダードは通用しない
ほんとに政治家のレベルが低くていやんなっちゃう。
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野田首相「領土めぐる新時代」海上自衛隊観艦式で訓示
野田佳彦首相は14日、海上自衛隊観艦式の訓示で「安全保障環境はかつてなく厳しさを増し、領土や主権をめぐるさまざまな出来事が起きている。新たな時代を迎え、自衛隊の使命は重要性を増している」と強調し「諸君が一層奮励努力することを切に望む」と締めくくった。
「一層奮励努力」は、日本海海戦で掲げられたことで知られる「Z旗」で使われた表現。訓示では旧海軍兵学校の「五省」も読み上げた。沖縄県・尖閣諸島や島根県・竹島をめぐり中国、韓国との関係が悪化する中での、旧海軍を意識した首相の訓示は論議を呼びそうだ。
観艦式は神奈川県沖の相模湾で行われ、護衛艦「くらま」に乗艦した首相や森本敏防衛相らが、艦艇の洋上パレードや潜水艦の潜航浮上などを観閲した。
海自の艦艇45隻と米国、オーストラリア、シンガポールの海軍からそれぞれ1隻の計48隻、航空機18機、陸海空の自衛隊員約8千人が参加した。当初は海上保安庁の巡視船1隻も参加する予定だったが、尖閣諸島での対応を優先し取りやめた。
外国軍の艦艇が観艦式に参加するのは、2002年の海自創設50周年を記念した「国際観艦式」に米国、ロシアなど11カ国の17隻が参加して以来。
(2012年10月14日17時53分 スポーツ報知)
自民・安倍総裁、単独インタビュー「尖閣を断固守る! 中国に一歩も引かない!」
2012.10.10 zakzak
尖閣諸島を守るため海上保安庁の強化や常駐施設設置を安倍氏は明言した【拡大】
自民党の安倍晋三総裁が、日本の現状に危機感を募らせている。民主党政権の弱腰・場当たり外交をあざ笑うかのように、中国艦船は連日のように、沖 縄県・尖閣諸島周辺の日本領海や接続水域を侵犯・侵入している。野田佳彦首相は内閣改造を断行したが、衆院解散から逃げ回るだけで、長引くデフレや円高を 克服して、日本経済を成長軌道に乗せる策を示すことができない。安倍氏は連載「突破する政治」の特別インタビューに応じ、「中国に一歩も引かない」と言い 切り、「日本を取り戻す」ための戦略を一気に語った。
--野田第3次改造内閣をどう見るか
「国難に当たり、まず適 切な対応を取ってほしい。同時に、新閣僚の顔ぶれには不安がある。いろいろ、あげつらう気持ちはないが、私が小泉内閣の官房副長官だったとき、田中真紀子 文科相が外相に起用された。外務省を混乱させ、外交機密を漏洩(ろうえい)するなど、国益を害したのは事実だ」
--党首会談も臨時国会開会もはっきりしない
「政府・与党は通常、重要法案の処理を進めるため、党首会談や臨時国会を開くように野党に働きかけるものだが、具体的な日程は決まっていない。特例公債法 案を放置して、日本経済や国民生活に悪影響を与えていいのか。われわれは責任野党ではあるが、政府・与党ではない。民主党には与党としての責任感を持って ほしい」
--アーミテージ元米国務副長官が最新リポートに「日本は1等国で残るか、2等国に転落するかの瀬戸際だ」と書いた
「京都大の山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞を受賞した。本当に素晴しい。日本人として誇らしいことだ。このように、日本にはまだまだ底力がある。大 丈夫だ。今こそ、イノベーション(技術革新)を促進し、経済底上げ戦略に舵を切る。経済を力強く成長させ、デフレや円高を克服する。日本経済は劇的に回復 する。同時に、日米同盟を強化し、ダイナミックな外交で、再び国際社会で確固たる地位を得る。自民党に任せてくれれば、日本が2等国に転落することはな い」
--中国が、尖閣諸島への領土的野心をあらわにしている
「アキノ大統領時代のフィリピンで、スービック基地から 米海軍を追い出す形になった。それから4年以内に、論争になっていた4つの岩礁はほぼ無抵抗で中国に取られ、要塞化された。現在、半径200カイリ(約 370キロ)は、中国の排他的経済水域だ。尖閣でも、同じような侵攻が行われる危険がある」
--この現状で、日米同盟は傷ついたままだ
「民主党政権が日米の信頼関係を破壊した結果、中国は尖閣諸島を『核心的利益』と規定し始めた。海上保安庁の警戒活動によって、日本の実効支配は何とか守 られているが、中国公船(海洋監視船や漁業監視船など)は連日のように領海侵犯を続けている。どちらが実効支配しているかをあいまいにさせて、尖閣を奪お うとしている。許し難いことだ」
--次期衆院選で勝利し、自身が政権を担当したらどうする
「真っ先に、尖閣周辺での 海上保安庁の体制強化に着手する。人員や装備、予算などを増やし、中国に対して『尖閣諸島を断固として守る』『われわれは一歩も引かない』という国家意志 を示す。日本全体でも、海上保安庁や自衛隊の体制強化に当たる。尖閣諸島の実効支配を強めるため、公務員が常駐する施設設置なども検討する。領海侵犯した 外国公船を強制排除するための法整備などにも取り組む」
--中国の指導者に何と伝えるか
「まず、『中国国内の反日暴 動で日本人が危害を受け、日系企業やスーパーが襲撃・掠奪に遭うひどい事態が発生した。日本人や日系企業を守り、安全を確保するのは、受け入れ国である中 国の責務である。一連の中国政府の態度・姿勢は、国際社会の理解と支持を得られるとは思えない。大国としての行動をとるべきだ』という」
「そのうえで、『日本の成長には中国が必要であり、中国も日本からの投資によって雇用を創出し、日本の高い技術力を基盤とする半製品を輸入し、それを加工 して輸出することで外貨を得ている。切っても切れない関係だ。国益がぶつかっても、お互いがお互いを必要としていることを認識して、戦略的互恵関係を築く べきだ』と伝える」
--総裁選から2週間、自民党への世論調査の数字はいい
「街頭演説やテレビなどを通じて、候補者 5人が自身の理念や政策をぶつけ合い、党の外交や経済政策を国民に訴えることができた。自民党支持率が上昇したことは良かった。だが、『勝ってかぶとの緒 を締めよ』ということわざもある。現に、調査では、私自身への期待はそう高くない。謙虚に受け止め、結果を出していくしかない」
--石破茂幹事長などの人事は好評だ
「総裁就任直後、『幹事長は石破さんしかいない』と決めていた。政策全般に強く、国民的人気もある。事実上の党の軸として、国会や次期衆院選で大活躍してほしい」
--お互いに多忙だが、石破氏との意思疎通は取れているのか
「政権奪還のためにも、総裁と幹事長は意見を合わせなければならない。ひんぱんに電話やメールをしている」
--この国難に、国民に伝えたいことは
「中国は『尖閣を奪う』『西太平洋の覇権を握る』という政治目的を達成するため、経済的、軍事的プレッシャーをかけながら、日本人を動揺・分裂させる『宣 伝戦』『心理戦』を仕掛けてきている。これは、民主党政権が、尖閣沖中国漁船衝突事件などで圧力に屈したため、『脅せば譲歩するだろう』と見下しているの だ。二度とわが国に『恫喝』『脅迫』という手段を取らせないために、腹をくくらなければならない。ここで脅しや謀略に屈すれば、わが国は未来永劫(えいご う)、脅され続ける。子孫にそんな国を残していいのか。日本人の胆力が試されている」
--安倍総裁の責任は重い
「総 裁選のテーマは『日本を取り戻す』だった。これは、私個人や自民党のための政権奪還ではない。日本に生まれてきたことに幸せを感じ、誇りを持てるような国 を取り戻すのだ。私はこうした国家的課題、歴史的課題に『身を賭して、闘いの先頭に立つ』と決意している。失敗は二度と繰り返さない。日本の未来のため に、この身をささげたい」
だらだら無能を露呈する前にブログ止めたら?wwwwwww
(今まで野田ファンが訪れたことはないので)
ですが、普通はこういうレベルのコメントは削除しますのでお気を付けください。
あれを「愚かな。」と思わない大人は居ないと思うのですが・・・。
でも、安倍氏とその支持者達にはきっとあの加害者のご老人の気持ちが良く解るのでしょうね。
何か「ネトサヨ」と呼ばれる日が近い様な...
間抜けな経営者が徴兵令の導入と叫んでますが、宮武さんこの徴兵令どう思いますか?
軍国になってよいのか。おかしい。
ちなみに、このワタミでは、軍歌を社歌として採用してます。
反対 戦争。ワタミ↓。
見てください。
http://blog.livedoor.jp/zrtz2/lite/archives/18374990.html
きよつけないといけませんね。安倍一派。
私は、各国が自国を守ろうとして力を養い保持する中で、平和が維持されると思います。
それは外交力や経済力、政治力でもあるでしょうが、それを担保するのは軍事力だと思ってます。
そして、軍事力を適切にコントロールできるのは、最低でも歴史、軍事を学んだ政治家、間違った情報に振り回されない国民によるものと考えます。
右手にナイフをちらつかせながら保とうとする平和は危うく、平衡を保つには危険過ぎます。
とまあ、これは理想論ですが、現実生活では当たり前の正論でもあります。
先の戦争前に軍事力を適切にコントロール出来ず、日本を敗戦国としてアメリカの植民地にしてしまったこの国のトップを否定するところから始めないと、平和を担保どころか、また同じ道を歩くことになるのは自明と言えましょう。
軍事をコントロールどころか、軍需産業に操られているだけに過ぎない安倍氏を支持する輩は何が目的なのでしょうね。
人一人ひとりから組織になってくにつれて
相手を尊重する対象が希薄になるのが現実ではないでしょうか?
まして、現実生活においては日本国内では警察よって治安は維持されていますが、国同士での治安維持機関は現状存在しません。
犯罪国家がそのまま野放しになっているのではっきり理解できるのではないでしょうか?
国家の話と国民の話は異なることをまず認識すべきではないでしょうか?
そして理想と現実のギャップをどう埋めていくがが政治世界なのだと思います。
批判や理想ばかりでは現実に生き残れない、そういう時期に来ているのではないでしょうか?
非常に長い論文ですが、絵空事にしか思えません。
絵に描いた餅ですね。