堺市は2016年5月19日、地域政党大阪維新の会の小林由佳市議が政務活動費を不正に支出したとして、635万円の返還を求めて大阪地裁に提訴しました。
小林市議は2011〜14年度、配っていない政策ビラの配布代など約1041万円を政活費から支出したとして、2015年10月に市監査委員に「不適切」と指摘されました。
この問題は、チラシの製作費や配布費用として何百万円も計上していたのに、地元で製作チラシなど一枚も配られていなかったということがばれて問題になったのですが、小林市議はちゃんと配布されていたと思い込んでいたと弁明。
しかし、自分の選挙区で注文したチラシが配布されているかいないかは、政治家として一番気になるところですから、こんな弁明が通用するわけがありません。
まず自分たちがぶっ潰れた方がいい。
この監査結果を受けて、小林市議は堺市に約406万円を返しましたが、残りは異議を申し立て、この異議も3月に棄却されました。
今回の提訴はこの残りの部分を堺市が市議会で決議したうえで提訴したもので、堺市は、当時の秘書の人件費やホームページ作成費用などについて、十分な説明や証拠書類がなく、違法な支出としています。
堺市の竹山修身市長は19日の記者会見で
「支払ってもらえないのは非常に遺憾。提訴は残念だ」
と話しました。
それにしても、この小林市議の問題については、橋下徹前代表が委員長になった調査委員会が組織されたのですが、どうなったんでしょうか。
橋下市長が「金にガメツイ人は消滅する」←政務費を他の目的に一番流用してきたのは大阪維新の会です。
維新の「美人」市議による税金の無駄使いというと、2015年7月、大阪維新の会公認の大阪市議、伊藤良夏(よしか)氏がトヨタの高級車「レクサス」の購入費用の一部に政務活動費80万円あまりを充てていた事が発覚し、返金し、謝罪したという事件がありました。
これ、リース契約としていたのがローンで購入していたから違法だ(車が自分のものになるから)ということなのですが、リースにしても、レクサスが政治活動に必要でしょうか。
維新は中身は問わないという議員が多すぎます。
橋下氏は最近舛添都知事に公用車を使えなどと言っていますが、まず法律政策顧問として維新の内部を綺麗にしたらいかがでしょうか。
舛添東京都知事批判に便乗して、橋下徹氏が自己弁護と売込み→「僕はAランクの解説をします」。
このほかにも、大阪維新の会の大阪市議たちには
・エアコン8万4千円、間仕切り7万7千円、キャビネット17万1千円といった備品のほか、ゴム印代7万1千円などの文房具代の8~9割も政調費から支出していた
・選挙に当選してから、自らの無知に気付いて大学院に入学したその入学金は政調費で支出した
・大阪維新の会の大阪市議団が、2011年11月27日の市長・府知事ダブル選挙の直前、市内全24区で開いた「区民会議」の会場代などの経費計約315万円を、政務調査費(政調費)から支出していた
ことなどが発覚しています。
まさに金に汚い政党の面目躍如と言えるでしょう。
橋下氏の番組で扱ったらどうでしょうか。
橋下大阪維新の会が政務調査費を流用して選挙活動・高級椅子・大学院入学金・特別顧問に支出とは恥を知れ
「中身はポンコツばっかり『橋下チルドレン』不祥事一覧」全文 週刊新潮 2015/04/16日号
橋下氏が「金にガメツイ人は消滅する」といみじくも言っていましたが、ぜひ維新にはそうなってほしいものです。
それにしても、産経新聞の「美しすぎる市議」の連呼がうざったい。
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2016.5.19 18:05 産経新聞
“美しすぎる”市議を大阪・堺市がついに提訴 政活費の返還求める
堺市は19日、大阪維新の会の小林由佳市議(38)が政務活動費を不正に支出したとして、635万円の返還を求めて大阪地裁に提訴した。
訴状によると、当時の秘書(39)の人件費やホームページ作成費用などについて、十分な説明や証拠書類がなく、違法な支出としている。
小林市議は市が返還を求めた平成23~26年の政活費計1041万円のうち、406万円を昨年11月に返還。残りの635万円については返還請求した市の処分取り消しを求めて提訴しており、争う姿勢を示している。
堺市の竹山修身市長は19日の記者会見で「支払ってもらえないのは非常に遺憾。提訴は残念だ」と話した。
2016.5.10 12:15 産経新聞
“美しすぎる市議”提訴の議案可決、堺市議会 政活費問題は法廷闘争へ
堺市議会は10日、臨時議会を開き、大阪維新の会の小林由佳市議(38)に対し、不正支出したとされる政務活動費約600万円の返還を求め提訴する議案を可決した。
小林市議は市が返還を求めた約1000万円のうち、約400万円は既に返還したが、残りについては返還請求を決めた市の処分取り消しを求めて提訴するなど、争う姿勢を示している。
議会は小林市議を退席させて採決。大阪維新の会の議員は反対したが、賛成多数で可決された。小林市議は閉会後、「約600万円については実態がある。市と対決するのは残念」と語った。
市によると、返還を求めるのは平成23~26年度の政活費のうち、小林市議の当時の秘書(39)の人件費やホームページの作成、管理費用など。
2016.4.29 16:23 産経新聞
〝美しすぎる堺市議〟政活費問題、百条委が当時秘書の黒瀬市議を証人尋問…チラシ未配布に「市民に大変申し訳ない」
堺市の小林由佳(よしか)市議(38)=大阪維新の会=が、平成23~26年度に政務活動費約1000万円を不適切支出した問題を究明する市議会調査特別委員会(百条委)が28日、開かれた。印刷・配布されなかった議会報告のチラシを担当していた当時の秘書、黒瀬大市議(39)に対する証人尋問が行われ、「市民に大変申し訳ない」などと改めて謝罪した。
黒瀬市議は、チラシについて「業者から口頭で業務履行の報告を受けていた」とし、小林市議にも「口頭で『配布が終わった』と言っていた」と陳述。昨年9月に市民から小林市議の政活費返還を求める住民監査請求があり、「それを受け調査したところ業務不履行が判明した」と説明した。
百条委の証人尋問は、2月12日の小林市議に続き2人目。小林市議は市から詐欺罪などで府警に刑事告訴されているとして証言拒否を連発した。
今回の百条委は、黒瀬市議から「当時、(議員ではなく秘書で)私人だった」とする意向を受け、証人尋問中の撮影、録音などが禁止された。
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これは、黒人初の大統領とか、女性初の大統領と一緒で、とりあえず女性や黒人をトップにすることで体裁を取り繕おうとしているわけで、結局それは、見下しているからこその発想だと思うんですよね。
本当に男女平等を意識するなら、女性であることを意識せず「能力」で判断するはずですから。
ですので、政治「屋」による、選挙での過度な女性候補立ては、根底に残る男尊女卑思想に基づく「政治利用」じゃないかと思います。