今国会に入ってから、安倍首相の答弁の迷走ぶりがまた一段と酷いのですが。
2016年2月5日の衆院予算委員会での安倍首相と民主党の黒岩議員のやり取りを、北海道新聞だけが報じています。
黒岩議員が安倍首相に対して、
「地方の人たちから豊かさの実感がないという声ばかりが届く」
とアベノミクスの成果がないと問い詰めたのに対して、安倍首相が
「実感は人によって違う。数値はうそをつかない」
「黒岩さんの会った人がたまたまそう言ったかもしれないが、そうではないと言う人はたくさんいる」
と切って捨てたというのですが。
このやり取りは7分過ぎから。
あのですね、下に「景気回復、実感、世論調査」という検索ワードで上げてきた新聞記事を並べました。
北海道新聞が挙げた2015年12月の共同通信の世論調査は見つからなかったんですが、とにかく、いつ、どこの新聞が調査しても、7割以上の人が景気回復を実感できないと答えています。
「数字はうそをつかない」
って、どんだけでかいブーメランなんですか。
まさに、安倍首相の周りが株をたんまりと持っているお金持ちばかりだから、景気回復の実感がないという意見に対して
「そうでないと言う人はたくさんいる」
と感じるのでしょう。
そう言えば、2014年12月の衆院解散総選挙の際に、安倍首相がTBSのNEWS23に出演したのですが、街の声が「お給料は上がってない」「景気も悪い」「全然アベノミクスは感じていない」「大企業しか分からへん」と、景気回復の実感がないというものが多かったことがありました。
その時に安倍首相はこれらの声に耳を貸すのではなく、
「ミクロで見ていけばですね、いろんな方々がおられます」
「マクロでは明らかにプラス」
「(TBSは)コメント選んで流してると思いますけどね!」
「これ全然声反映されていませんが、これおかしいじゃないですか!」
「VTRはあなた方が作ってるので!」
と言い募り、このことを国会で追及されると、
「私にも言論の自由がある」
と言い訳して失笑を買いました。
ところが、話はこれで終わらず、自民党が各テレビ局に「公正中立」な報道を求める通達を出して、テレビの選挙報道の時間と量が激減したのでした。
安倍首相 TBS番組への注文・テレビ局への「公正報道」通達は「言論の自由だ」と報道の自由は一顧だにせず。
民の肉声にも、世論調査の数字にも全く耳を貸さない、見ようとしない内閣総理大臣。
私もこんな首相の発言のブーメランぶりをいちいち取り上げるのが億劫になってきたほどです。
こんな矛盾に満ちた首相は、それこそ民意で早く取り換えないとだめです。私もみんなも身が持ちません。
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安倍首相はもう問い詰められるのが嫌らしくて、お抱え記者のいるNHKとフジテレビと読売テレビと自民党のネットテレビにしか出なくなっちゃいました。
それが公平中立じゃないっちゅうの。
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景気回復実感ない人は「たまたま」 世論調査73%でも首相強弁
02/06 07:00、02/06 08:31 更新 北海道新聞
景気回復を実感していない人は「たまたま」だ―。安倍晋三首相が5日の衆院予算委員会で、政権の経済政策「アベノミクス」による景気回復の効果を感じられない人が多いという指摘を受け、いら立ちながら反論する場面があった。
民主党の黒岩宇洋氏がアベノミクスに関し「地方の人たちから豊かさの実感がないという声ばかりが届く」と述べ、首相の認識をただした。これに対し首相は有効求人倍率の改善などを挙げ「実感は人によって違う。数値はうそをつかない」と主張。実感がないという声を「黒岩さんの会った人がたまたまそう言ったかもしれないが、そうではないと言う人はたくさんいる」と切り捨てた。
共同通信社の昨年12月の世論調査では、アベノミクスにより景気が良くなったと「実感していない」と回答した人が73・7%に上り「実感している」は23・6%にとどまった。(東京報道 津田祐慈)
2015.1.26 21:38 産経新聞
【本紙・FNN合同世論調査】
アベノミクス道半ば 景気回復「実感せず」が78% 期待度低調
産経新聞社とFNNの合同世論調査(24、25両日実施)で、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」による景気回復について「実感していない」が78.2%に達し、「実感している」は16.3%にとどまった。景気回復は道半ばという現状が改めて浮き彫りになり、大都市圏と地方の温度差も鮮明になった。
「アベノミクスが成功しているかどうか」も聞いたところ「成功している」は22.4%。「成功していない」の61.3%を大幅に下回った。
景気回復の浸透度を地域別にみると「実感している」が最も高かったのは東京都で21.2%。東海(20.5%)、南関東(18.3%)と続き、人口が多く、大企業が集中する大都市圏を抱える地域が目立った。逆に、北信越は8.5%と最も低かった。
アベノミクスに対する評価を地域別にみたところ、「成功している」と答えたのは近畿(29.0%)や東京(26.0%)など大都市圏を擁する地域が目立ち、北海道(4.5%)や四国(9.7%)は低い結果となった。
大都市部は大企業を中心に賃金アップや原油安などで景気が持ち直しつつあるものの、地方では昨年4月の消費税率引き上げが響いているようだ。首相は「日本経済を必ず再生する」と強調し、経済再生を最優先課題に位置づけている。アベノミクスが地方に波及する切り札になるかは、地方創生や規制改革の成否がカギを握りそうだ。
景気回復「実感せず」75% 本社世論調査
- 2015/6/29 3:30
- 日本経済新聞 朝刊
景気回復を「実感していない」は75%にのぼり「実感している」の18%を大きく上回った。日経平均株価は24日に18年半ぶりの高水準になった。政府は「アベノミクスの成果が反映されてきている」(菅義偉官房長官)とみるが、実感は広がっていない。
内閣支持層でも「実感していない」が62%で「実感している」の30%を上回った。不支持層では「実感していない」が92%を占め「実感している」は5%。無党派層では83%が「実感していない」と答え「実感している」は11%だった。安倍内閣に優先的に処理してほしい政策課題を複数回答で聞くと「年金など社会保障改革」が57%で最も多く「景気対策」が38%だった。
『NEWS23』の安倍逆ギレが原因? 自民党がテレビ局に批判封じ込めの通達
「安倍晋三 選挙公約」より
『NEWS23』(TBS系)の街頭インタビューに「厳しい意見を意図的に選んでいる」と陰謀論まがいの主張をまくしたて、各方面から批判を浴びた安倍首相。だが、本人はそういった声に一切耳を貸すつもりはないようだ。それどころか、直後から、自分たちを批判しないようにテレビ各局に圧力をかけはじめた。
〈選挙時期における報道の公平中立ならびに公正の確保についてのお願い〉
『NEWS23』出演から2日後の11月20日、在京テレビキー局の編成局長、報道局長宛てにこんな題名の文書が送られてきた。差出人は「自由民主党 筆頭副幹事長 萩生田光一/報道局長 福井 照」。文書はこう始まる。
〈さて、ご承知の通り、衆議院は明21日に解散され、総選挙が12月2日、14日投開票の予定で挙行される見通しとなっています。
つきましては公平中立、公正を旨とする報道各社の皆様にこちらからあらためて申し上げるのも不遜とは存じますが、これからの期間におきましては、さらに一層の公平中立、公正な報道にご留意いただきたくお願い申し上げます。〉
一見、低姿勢で〈公平中立〉などときれいごとを並べているが、わざわざこの時期に通達をしてくるということ自体、明らかに自民党に批判的な報道をするな、という脅しである。実際、この後にはこんな記述が続く。
〈過去においては、具体名は差し控えますが、あるテレビ局が政権交代実現を画策して偏向報道を行い、それを事実と認めて誇り、大きな社会問題となった事例もあったところです。〉
ようするに、テレビ朝日の椿発言のことを持ち出して、「ゆめゆめ、政権交代の手助けをしようなんて考えるなよ」と釘をさしたわけだ。
そして、以下のように、具体的な要求項目を並べたてる。
〈・出演者の発言回数及び時間等については公平を期していただきたいこと
・ゲスト出演者の選定についても公平中立、公正を期していただきたいこと
・テーマについて特定の立場から特定政党出演者への意見の集中がないよう、公平中立、公正を期していただきたいこと
・街角インタビュー、資料映像等で一方的な意見に偏る、あるいは特定の政治的立場が強調されることのないよう、公平中立、公正を期していただきたいこと〉
おそらく、この最後の街頭インタビューのくだりが、この文書の最大の目的だろう。陰謀論に凝り固まった安倍首相が『NEWS23』に怒りを爆発させ、「街頭インタビューをつぶせ!」と指令を下したのは想像に難くない。
安倍晋三首相が、解散・総選挙を特集したテレビの報道番組で「街の声」を意図的に編集したのではないかと異議を唱えたことが、話題になっている。そのイライラぶりに、ネットでは批判的な声も出ている。
解散表明の会見後、安倍首相は、テレビ番組などをハシゴして精力的に説明行脚した。嫌いだとされる朝日系には出演せず、メディアを選んでいたようだ。
TBS側が意図的に編集したのではないかと
安倍首相の心中は?
TBS系の報道番組「NEWS23」にも、安倍首相は一番最後になって出演した。父親で同じ政治家の故・晋太郎氏が毎日新聞記者出身であることから、毎日系のTBSも選ばれた可能性があるが、それは分かっていない。
番組では、毎日新聞の岸井成格特別編集委員ら3人が安倍首相に対峙する形でインタビューが行われた。
安倍首相はまず、岸井氏らから質問を受けて、今衆議院を解散する理由について説明し、アベノミクスはうまくいっていないとの指摘についても長々と反論した。しかし、岸井氏は、庶民の間では景気回復が実感になっていないと指摘し、続いて、番組が事前に取材した「街の声」がVTRで紹介された。
そこでは、「株価が上がってきてアベノミクスの効果はあった」「解散・総選挙で民意を問うのはよい」といった好意的な声もあったが、「お給料は上がってない」「景気も悪い」「全然アベノミクスは感じていない」「大企業しか分からへん」など否定的なものが多かった。
これに対し、岸井氏が何か聞こうとすると、安倍首相はそれを制止し、次のようにまくし立てた。
「これはですね、街の声ですから。みなさん選んでいると思いますよ、もしかしたらね」
安倍首相は、TBS側が街の声を意図的に編集したのではないかと言いたかったらしい。
ネットでは、「見苦しい」など疑問多数
厳しい声が多かったことについて、安倍首相は、「ミクロで見ていけばですね、いろんな方々がおられます」とは認めた。しかし、国民総所得はプラスに転じ、「マクロでは明らかにプラス」だとして、次のように主張した。
「中小企業の方々でですね、小規模事業者の方々で、名前を出してテレビで『儲かってます』って答えるのは、相当勇気がいるんですよ。これ常識ですが、納入先にですね、『それだったら、もっと安くさせてもらいますよ』と言われるのが当たり前ですから」
そのうえで、6割の企業が賃上げしているとして、「これ全然声反映されていませんが、これおかしいじゃないですか!」と色をなして異議を唱えた。
安倍首相が声を上ずらせるシーンは、インタビューの最後でもあった。
特定秘密法も選挙の争点になると指摘されると、安倍首相は、こう説明した。
「これはまさに、工作員とかね、テロリスト、スパイを相手にしていますから、国民はまったくこれは基本的に関係ないんですよ。報道で『映画が作れなくなる』、私は映画が作れなくなれば、すぐ総理大臣辞めてもいいですよ。そんなことありえませんから。『報道がそれで抑圧される』、そんな例があったら私は辞めますよ」
もう1つの争点に上げられた集団的自衛権についても、「『あなたも戦場に行かされる』というのは、極めて不真面目な態度ですよ。そんなことは起こりえないんですから」とまくし立てた。
安倍首相がこれだけ感情を露わにしたのは、深夜になって疲れていることもあるのかもしれない。しかし、ネット上では、こうした発言について、疑問や批判の声が多い。「すっごいむきになってる総理、見苦しい!!!」「言ってることがハチャメチャ」「街の声聞いて安倍キレとるわ。国民の意見やぞこれ」「世論調査でも実感無いが多数なのにね」といったものだ。
もっとも、「マスゴミが何時もやってる手口だもんな」「安倍叩きのつもりが、安倍に叩かれるマスコミ」「いい加減総理がキレてもおかしくない」と安倍首相を支持する声も出ている。
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こういうの、他の新聞でも扱ってほしいですね。
景気回復の実感がない人がすごく多いというのは
各社の調査を見ればわかる話ですよね。
それを「たまたま」とは、あきれてものも言えません。
国民の意見なんて聞こうともしないわけですよね。
多くの国民の声を無視してあんな最悪な安保法も強行採決したし、「アベ政治を許さない」です。
本当に嫌になりますね。
今や非正規比率は4割を越えまして、それを雇用件数が増えた、アベノミクズの成果だなどとほざいてますからね。誤魔化してますけど共働きに加えてマイナス金利なんてのは不景気の確固たる証拠ですよね。
それに税金その他諸々の費用はガッツリ上がりて増税し、公務員議員の給料は上げておきながら片や社会保障はバッサリですから。
アホっすよ、一部のモンが金を使えるようにして、庶民を一層一掃バッサリじゃあ景気何か回復するわけないし結果的に社会形態が崩壊して自分たちも滅びることになるのにね。
もう皆政治に対する希望なんか大方棄ててしまってるしどうなってしまうんでしょうね、この国。
もうダメかもしれんね
よろしくお願いいたしますm(__)m
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とはいえ、堅苦しいことは言いませんので、どんどんコメントをお願いいたします!
更に、大ぼらのインフレ目標が達成出来ない日銀のヤケクソで、マイナス金利が実施されて、銀行店頭で預金金利が下げられました。
政府肝入りの株式投資で割高局面とも知らずに相場に手を出した庶民は、大損し、更に、なけなしの預金金利が下げられたのです。 年金基金も大損ですから、国民は、損ばかりです。
円安で儲けた企業の社員でも、給料に反映されずに、雇用は、派遣やパートが増える一方。 滅私奉公で勤めても本給が上がらず、残業代も削られる。
中小企業・零細企業は、淘汰される一方で、太るのは安倍政権のお気に入り企業のみ。 お気に入り企業なら、何しても摘発されずで、やり放題。 東芝を見れば分かるでしょう? 他にもたくさん例はありますね。
勿論、バラマキで、ばら撒かれた一部企業は、ウハウハです。
海外へ出れば、札束で面を叩くかのように兆単位で、ばら撒いて人気をとろうとするが、社会福祉は眼の仇。
アメちゃんからの指示には、率直に従う良い子なのに有権者・国民は裏切る悪い子。 一体、この子は、誰の子なのか。 悪魔?
因みに、今回の暴落相場は、「セゾン投信の瀬下氏は、「過去の弱気相場入り後の調整期間はばらつきがある。嫌な予感がするのは、今回は日欧の緩和政策方針に株価が反応していないことだ」と話す。日本銀行が1月29日に国内初のマイナス金利政策を導入、その後に株価上昇が続かなかったのは金融政策の手詰まり感を表しているとし、「副作用のある政策に『黒田日銀』に対する市場の信認も落ちた。長い調整シナリオも頭に入れておかなければならない」と警戒感を示す。」とあるとおり、短期では無いかもしれません。 詰まり、選挙時まで弱気相場が継続すると、アホノミクスの御利益も見えません。 (独立系の投信運用者の云うことですので、他の人より信用出来ますので。)
「弱気相場」入り日本株、平均脱出期間は7カ月半-バブル崩壊後14回 Bloomberg 2016/02/05 00:00 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O1YUHW6K50XS01.html
産経はじめどこの調査でも大多数の国民が景気回復を実感してません。
実感している人は「たまたま」官製バブル株高で儲かった人か、「たまたま」輸出企業など大企業の社員で賃上げにあやかれた人でしょう。
雇用が改善したのは生産年齢人口減少により「人手不足」が生じているからであって、景気回復によるものとは言えないでしょう。
知り合いの個人事業者で、本業以外の株で儲けた人がいますが本業の方はサッパリだそうです。
知っている範囲の正社員で給料が上がった人はおらず(言わないだけかも知れません)、従って士気も上がらず大抵の人は残業代も出てません。
特に飲食関連の正社員の過酷さはよく耳にします。
景気回復したとは、どこの世界の話でしょうか?
人為的とも思える株価吊り上げで儲けた人や企業からのオコボレでいくばくかの仕事は発生したかも知れません。
しかし、それが本格的な景気回復にはつながってはおらず、経済の好循環などは発生していないのです。
アベノミクスが行き詰まっていることは明らかですが、いつまで景気回復しているなどいう「大本営発表」を続けるつもりでしょうか。
いくら金融緩和しても、今時借金してまで設備投資しようなんて経営者はいません。
シャープが経営困難に陥っているのも、別に技術力が落ちたからでも販売不振からでもなく、過大な設備投資が重荷になっているからです。
金融緩和も株価吊り上げも、そのツケは必ず回って来ます。
その時に犠牲になるのはアベノミクスの恩恵を受けることの無かった庶民です。
勤勉に働いてコツコツと貯えたものともども身ぐるみ剥がされるかも知れません。
一方、アベノミクスの恩恵を受けた人たちの多くは、既に危機を察して対策をとっているものと思われます。
後国民は国民はと言いますが すべての国民は同じように思ってる訳ではないのでしっかり言葉を選んで書くべきですよね。〇〇と考えている国民といった感じで
株式などの投資をしている人のことしか指していないと思われますが、この書き方だと。そんな「余裕」のある人はどちらかというと少数派です。
すべての国民は同じように投資を行っている訳ではないのでしっかり言葉を選んで書くべきですよね。〇〇を投資している国民といった感じで。
主要な経済指標は民主党政権の頃より確実に悪化しており、これは明らかに失政ですよ。
国全体を貧しくしておきながら、上を向いた雰囲気とはどういうことなんでしょうか?
「こうしたらどう?」っていうのがうまいこと考えられないのだけど。