Initial Teaching Alphabet は、特殊な文字をつかうという意味では、発音記号に近いのだが、見た目は(IPAに比べて)伝統的つづり字に近い。
もともと「教育用」なので、正書法改革につかうわけにはいかない。かりに、つかうとしたら、ラテン文字のほうが使い勝手がいいのではないか。
「スプリット・ダイグラフ」をつかわないという意味では、サウンドスペル(SoundSpel)と共通であるが、かつてのITAは二重子音字を容認していた。
かりにITAを異世界で正書法改革の目的でつかうにしても、かなりの特殊文字であり、異世界人にとって、カタカナと比較して、どっちがいいのかは不明。
英語勢力の転移者は、正書法改革でカタカナ使用・仕様になって変わり果てた英語の書き言葉をみて、びっくりすることだろう。テンプルスクールで、読み書きをおぼえなおすことになるとしたら、おおきな負担になる。
そして、異世界と地球世界との交易をかんがえたら、便宜上、ラテン文字をつかって英語の正書法改革をしたほうがいいだろう。とはいえ、異世界の英語 と 地球世界の英語 で、スペリングが おおきく ちがいすぎるのは まずい。
面白い。英語の綴りのカオスを「解決」すべく提案された教育用正書法。あんまり普及しなかったらしい。Initial Teaching Alphabet - Wikipediahttps://t.co/CC96KZ70Aw
— 寺沢 拓敬 (@tera_sawa) September 21, 2022
もしも、これが特殊文字ではなく、通常のラテン文字だったら、どうなっていたのだろう。
Initial Teaching Alphabet というのは、こんな感じ。複雑そうに見えるけど、意外に現状の英語スペリングを成立したようなもの。なのでこのlatinize 改良もある。 pic.twitter.com/jsPHG8RUGb
— finalvent (@finalvent) July 13, 2021
現実世界の英語スペリングを整理・合理化したようなもの。ラテン文字バージョンがあるとすれば、それはサウンドスペルだろう。「スプリット・ダイグラフ」をつかわない、/k/ の 音をあらわすときに c も k も使用できる、などの点が おなじ。ただし、二重子音字の許容度は、(かつての) i.t.a. の ほう が 高い。
Worst education strategies? Has to be ITA initial teaching alphabet. I could read before starting school( 1970) had to unlearn and learn this new alphabet . pic.twitter.com/ReCUzWyka2
— Mr Shaun Henderson (@Thereal_MrH) March 4, 2023
Speaking of IPA, I learned to read & write using ITA – INITIAL TEACHING ALPHABET, which was being trialled at my Edinburgh school (in the early-mid 60s). I LOVED IT.
— Cynthia Dearborn (@CynthiaDNelson) February 11, 2020
This is one of my books, transliterated into ITA & published by Initial Teaching Publishing in 1964. pic.twitter.com/a2w0jW1Jhx
@Evertype remember when I showed you this? Daughter found it and is using it with success to learn reading. (initial teaching alphabet) pic.twitter.com/i8BilL79Vp
— Steven R. Loomis (@srl295) February 11, 2019
その当時は、まだ二重子音字が容認されていた。今は、すっかり変わってしまった。
「当時(1963)」と「今(2017)」の比較が出てくる。今のITAは、発音記号の代用品のようなものである。