英単語のつづりと発音の不一致: フォニックスと「つづり字改革案」

分割ダイグラフ不使用。ダイグラフ・トライグラフ、OUGH,AUGHなどの不規則是正。二重子音字も接尾辞も維持。

教育用正書法(Initial Teaching Alphabet)の特殊文字をラテン文字にしたら?

2024年09月02日 | 異世界で英語正書法改革~テンプルフロンティア~

Initial Teaching Alphabet は、特殊な文字をつかうという意味では、発音記号に近いのだが、見た目は(IPAに比べて)伝統的つづり字に近い。

もともと「教育用」なので、正書法改革につかうわけにはいかない。かりに、つかうとしたら、ラテン文字のほうが使い勝手がいいのではないか。

「スプリット・ダイグラフ」をつかわないという意味では、サウンドスペル(SoundSpel)と共通であるが、かつてのITAは二重子音字を容認していた。

かりにITAを異世界で正書法改革の目的でつかうにしても、かなりの特殊文字であり、異世界人にとって、カタカナと比較して、どっちがいいのかは不明。

英語勢力の転移者は、正書法改革でカタカナ使用・仕様になって変わり果てた英語の書き言葉をみて、びっくりすることだろう。テンプルスクールで、読み書きをおぼえなおすことになるとしたら、おおきな負担になる。

そして、異世界と地球世界との交易をかんがえたら、便宜上、ラテン文字をつかって英語の正書法改革をしたほうがいいだろう。とはいえ、異世界の英語 と 地球世界の英語 で、スペリングが おおきく ちがいすぎるのは まずい。


もしも、これが特殊文字ではなく、通常のラテン文字だったら、どうなっていたのだろう。


現実世界の英語スペリングを整理・合理化したようなもの。ラテン文字バージョンがあるとすれば、それはサウンドスペルだろう。「スプリット・ダイグラフ」をつかわない、/k/ の 音をあらわすときに c も k も使用できる、などの点が おなじ。ただし、二重子音字の許容度は、(かつての) i.t.a. の ほう が 高い。





その当時は、まだ二重子音字が容認されていた。今は、すっかり変わってしまった。


「当時(1963)」と「今(2017)」の比較が出てくる。今のITAは、発音記号の代用品のようなものである。