英単語のつづりと発音の不一致: フォニックスと「つづり字改革案」

地球世界との交易のため、異世界英語を正書法改革。分割ダイグラフをつかわない。表音主義をさける。二重子音字も接尾辞も維持。

フォニックスに例外があるかぎり 単語の読みかたは むずかしい

2019年07月30日 | フォニックスは きほん だけ では いけません

フォニックスというのは、綴りと発音の関係を 説明するものです。ルールをおぼえれば、単語の つづりを 書いてあるとおりに よめます。

しかし、ルールどおりに読むと まちがい に なるような 例外も あります。たとえば、sew は /soʊ/「ソウ」と 読みます。しかし、o の文字は どこにも ありません。(そもそも "ew" は /juː/「ユー」あるいは /uː/「ウー」と 読むことに なっているはずです。)

ルールそのものが 明確でないものも あります。あてにならないと 言ってもいい。たとえば、ow は /aʊ/「アウ」なのか /oʊ/「オウ」なのか、はっきりしません。how や now では /aʊ/「アウ」ですが、blow や know では /oʊ/「オウ」です。(ただし、二音節の単語の末尾でメインストレスのない場合は /oʊ/「オウ」が ほとんど です。arrow, pillow, shadow, tomorrow, window.)

そのようなわけで、フォニックスは、あくまで 読みかたの見当をつけるための めやす に すぎず、最終的には 発音記号に たよるほかはないということになるのが 現実です。

もしも フォニックスのルールに 例外が なければ、そのようなことには ならないはずです。(もっとも、ルールの適用範囲外の単語も いろいろ ありそうですが。)