山王アニマルクリニック

日々の診療、いろんな本や音楽などについて思い巡らしながら、潤いと温もりのバランスを取ってゆこうと思います。

逃げるは恥だが役に立つ 続編

2020-12-29 19:08:22 | ♂&♀

遅くなりましたが、『逃げるは恥だが役に立つ』続編のことを書こうと思います。

撮影が素敵な場になってくれたようで(「逃げ恥」ドラマ化!!)、ドラマも大成功でしたね!

野木亜紀子さんの脚本だったのも本当に良かったです。

海野つなみ×野木亜紀子「今だから語れる2016『逃げ恥』ドラマの裏側」

でも人気が出るにつれ、悪事を誤魔化したりしている人の告発記事などに『逃げ恥』という言葉が使われていたのにはガッカリしました――そういうことじゃないでしょう?

コロナで新ドラマの撮影ができず、編集を変えて再放送してましたが…原作漫画のイメージを忘れているせいか?編集のおかげか?前に見た時よりもおもしろく感じました(最後までやってくれなかったのがとても残念)!

サウンドからブラック・ミュージック好きが感じられる星野源さんの『恋』も本当にいい曲だったし、ガッキーの恋ダンスも可愛かったですね。

私はダンスなどよくわからず、興味も全くなかったのですが、星野源さんのバックで踊るダンサーたち(→MIKIKOさん主宰のelevenplay)のしなやかなキレにも目を奪われました!

MIKIKOさんの振り付けも実に魅力的で、何か他のダンサーたちにない気魂を感じます!

DAOKO&岡村靖幸さんの『ステップアップ Love』で踊っているのも、彼女たちなんですね。

DAOKO × 岡村靖幸『ステップアップLOVE』MUSIC VIDEO

恋ダンスよりクールな感じですがユーモアもあり、曲もダンスもカッコイイですね!

髪の毛の動きまでダンスで表現するのって、何かすごくないですか?

年末の紅白でも椎名林檎さんの東京事変の時、彼女たちが踊っていました。     

 やさしさで溢れるように/亡くなった愛犬への歌にも書いた亀田さんのベースが効いていて、林檎さんはもちろん、ギター、ピアノ、ドラムもカッコよかった!バンドサウンド最高!!

そのサウンドの中で越中おわら風の盆(富山県八尾市)をもとにした彼女たちの踊りが見れるなんて!

私の心は、今回の紅白の中で最も踊りました!いろいろあったJUJUさんの歌も心に沁みました!!

「このやり方を繰り返す怖さ」五輪開会式前責任者・MIKIKO氏が電通幹部に送った“悲痛メール” | 文春オンライン→文春を買って読んだのですが、想像以上に大変で、ただならぬ思いが込められていたのだ…と感じました。マイナスをプラスに変えたみなさんに泣きながら大きな拍手を送りたいです!)

さて、『逃げ恥』の続編ですが、今回は妊娠と出産のまわりでわき起こる、良くも悪くも想定外の出来事がテーマと言えますかね。

でも「そんなの私には関係ないし…」という人など、様々な立場の人知れぬ思いやすれ違いなどが、とてもよく表現されているので、いろんな人に読んでほしいです。

現実はそれ以上に想定外!と考えておいた方がいいのでしょうが、原作もドラマも両方見れば、互いを理解し合うための種となってくれると思います。

火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』

TBS「火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』」の番組情報ページです。

TBSテレビ

 

なんと!ミスチル桜井さんのご子息も出演する続編ドラマは、1月2日夜9時からやるので、お見逃しなく!

逃げ恥パワーすごいな~!これからもいろいろなものをつなげていってくれそうですね!!

(こんなこと書いていたけど、まさかお二人が結婚するとは!?想像をさらに超えてきましたね!

新垣結衣さん、星野源さんおめでとうございます!!

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子猫の直腸脱

2020-10-31 18:12:11 | 診療よもやま

最近、猫の出産ラッシュ第2波が来ているようで、子猫ちゃんを連れてくる方が多いです。

この子は、今年最初の出産ラッシュ時に来た子猫ちゃん。

がりがりに痩せており、前から見ると目ヤニだらけ…くしゃみや鼻水もあり、猫によくある呼吸器感染系のひどい状態でした。

後ろから見ると、お尻からシッポにかけてウンチまみれ…ひどい下痢が続くと、きばり過ぎてしまって、このように直腸が飛び出してしまうことがあります。

検便をしてみると、ちょっと見つけにくい小型のコクシジウム(原虫と呼ばれる寄生虫の一種)と回虫がいました。

直腸脱は、下痢の原因である寄生虫を駆除し、腸が脱出しない処置をすれば、治ることが多いと思います。

でも、この子は下痢が止まっても再脱出してしまったので、ちょっと長めの入院となってしまいました(最悪の場合、脱出してしまった腸を切除するか、腹壁に腸を固定する手術が必要)。

しばらく入院して、呼吸器症状も消化器症状も改善し…スタッフに洗ってもらったら……こんなにきれいな子になりました!

毛質がしっとりと柔らかく、ちょっと長めなので、捨て猫だったとは思えない気品があります。

私の顔を見ると「ニャ~!」とうれしそうな声で鳴き、とっても懐いてくれました。

これは退院後の写真――実猫はもっとかわいいのですが、うまく撮れなかった……でも、きれいな青い瞳でしょ?

久しぶりに会ったので、ちょっとよそよそしい感じでしたが、再発せず、楽しく元気に暮らしているそうです!!

追記:

手術しないで済んでいたのですが…4ヵ月ぶりに直腸脱が再発し、戻ってきてしまったのです。

多頭飼育で、なかなかワイルドな環境だったのか?ノミだらけで、しっかり駆除したはずなのに、回虫も再発してしまいました。

 

でも久しぶりなのに、けっこう私のことは覚えてくれていて、ゴロゴロ喉を鳴らしながら、遊んで遊んでと可愛く手を出してきます。

 

 

一回戻したら再発しなかったのですが、念のため不妊手術と同時に直腸固定術を行いました。

 

これでまず大丈夫なので、今度こそ幸せになってもらいたいですね!!

(現在は何とウサギちゃんと共に仲良く暮らしています!!)

コメント (3)
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おいしいオヤツ?

2020-09-09 20:38:01 | 診療よもやま

これは何だと思いますか?

5cm弱の長さなのですが、一方はナイフのように、もう一方はヒシの実のトゲのようにしっかり尖っていて、よく刺さりそうですね。

これは骨なのですが…尖った両端が肛門に斜めに刺さってしまったのです。

痛がっていてかわいそうなので、その状態では写真を撮らず、すぐに真ん中を切断!

すると簡単に取れましたが、取った後も肛門付近が赤く腫れています。

スペアリブの骨を与えた…とのことで、何とか胃や腸に刺さらずに通過してきたのに、最後の最後で刺さってしまうとは!?

このワンちゃんは、まだ育ちざかりのラブラドール・レトリバーなので、とても活発&食欲旺盛なのです。

「野生の肉食獣ならば骨ごと獲物を食べるのだから、まあ大丈夫だろう…」と深く考えず、スペアリブや唐揚げなどの骨を与えてしまうのでしょう。

でも野生動物の世界は厳しく、体調が悪くなっても病院などありません。

元気いっぱいであっても、せっかちでよく噛まず、骨を詰まらせたりする個体は、ひどければそのまま死んでしまうのが自然の世界なのです。

特に大型犬は、ちょっと置いておいたつもりでも一瞬でパクッと食べちゃったりするんですよね。

お年寄りや幼児が中心なのでしょうが、お餅やこんにゃくゼリー、飴玉などで亡くなってしまう人もいます。

犬や猫も、おいしいオヤツほど、夢中で食べてしまうためよく噛まず――ジャーキーや煮干しなど、硬く大きなものほど危険!――胃腸のトラブルを起こすことが多いので気をつけましょう!

ただでさえ、おいしいものって、つい食べ過ぎちゃったりするから体に悪いんですよね!

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椎の花

2020-06-12 19:54:17 | 花鳥風月

ここは千葉県民ならご存じの鋸山(のこぎりやま)の断崖――地獄のぞき――です。

人がいる辺りの出っ張っている所が、地獄のぞきと呼ばれているんですが、そこから下を覗いてもあまり怖くないんですよね。

他の人が覗いているところを横から見る方が崩落しそうに見えて怖く、また写真手前側の断崖の手すりから下を覗いた方が、落差を感じて足がすくみます。

そんなに高くない山なのですが、海の近くなので見晴らしがよく、トンビがくるりと輪をかくのが見えたりもします。

……しかし、ここは房総の南部なので、台風被害のひどかった地域です。

よく見ると、ブルーシートが…あれ?写真だとよくわからないですね?

でも車で走行していると、かなり被害を受けてそのままの家を多く見かけました。

風かと思えば豪雨ちば台風15号支援基金

こちらは東京湾サイドの眺めです。

時折ウグイスやホトトギスの鳴き声が森から響いてきて、とてもいい眺め……

でも…あれ?何かがおかしい――。

よく見たら、なぎ倒された木がたくさんあります。

竜巻みたいな感じでなぎ倒されているように見えました。

佐倉市も被害はあったのですが(台風15号の被害格差)、ここまで広範囲になぎ倒された場所は知りません。

 

悲しい眺めもありましたが、生き残った木々たちは、生命をつなぎ続けています。

この元気いっぱいに輝く黄緑色の所は、椎の木――マテバシイなんですよね。

 

 

秋には大きくて長いドングリを実らすマテバシイですが、

5月~6月にかけて、このように鮮やかに輝いてい見えるのは、花と若葉です。

 

私はある意味で桜の花以上に、この季節のマテバシイの鮮やかさが好きなんです(そのちょっと前に咲くスダジイの花も)!

この辺りにはマテバシイがけっこう多いようで、風が強めな5~6月に見晴らしのよい所からマテバシイの林を望むと、とっても鮮やかで、暑い夏を乗り越えるため力強さをもらえるように感じます(この日は風が弱かったけど、十分充電できました!)。

マテバシイは、輝きの陰でそれを失って茶色くなった葉を落とします。

この山にはロープウェイでも登れるんですが、その終着の展望台付近にはネコちゃんがいました。

このネコちゃん、いい子なのですが、そこにある売店で売っているソフトクリームを食べていると、それめがけて手を出すことがあるそうです。

誰かがその味を覚えさせてしまったのか?

ネコちゃんがいた近くにはビワの木が生えていました。

そうそう!この地域の名産は、大きくて肉厚なビワなんです!

5月にはビニールハウスで育てたビワ、6月からは露地もののビワが売っていますが、今年は台風被害で大変だった農家さんが多く、収穫量が半分以下の見込みのようです。

とても美味しいビワで、私のオススメは、酸味と甘みのバランスがよい「瑞穂(みずほ)」という品種です!

(枇杷倶楽部などに問い合わせてみて下さい→http://shop.mboso-etoko.jp/shopbrand/ct30/

 

ついでに、新緑のグラデーションを…少し遅れて咲く八重桜とモミジの若葉です。

 

 

これはプラタナスの葉――とても大きくて鮮やかですが、夏にはちょうどいい日陰を作ってくれそうです。

 

 

これは日陰から見上げたカツラの葉――心緑ですね。

 

 

モミジの葉も生き生きと風に揺れていました!

 

これから梅雨入りですが、光と風とのコラボで、もしかしたら?めくるめくグラデーションが見られるかもしれません(5月下旬~6月上旬)。

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お知らせ

2020-05-04 00:56:45 | ?

新型コロナウイルスが、想像以上に今までの常識をかき乱しています。

発熱していたら診療拒否され(発熱しないケースもあるのに…)、保健所に相談しても受け入れ病院を紹介してくれないようなケースもあるようなので、だだでさえ大変だった医療現場が大混乱しているのでしょう。

マスクや防護服、消毒薬さえも入手困難な状況だったので、極端な方向に分かれざるを得なかったのかもしれません――未経験の感染リスクとは、医療にとって想像以上のストレスなのです。

そんな中、新型コロナ患者を受け入れている現場の方々には、本当に頭が下がります。

臨床の現場では、例え高度と言われる検査が陰性でも、症状があり苦しんでいれば、試行錯誤してよりよい結果を出していかなければならないのです。

ただでさえ生死への重圧がかかる外科手術や抗ガン治療、出産などにも、見えない感染リスクの重圧が更にのしかかってきているのです。

そのうえ、こんな話も→https://twitter.com/kaochan64252585/status/1279705857186361345

 

白か黒かはっきりしない曖昧な現状では、曖昧さを包含する中医学が初期対応としていいのではないか?と私は考えています。

ただの風邪か?インフルエンザ?それとも…もしかして新型コロナ?…という症状になってしまったら(中医学的には証が同じ傾向であるなら、西洋医学的な病名はなんであれ、治療法は同じ方向となります)、解熱鎮痛薬(なんとかなっちゃうことも多いのか?難しいのですが、数値だけを下げようとする医学には思わぬ弊害が…と臨床上感じています。あくまで推測ですが、イベルメクチンその他の薬が効く?というのも、その代わりに解熱鎮痛薬を使わないからなのでは?とさえ考えています)よりも以下のリンクを参考にした漢方薬をおすすめします。

できれば自己判断ではなく漢方に詳しい医師、薬剤師に相談して下さい。新型コロナは病の経過が長いので油断しない下さい。治ったかと思ったらぶり返したり、急激に重症化するケースもあるので、悪化するようなら速やかに病院へ行って下さい

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