こんにちわ。作業療法士の加藤です。
先日、リハビリの時間を利用して、利用者様と焼肉パーティーをしました
リハビリで焼肉と、驚かれる方もいるかもしれませんが、私も初めての経験でしたので、訪問リハビリで、できることの幅広さを改めて感じた出来事でした。
利用者様は、片麻痺を持ちながらも、強い意志で一人暮らしをされている方です。外出はあまり好きではないようですが、リハビリにおいては、積極的に歩く練習等をされています。
一方で、普段気晴らしになるようなこともほとんどなく、「何も楽しいことがない…」と、どうしても、気持ちを前向きに持っていくことが、できなくなってしまうことも多くあります。
ある日、利用者様が非常に落ち込んだ様子で、普段は物静かなのですが、この日はネガティブな発言を繰り返されていました。私は、傾聴しながらも、どうすることもできずにいました。そこで、なんでもいいから、楽しくなれることはないかと考えましたが、思いつかず、いっそのこと、聞いてみようと思いました。
しかし、これが、なかなか怖くて、思い切れませんでした
聞いたところで、実現できないことだったら、余計に落ち込ませてしまうではと…
でも、思い切って聞いてみましたところ、「焼肉を食べたい」とのことでした
という経緯で、利用者様と焼肉パーティーをすることとなりました。あとは、関連のリハスタッフやケアマネージャーさん、ご家族に事情をお話し、時間調整や準備を手伝っていただき、なんとか実現できました。
当日は、リハスタッフ数人とケアマネージャーさんにも来ていただき、みんなで楽しい時間を過ごしました。利用者様も、すごくいい笑顔を見せてくれましたし、珍しく冗談を言われるような場面もあり、意外な一面も見れて良かったと思っています。
また、焼肉が決まってからは、(ひいき目かもしれませんが)体のリハビリにも積極性が増したような…気がします。体の健康を維持・向上させるためには、心の健康も大事と、改めて感じました