地域のために、利用者さまのために

REHA planning(リハビリ訪問看護ステーション東大阪)での日々の業務や、勉強会等の様子をお伝えしていきます。

腰痛について ~4~

2014-01-30 | 自主練習、姿勢調整

こんにちは、作業療法士の加藤です

前回は、どのような場面で腰への負担が増悪するかをまとめました。

そして今回は、日常場面での腰痛予防策をまとめる予定でしたが、最近、ロングブレスピロピロのことを書かきました際に、腹筋を鍛えることが腰痛を予防するうえで大事ということをお伝えさせていただきましたので、なぜそうなのかということを、自分なりに、まとめてみたいと思います。

腹斜筋や腹横筋といった腹部のインナーマッスルは、背部の「胸腰筋膜」という筋膜と連結しています。

背中の筋肉の絵です。真ん中の白いところは胸腰筋膜の一部です。

体の断面を上から見たところです。胸腰筋膜は、奥の方にも、筋肉の間を仕切るように、層状に広がっています。そして、身体の横側で層構造は1つにまとまり、腹横筋や腹斜筋群とつながっているのがわかります。

横から見ると、このようにつながっています。

よって、腹横筋や腹斜筋群が働くことで、背中の胸腰筋膜をグーッと引っ張ることができます。

引っ張られて、張りができることで、胸腰筋膜は、ちょうどコルセットを巻いた時と同じような効果を発揮して、腰部の構造を安定させることができるようです。このような理由で、腹部筋を鍛えることと腰痛を予防することは関連があるのかなと考えています

 

ちなみに、胸腰筋膜は、絵のように、広背筋や大殿筋(おしりの筋肉)ともつながっています。広背筋や大殿筋は胸腰筋膜を縦方向に、張りを作ることが可能になっています。

胸腰筋膜が縦方向に引っ張られてできた張りは、腰部を真っ直ぐに伸ばす方向の力を助けます(緑の矢印)。

つまり腰を伸ばしておくために必要な筋肉の力が分散されることになりますので、腰部の筋肉の疲労軽減につながると考えられます。

 まとめますと、

1.胸腰筋膜の張りが保てている状態は、腰の負担が軽減できるということ

2.胸腰筋膜の張りを保つには、腹部筋や広背筋、大殿筋が十分に働くことが大事ということ

 が、言えるかなと思います少し長くなりましたので、ここまでとさせていただきます次回は、(今度こそ)日常場面での予防策をまとめられたらと思います


女性高齢者の腰椎後弯と転倒との関連

2014-01-22 | 勉強会関連

こんにちは  理学療法士の丹野です

風邪が冷たいです みなさま、体調崩されていませんでしょうか

今日は女性高齢者の腰椎前弯と転倒の関連についての論文を読みましたので、ご紹介したいと思います

結論から申しますと、腰椎前弯が減少する(腰が曲がること)と、転倒しやすくなるとのことです

そして、胸椎後弯が増大する(猫背になること)こととは、相関はないそうです

女性は、出産や閉経などで骨粗鬆症が発症しやすく、骨がもろくなりやすいです

それは、背骨も例外ではありません

そのもろくなった状態で、しりもち転倒したり、重いものを持ち続けたりすると、背骨が圧迫され、つぶされていって

しまいます 圧迫骨折といいます

プラス加齢による筋力低下で、重力に対して背骨を垂直に支えきれなくなり、背骨のカーブが強くなってしまいます

胸椎は正常でも後弯していますが、腰椎は正常では前弯(反っている)しているため、前弯ではなく後弯に近くなると、

重心も一緒に後方へ移動してしまいます

それでもなんとか踏ん張るために、膝を曲げて対応しようとします

その状態で歩いて移動しているため、バランスを取るのが難しくなっていると考えられます

そうならないために、、、

①座ったり歩いたりするときはなるべく姿勢を正す

②時々鏡などで客観的に自分の姿勢を見る

③体幹の筋肉を協調的に鍛える→背筋だけではいけません。腹筋と背筋両方の活動が必要です。

以上のようなことが必要だと思います

普段から意識することが難しいですが、

今、個人的に購入を考えているもの『cuviladyhttp://cuvilady.jp/?xadid=100001』もいいと思っています


手軽に腹式呼吸!!ロングブレスピロピロのご紹介(^o^)丿

2014-01-15 | 自主練習、姿勢調整

こんにちは、作業療法士の加藤です。本年もどうぞよろしくお願いいたします

腰痛の記事を何個か書いていますが、腹筋を鍛えるということは、腰痛を予防するうえで、非常に大事なことの1つに挙げられるかと思います。

しかし、実際に日常生活の中で、腹筋を鍛えるように自主的に体操するということは、すごく大変です

何か効果が期待できつつも、続けやすいものはないものかと、漠然と思っていたところに、出会いました

その名も「ロングブレスピロピロ」

なんと1メートル伸びます

目安は1日10吹き(商品ホームページより)とのことです。

お正月に買いましたが、続けることができています。連続で吹くとけっこう腹筋にこたえてきます

この調子で頑張ってみたいと思いますみなさんも良ければお試しください


第1回学校保健運動器健診登録講座

2014-01-08 | 勉強会関連

Darth Vader and Son 2014 Wall Calendar (Star Wars)

明けましておめでとうございます  本年もどうぞよろしくお願いいたします

理学療法士の丹野です

本年も、さらなる飛躍の年になるよう精進して参りますので、ブログへのアクセス、よろしくお願いいたします

ちなみにおみくじは   『吉』でしたまずまず好調

 

 

本日は、年末12月23日(祝・月)に南大阪病院にて開催されました、

「第1回学校保健運動器健診登録講座」に関してご報告させていただきます

小・中・高校の健康診断において、学校保健安全法で毎年実施が義務付けられているものとして、

身長、体重、座高、視力のほか、結核や寄生虫卵の有無といった検査項目が省令で定められています

イラスト:適度な運動を

しかし、運動器の診断項目も挙げられてはいるものの、なかなか実施されていないのが現状です

運動器健診とは具体的に、うまく走れるか、和式のトイレでしゃがめるか、脊柱の側彎がないか等の評価、また問題発見時に、迅速に学校医へ報告することを目的としています

今回の講座の内容は、大阪府理学療法士会会長の大工谷新一先生による「①理学療法士の行う学校保健検診の意義と役割」、

また、学校保健検診登録特別委員会委員長の山川智之先生による「②運動器健診の実技」でした

①では、全国の各自治体の取り組みの具体例の報告、また現在、大工谷先生が行っている府議会議員や教育委員会と協議している内容、そして検診の意義を丁寧にご説明いただきました

②では、実際行う予定の検診のビデオを見た後、10人単位でグループに分かれ、限られた時間の中でどんどん検診の練習を行っていくというものでした

またこの講義を通して、学校保健運動器健診協力者として大阪府理学療法士会に登録されました

今後、行政諸団体などから検診の依頼があった場合に、連絡があるそうです

こういった取り組みに登録されることで、地域への貢献になりますし、理学療法士の存在意義の宣伝、職域の拡大につながると思います