こんにちは
理学療法士の丹野です
夕方、帰社するときが段々寒くなってきました
9月10日、森之宮病院での、ボバース研究会の近畿ブロック小児研修会に参加してきましたので、
ご報告させていただきます
日時:平成29年9月10日
テーマ:発達障害を合併する脳性麻痺の治療
講師:吉田真司先生(PT 森之宮病院、ボバース小児領域基礎講習会インストラクター)
小室幸芳先生(OT 森之宮病院、アジア小児ボバース講習会専任講師)
研修会のプログラムは、講師による治療デモンストレーションの後、グループワーク、ワークの発表、ハンドリング練習といった流れでした
デモンストレーションのケースを、感覚運動発達的要素・姿勢コントロール・神経性要素・非神経要素・選択運動と運動シークエンスに分類して評価し、プラス面とマイナス面の両方面から治療の手がかりへと順序立てていくといった内容で、グループワークを行いました
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PVL(脳室周囲白質軟化症)と発達障害(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、ADHDなど)を併せ持った症状をお持ちの子に対するセラピー
・PVLであるため、全身的に抗重力伸展活動が乏しく、活動の範囲も拡がりにくい
・発達障害であるため、複数の感覚入力を統合することが苦手で、視覚や聴覚や触覚(本ケースは聴覚だった)のどれかに固執してしまいやすい
そういった症状に対し、触覚と視覚などの感覚統合を図りながら、子の持てる最終可動域、運動範囲をいかに拡げていくかを、
改めて考えさせられる一日となりました
どうしても、日ごろ、姿勢コントロールやシークエンスばかりに目がいってしまい、
ストーリー性のある順序立った課題の設定や、感覚入力・統合を意識した課題などを疎かにしていたな~と思いしらされました