お知らせ
メール(reimei.nakayama@gmail.com)またはお電話(059-255-1123)で、れいめい塾まで『内申の件で』とご連絡ください。
午後9時に祥(17期生)がやって来る。
祥に祝いの言葉をとすでに塾にいた亮太(10期生・光近代塗装専務)と、なぜか大典とで記念写真。
震災の日に福島にいた。放射能に対する恐怖から両親に説得され、車を運転して東京の兄貴の下宿に転がり込む。そしてその週末に兄貴ともども三重に帰省。いつかはと夢に見たJリーガー、そのために福島のFCに所属。昼は練習、夜はバイトで生活費を稼ぐ生活。両親にすれば、これ幸いにと夢を見るのをやめて教職の道を勧める。大学(流通経済大学)に進学するにあたり、教職だけは取るようにとのご宣託がここにきて生きる。
それでも勉強を開始したのは3月末、同期で教職試験に合格、この4月から鈴鹿市内の小学校での勤務が決まっていた沙耶加(17期生)と、折から帰省した舞(11期生・京都府教諭)に受験のアドバイスを求めたところから受験生生活が始まった。
俺がしてやれたのは環境の設営のみ・・・。毎日、真ん中の部屋の奥で慣れない勉強に立ち向かっていた。高校入試以降ろくに勉強したことがない・・・謙虚なコメントではなく事実だった。それでも一つひとつ丹念に解いていった。大きかったのは赴任先の校長先生の存在、受験生が苦手な専門教科や面接指導をしてくれたとか。
俺はお祝い代わりに教師に囲まれて育った俺がなぜ教師になりたくなかったのかを克明に話す、「だってな、俺が飲酒で捕まっても新聞沙汰にはならんよ。記事にするだけの価値がない。せやけどオマエが飲酒をやったらそりゃ新聞ネタや。しんどないか? 当然、賭けマージャンもできへんで・・・しんどいやん。パチンコ打つにも保護者と顔を合わせないような遠くのパチンコ屋へ行くんやで、飲み屋も同じさ、保護者が行くような店は避けるわな・・・そんなに窮屈な生活までして、先生なんてやりたいか?」
俺も俺だが、祥のお母さんもやはりお母さん・・・「しょうもない女に引っかかったらアカンよ」だそうだ。親の悩みの種は尽きない・・・。
しかしあの集中力・・・そして、やはり集中力。分かっているつもりではいたが、今回骨の髄まで思い知らされた。
今日は臼井(4期生・臼井自動車)は都合が悪いようで・・・デートか?
塾に戻り「祥が受かったぞ」と言うと大典狂喜。「今夜は焼肉奢ってもらえるぞ!」
さっそく祥にメールを打っている。
ブログをアップしてしばし後、龍神(17期生・慶応大学法学部4年)から連絡、「早いな」 「良かったですね」 「ああ、信じられへんな」 「今日の朝の先生のブログだとアカンかったんかなって・・・」 「あれは元信(19期生・皇學館大学教育学部4年)のほうや、・・・でもなんでアイツが落ちるねん」 「まあ、若いですしね・・・来年もありますよ。とりあえず週末はマージャンででもして祝ってあげてくださいよ」 「面子がおらんわい」
隆哉(13期生・ホンダ)は確か今夜から広島や・・・。
そして今日、もう一つ残っている・・・。
宮脇書店で本を探していたところに携帯が鳴る・・・祥(17期生)!
「先生・・・一発で・・・通りました」 静寂の書店のなか、奇異の視線が突き刺さる。
『MY WAY』という旧久居警察の向かい側のカレー屋さん、カレーセットが400円、ドリンク付き。
ここのカレーは辛くないので奥さんのようなカレーが苦手な人でも食べれる。カレーが好きな俺でもおいしく食べることができる稀有なカレー屋さん。
「いただきます」をした瞬間に大西君(研究者)から連絡、「先生、良かったね!」 「大西君の教えた小論文が勝負を分けたかもしれへんな」 「いやあ、祥は何も知らんかったけど素直やもん。言うたこときちんとやったしな」 「でも、あんなに勉強時間が少なくて受かったなんて奇跡って言ってもおかしくないな」
今年度の最高の収穫となると思われる『ミレニアム』をほぼ徹夜で読んだ。
だって今日が30日・・・だから寝るのがもったいなかったんさ。
そして今、運命の午前10時を待っている。
・・・と思ってたら午前9時に発表やって。
コピー用紙を買って塾に戻ると颯太(大検受験)がいる。
前はどこかで寝てしまった・・・今日は疲れてないので、起きて授業をする・・・といっても口伝形式だが。
1920年代の軍縮の動きに逆らうように拡張路線を採ろうとする日本。抑止力としての内閣は機能せず、テロの歴史に突入していく。そして終戦とともにアメリカ支配が始まるが、1948年の南北朝鮮の誕生、1949年の中華人民共和国の誕生と、東アジアが共産主義の旗で埋め尽くされる。それに恐怖を感じたアメリカが共産主義の防波堤にと日本を資本主義の先兵として独立を促進する。
颯太が帰った後、入れ替わりのように中3の晶穂がやって来る。久居中は10月6,7日が試験・・・しかし宿題がまだのようでワークを片付けていく。
久しぶりに渚と洋平が来る。洋平がぐずったのだろう・・・ついつい、男の子にはきつくなる。そして塾生のお母さんから電話・・・こっちも同じ、男の子にはきつくなる。「先生の子どもが女の子で良かったよ」とは聖ちゃん(4期生・ユニバーサル造船)の懐かしいコメント・・・確かにそうかもしれない。ただ、社会人になっても塾に寄りついてくれるのは厳しく接した男連中ばっかし・・・これもまた真理。
大西君(研究者)から大典(21期生・浪人)に連絡、今週末は塾に来れるが来週以降2週間ほど休みとか・・・。
その大西君の予定、俺にの知らないうちにウチのブログに新たにラインナップ、『今日の散歩道』のコメント欄に出とるがな。
中2の晶帆がやって来た。晶穂と晶帆・・・呼ぶの困るがな。
『ミレニアム1・ドラゴンタトゥーの女』 これほどページをめくるのに熱くなった本はここ最近ない。明日あたり読み終えるので廊下の本棚に置いておきます。