一時代を築いた日本体育大学のレスリング部が揺れている。
またぞろ不祥事である。
果たして、廃部にまで追い込まれるのか、追い込むのか。
過去の栄光を知る者にとり、多少複雑ではある。
現在の大学レスリングの頂点を極めているのは拓殖大学。
須藤元気が監督に就任するや、俄然強くなった気がする。
ちなみに啓介(朝明高校3年)、拓殖大学進学がほぼ決まっている。
不祥事さえ起こさんかったらね(笑)。
須藤元気、やたらこだわるという。
風呂に入って、ただちに出てきては皆を集合させる。
部員は須藤監督のご機嫌斜めなのは分かるが、その理由が分からない。
「俺はね、風呂の水の高さはここまで欲しいのさ」
風呂場で実演する監督。
「でもさ、ここまでしか浸かってない。俺ってさ、ここまで欲しいのさ」
須藤監督、部室にあるテーブルを一瞥。
テーブルの上にはポカリかお茶のペット、いずれかが置いてある。
この日はお茶だった。
「なにっ、これって!」
部員がぞろぞろ集まってくる。
「あ~あ、どうしてポカリじゃないの。俺ってね、お茶じゃテンション上がらないんだよ」
玄関に監督の靴が置いてある。
見た目にはきれいに・・・しかし監督はお気にめさない。
「ちょっと~、みんな集合!」
部員が整列。
「これって何さ、ここ・・・ここんとこ、右と左で少しばかり隙間があるだろ? わずかだけどね、こんなんじゃ気分が乗らないんだよね」
こんな噂を啓介にぶつけると啓介、狼狽しつつも「でもね、練習以外のときはすっごく優しくていい人なんすよ」
こだわりの勝負師、須藤元気のもとで啓介の大学レスリングの幕が開く。
その啓介、今は新潟国体の真っ只中。
今日の予選が正念場。
今日さえ勝ち抜けば、2年続きで日本代表としてアメリカ遠征が待っている。
飛鳥(立命館宇治高3年)、そろそろヒマになったやろ。
10月18日の京都の祭りに参加せんか?
神輿担ぎや。
その気があるなら、すぐに連絡するこっちゃ。
クリックのほう、宜しくお願いします。