「風呂は?」「着替えは?」という奥さんのジャブをさりげなくかわして津東の説明会へ。
なんと受付の女子職員、「先生、お久しぶりです」
驚愕!清原やん。
「今日の出席者の名簿に先生の名前があったので楽しみにしてたんですよ」
「いやあ、驚いた。俺、歳食ったやろ」と苦しいコメント。
「私もですよ」と笑顔がまぶしい。
前期選抜の合格者は48名。
その全てが国公立大学進学クラス、今年からできたSクラスに編入される。
試験教科は数学と英語の2教科、それに集団面接が加わる。
今日の説明会の雰囲気ではこの集団面接を重視しそうだ。
自分が4年制大学に進学する意思を明確に説明できるのか?
さらにその向こう、自分の将来像を克明に描けているのか?
出席された塾の先生も言われたが、津東の前期選抜は三重県下で最も加熱するはず。
ウチの塾からは梨紗が受ける。
津東へ進学する理由だけでなく、それ以後の大学の学部選択や就職などに関して己のヴィジョンを熱く語る必要がある。
一番の関心事は中勢地区の情報交換会からの積み残しだ。
内申が33だが当日の試験で190点以上取っている生徒が津東に合格したものの、Sクラスに落ちた一件。
190点以上叩ける実力、津高合格者とそれほどの遜色はない。
津西のボーダーならば楽々合格圏だ。
しかし内申が33ということもあり断腸の思いで津東、それもSクラス進学に希望を託して津東を選んだはず。
このタイプの生徒は意外に多い。
中学の先生方と折り合いが悪い生徒たちだ。
進学校として生き残りをかける津東とすれば、一番入学してほしいタイプがこのタイプのはず。
それなのに190点以上もの点数を叩いてもSクラスに落ちた・・・内申か?
またぞろ内申で振り分けるのなら、Sクラスを編成する必要はない。
今の津東から3年後には旧帝大数名、80人のSクラス半数以上を国公立に合格させる目標がある以上、ここは内申で切る理由が分からない。
三年後に捲土重来を期していたはずの逸材を切った・・・暴挙、そうとしか思えない。
実力があるけれども内申が少しばかり足らない、そんな生徒の受け入れを去年の説明会では標榜していたはず。
それが入学後の審査では、やはり津東内内申?
正直、そのあたりの不透明さを是正されなければ、塾として津東Sクラスを推薦できない。
ここは津東、実力優先を明確に打ち出すべきなのだ。
最低内申を設定、例えば内申30以上あれば当日の得点順に選別するというように・・・。
実力優先を満天下に知らしめることにおいてのみ、津東は蘇生する。
白子の松田先生が隣だったので帰りに飯でもと思っていたが、どうやら帰られたよう。
塾に戻りアキラを「すき屋」のメガ丼に誘うと快諾。
風邪で臥せっている娘のれいもそろそろ復帰時、家に電話をして食欲で誘ってみるがまだまだ無理だと拒絶。
結局はアキラと二人してメガ丼にチャレンジ。
牛肉3人前にご飯が1.5倍という感じ。
「肉の量に比べてご飯が少ない」とは淡々と仕事を終えたアキラのコメント。
俺はというと、遭難しそうになりながらもやっとのことで完食。
これで塾に戻っても寝ちゃ駄目だ、と言い聞かすもののスラム街のベッドに遭難。
里恵からのプレゼント、東野圭吾『使命と魂のリミット』を意識の薄れつつなかで読み終える。
今日は劇場入試を体現しようとする高校生の英語の授業。
今日から津高の高2のお嬢ちゃんが二人参入。
一人は春先まで塾にいた理恵、出戻りである。
もう一人は西郊中出身のお嬢ちゃん。
彼女たちにはさつき(津高1年)同様、事前に英単語のプリントを渡しておいた。
しばらくはこの形式でいくつもり。
年長さん達は風邪でダウン、まだこの模試を受けていない。
俺が解いた実感では易しい。
センター換算点数は素点から5点ほど引いたあたりか。
午後8時試験開始。
そして真ん中の部屋ではアキラが昨日に続いて久居農林の高2相手にマンツーマンでしごいている。
many(たくさんの)がスムーズに出てこないレベルだ。
しかしこの高2が大学進学を心底渇望するならば、たとえ今のレベルがウチの中3以下であろうといつか約束の地が姿を現すはず。
俺の目論見でなら龍谷や京都産業あたりだが・・・。
果たしてこの兄ちゃんが現在の腹筋を地道に続けていくことができるかどうか。
このブログ上に自信を持って俺が名前を打ち込めるのかどうか。
今日から密航してきた津高のお嬢ちゃん達より、素材としては魅力がある。
それが分かっているからこそ、アキラの説明に熱が入る。