誤解を恐れずに言えば、対二次世界大戦かにおける
ユダヤ人迫害問題(ホロコースト)を扱ったものは、
映像、フィクション・ノンフィクション、ジャンルを問わず、大好きだ。
ポーランド旅行では、ショパン様を追うだけでなくw
「オシフェンチウム」こと「アウシュビッツ」へも出かけている。
クロエ・コルマン『姉妹のように』早川書房。
フランスの小説家、クロエ・コルマンの4作目という、
この小説もお気に入りの一冊になるはずだった。
ーーかつて1942年、ドイツ占領下のフランスでは、
地方の小さな町ですら、ユダヤ人の一斉検挙が行われ、
子ども達は両親を連れ去られた。
顔見知りだったコルマン家の三姉妹と、カジンスキ家の三姉妹は
共に両親が行方不明となったことをきっかけに
収容所で「姉妹のように」仲を深めていくのだがーー
かつてのコルマン姉妹の親族である、現代を生きる「コルマン姉妹」は
幼い「姉妹」の足取りを、追う。
著者クロエは、残された人形、彼女たちの住んだアパルトマン、駅などを
眺め、そこから、幼い姉妹の姿を浮き上がらせる。
それが実に美しい。
散文詩のようだ。
でも・・・
ちっとも読み進めることができない。
ガザが戦闘状態に陥ってから、
あんなに好きだったホロコーストものを受け付けなくなってしまった。
あれほどまでにホロコーストで苦しんだ民族が、
どうして、今、このようなむごい仕打ちができる!?
やりきれない。
単細胞の考えだとわかっている。
けれども、心はついてこられない。
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