久しぶりに、岸政彦氏の新刊を読む。
仕事をしていた頃は、こういった社会学的な本もよく読んだけれど、
最近は、とんとご無沙汰。
新刊『にがにが日記』(新潮社)は、
カバーや本文の写真も岸氏、
イラストを「連れ合い」の齋藤直子氏が担当。
ウェブマガジン「考える人」に連載されているそうだ。
(新潮社のHPよりお借りしました)
2020年1月、沖縄への旅に出た。
思えば、これが、コロナ禍前の最後の旅行だった。
わたしは頭でっかちで、妙に考え込んでしまうので、
なかなか、沖縄旅行へ行くことができなかった。
いろいろな人、事柄に、背中を押してもらったのだけれど・・・
思えば、岸先生の「沖縄論」も、そのひとつだ。
『よりみちパン・セ! はじめての沖縄』(新曜社)は、
ガイドブックではないけれど、
いわば生活史の中から沖縄を知ることができる、入門書。
読了していたのに、沖縄の旅にも持っていき、
夫と別行動した、ホテルのラウンジでも読みふけっていた。
岸先生の独特な語り口に、すっかり魅了され・・・
わたしの中で、岸先生は、好みのメガネ男子像であった。
もっとも、当時既に、男子と言うには風格のある御年齢の、
働き盛りでいらしたのだけれどw
今回・・・
岸先生の日記を読み進めていくと・・・
ありゃりゃ、全然違うやん!
バリバリ関西弁の、おっちゃんやん!!
・・・でも、読んでいて示唆に富んで考えさせられるのは、
エッセイとて変わらない。
私好みのメガネ男子が、
関西の(イケメン)おっちゃん先生になっただけw
いろいろ想うことはあるのだけれど、ひとつだけ。
今、PCに向き合っている時間が長くなりつつある。
最近、もろもろでブログの交流も復活させたからだ。
お顔の見えない、お名前も知らないブログとはいえ、
お仲間としておつきあいする以上、きちんと向き合いたくて、
キャパ超えをしないよう、長く、自戒してきた。
今も少し広げたとは言え、これが限界。
でも、それでブログの意味があるのかなぁ~~~
もっと違うことに、時間を割いたら?
じゃなきゃ、ブログ内容も、サービスに努めるとか?
アホやなぁ~(関東人ですが岸先生の影響強しw)
でも、『にがにが日記』で、大いなる理由を見つけてしまった!
岸先生はおっしゃる。
「日記を書くという行為はメンタルにけっこう良いらしいが、
実際になんかこう、心が落ち着く~中略~
安らぎのひととき。
おはぎ日記。(注、おはぎは先生の愛猫。)
こんなん読んでおもろいかな・・・・・・。
書いてるほうは楽しいけど。」(283、4頁)
大人気の社会学者と、私如きを同列にするのは
おこがましいことは承知の上、どうぞお許しを。
それでも・・・
「メンタルに良いんだよね・・・同感!」
「安らぎのひととき・・・確かに」
「書いてるほうは楽しいよ・・・コレ大事」
「こんなん読んでおもろない」けれど・・・
やっぱり、ボチボチ続けていこう、と思った次第w
めちゃくちゃ打たれ弱いヘタレにとって、
メンタルに良いことは確か!
さて・・・
雑誌「考える人」は創刊時からしばらくは
梨木香歩さんのエッセイ読みたさに購入していた。
けれど、わたしが、なかなか「考える人」になれず、
遠ざかってしまった。
気づけば、雑誌もなくなっていて・・・
でも、ウェブマガジンになっていたとは!
知らなかった。
ウェブマガジンをちょこっと眺めてみたら、
面白そうなタイトルが満載で読んでみたくなる。
岸先生の日記も読めるしね♫
いやいや、今日のコレ。
「歴タビ」にすらならないよ。
沖縄がらみってことで、お許しあれ・・・
おつきあいいただき、どうもありがとうございます。
岸政彦氏の本は「リリアン」を読んだきりでした。本来なら、そこからご紹介頂いた様な本に進んでいかなけらばいけないのに、ミーハーで広く浅くい読書をする私はぴあ野さんの教養の深さに、ひれ伏すのみです。本当にお恥ずかしい限りです。沖縄には興味があります。コロナもまだまだ周りでも出ていますが、今年あたり沖縄に行きたいねと、話したばかりです。首里城の建設も見られると聞きましたが、それに間に合わなくても行ってみたいです。なおとも
いえいえ、さすが、なおともさんです!
「リリアン」、わたしは出版すら知りませんでした。
以前は、読書家の同僚に囲まれ、いろいろ情報のやりとりができましたが、
退職してからは、ぜんぜん!
『にがにが日記』を読んでいて、ここ数年の岸先生のお仕事をたどった感じです。
なおともさんの沖縄旅行記、楽しみです!
わたしも沖縄はまた行きたいのですが・・・
首里城の真下に陸軍の司令部地下壕がありまして、
今、その保存公開が検討されているそうです。
いろいろ難しいようですが、いつか公開されたらぜひ、と思っています。