教師☆学校心理士のセルフカウンセリングルーム

学校心理士によるつぶやき。教師の悩み・試行錯誤に寄り添うブログです。

学校行事

2009年02月28日 | Weblog
 学校行事は大切だ。
 協働プロジェクトでお世話になった学校の学年行事に招かれて参観してきた。 その名も1/2成人式。今年で全員が10歳となる学年児童が自分達の成長の姿を様々な形で発表する。保護者の方々も参観されており、学年の先生方、親子みんなで行事をつくりあげていた。「10年間ありがとうございました。私達はこんなにも成長することができました。これからもがんばります!よろしくお願いします!!」というメッセージを子ども達は送っていた。保護者の方々もさぞうれしかったことだろう。私も一生懸命な児童の姿に思わず涙が出そうになった。感動した。

 学校行事はいい。子どもが生き生きと輝く。そしてその日にたどり着くまでの期間、子ども達はトラブルを起こし、悩み協力しながら成長していく。そして行事は日々の生活の節目となり、大きな目標となる。

 児童の活躍の場をつくりあげる先生方の努力も半端ではない。忙しい中、行事の企画をし、準備を進める。子どもに提案、役割係の分担、練習、内容の微調整等々。今日も随所に先生方のきめ細かな指導と配慮、心配りが垣間見えた。その中でこそ子ども達は安心して力を発揮できるのだと思う。

 新しい学習指導要領が施行される。学習内容の増加に対して、授業時数はそれほど増えるわけではない。学校行事はますます削減の方向に進むだろう。しかし、学校行事の子どもに与える効果の大きさを軽視してはいけない。学校行事は子どもを育てる。学校行事が盛んな学校は活力がある。エネルギーに満ちている。

 限られた時間の中でも、豊かな学校行事を企画したいと思った。


学びメモ

2009年02月24日 | Weblog
学習会

今日も定例の学習会があった。
毎回薄っぺらな自分に気付かされる。
自主的な考えというより、どうもいいことを言おうとしている自分がいて反省。
よい学びの時間である。

自分の資料で話題を提示した「ほめない」「ほめる」「勇気づけ」についても改めて考えることができた。
形だけでほめること、やたらにほめること、ほめることで子どもをコントロールしようとすることでは、自立する子どもを育てることはできないと思った。ただし、大きな目標を達成すべく意味をもって行う教育実践の中には子どもに対して肯定的な言葉かけは必要だろう。
行動療法・行動カウンセリングの条件付けと強化についてももう少し学ばなければいけないと思った。
「「勇気づけ」は技法やテクニックではなく、子どもが勇気づけられたかどうかで「勇気づけ」となる。自分の「勇気づける」を見いだすことが大事だ」と師匠より指導をしていただいた。その通りだと思った。自分の「勇気づけ」を見いだすためには、基本となる「勇気づけ」にあたらなければならないと考え、アドラー心理学の本を早速注文した。

もう一つハッと気付かされたこと。
教育活動について「意味」を「哲学」をと、根っこの部分を大事にしよう、太くしていこうと心がけて学んでいるつもり。ところが、子どもに意味を考えさせるという大事なことが自分の意識から吹っ飛んでいた。「いじめ」について話し合っているときである。「あってはならぬこと。絶対許さない。」と子どもに語る。それだけしか頭になかった。自分にとって当たり前であっても子どもになぜだめなのかを考えさせなければ、子どもにとっての「ホンモノ」にはならない。
「当たり前を疑え!」子どもにも「なぜかを考えさせる」ことだ。気づけてよかった。危ない。


泡に学ぶ

今日、洗顔フォームを泡立てて顔を洗っていたときに思いっきり息を口から吸い込んでしまい、泡を飲んだ。苦辛い。あんなにふわふわしていい匂いがするのに。物事には二面性がある。そういえば学習会で二面性の話題も出ていた。子どもに物事のいい面だけを伝えるのではなく、発達段階に応じて負の面も伝えていく必要がある、と。ちょっとレベルは違うが風呂で2面性を体験した。


読書を効果的な学びに

本を一度読んでその内容が頭からすっぽ抜けていることが多い。再読は大事だ。それと、読んでひっかかった内容、名言をメモしていこうと思う。






ほめる

2009年02月19日 | Weblog
 伊藤進 『ほめるな』 講談社現代新書(2005)

 刺激的なタイトルに惹かれて読んだ。
 無意識に「ほめる」ことをよしとしていた自分を反省した。 
哲学なき「ほめる教育」に弊害があること、ほめることで子どもが間違った認識を持つ危険性があることはわかった。目標として「社会で自立する」子どもの育成を意識する重要性も感じた。
 なんでもかんでもほめる、いちいちほめるという「ほめる教育」は否定されても「ほめる」ことはあってよいのではないか。理想は「勇気づけ」であるが、なかなか厳密に実行するのは難しい。それを意識した肯定的な言葉かけとしての「ほめる」は担任教師から発せられてよいものだと思う。「子どもをコントロールする道具にしてはいけない」ということは意識しておきたい。コントロールするのではなく、課題を乗りこえようとする子どもを勇気づける意識が大切なのだと思う。
 また、「ほめる教育」が否定されているが、そこに他の子どもが見えない。学級で考えれば、そもそも教師と子どもの縦の関係だけでは、「社会で自立できる」子どもを育てるような学級づくりはできないのではないか。子ども同士がつながり、自分たちで動けるようになっていくうちに教師の「ほめる」はそれほど必要ないものになっていくはずである。
 ほめるだけではなく、子どもにたいして厳しさをもって、「忍耐力」「失敗耐性」を付けさせて自分をコントロールできるよう育てることは重要なことだと思う。子ども一人一人の存在を尊敬して認め、仲間を思いながら自ら困難に立ち向かっていけるよう勇気づけられたらよいと思う。
  

swimming

2009年02月14日 | Weblog
自己メンテナンスと体力増進・維持を兼ねて、週に3~4日ジムで泳ぐ。
小さい頃からずっと泳いできたので、泳がないとどうも体調を崩す。
1回に約2000m。
選手としてちっとも活躍できなかった遅いスイマーだけど、今となれば身体にいい運動、やっていてよかったと思う。
「あまり時間をかけすぎても本来のすべきことが疎かになってしまっては本末転倒じゃ」と、いいわけをしてムキになってやらず。
入浴と合わせて計2時間。まさにマイペースで。続けることが大切です。ハイ。

水泳は手と足を連動させて泳ぐ必要がある。そして大切なのはお腹に力を入れること。つまり体幹だ。幹がしっかりしていないと手と足でどんなに頑張っても速くならない。
ふと思った。
これは学級づくりと一緒ではないか。
幹となる「哲学」をしっかりもって、そこに力を入れなければ、手や足にあたる技術や手法だけを振り回してバタバタしても前には進まないのだと。そしてベースとなる「哲学」と、手と足つまり技術や手法を連動させることが大切なのだと。

なるほど。どのスポーツでも体幹を鍛えないと強くならん。
学級づくり、教育も一緒だ。

自分の哲学をしっかり形づくろう。

教育書はもちろん、それ以外の書籍にあたると哲学づくりの参考になるものがたくさんある。できるだけ広く学びたい。

導入

2009年02月13日 | Weblog
授業づくりネットワーク
2007 4月号「授業導入のネタと演出」

この教育雑誌は実に勉強になる。
授業づくりに役立つことはもちろん、根っことなる哲学をつくりあげていくのにも有効な考えや情報が満載である。
これまで知らなかったことが実にもったいない。

2007 4月号のテーマとして授業の導入がとりあげられていた。
授業の導入でどう子どもを惹き付けるか、学習へ乗らせるか。参考となる工夫と実践がたくさんありふむふむと読ませてもらった。
今日まで「授業の導入」については様々な実践と考えが語られてきたことだと思う。社会の変化の影響を受けて、自分の席についていられない子どもや学習に対して前向きになることのできない子どもが増えているという現状を考えると子どもを何とか惹き付ける盛り上げる導入が必要なのだろう。

しかし、ただ「惹き付ける」「盛り上げる」「発言が多く出る」ことを目的に導入することではイマイチなのだと思う。
導入も授業のねらい達成に繋がるものであるべきだと思う。(掲載されていた導入は皆そうであった)その導入によって学習内容の意味が驚きと共にわかって、学習することへの意欲が喚起されたり、その時授業時間の学習内容に取り組む姿勢が生まれるような繋がり。新学習指導要領では学習内容がグッと増え、時間はそれほど増えないことを考えればゆっくり余計なことはしていられないし。

そして何より、おもしろ導入がなくても授業に気持ちを切り替えて取り組むことができる子どもの心構えをつくることが大切だと思う。授業とはどんな時間なのか。自分にとって必要な時間なのかそうでないのか、その時間に自分は何をすべきなのか。そういった「なぜ」を考えさせて学ばせ、毎時間態度として身に付くように勇気づけていく必要を感じる。発言がなく盛り上がらないので、導入で盛り上げてなんとか発言の出る教室にするのだと、何時間それが続けられるだろう。そういったゲームやおもしろいしかけの導入があったときだけ辛うじて発言が出るような授業になってはいかないだろうか。 

 やはり「意味」を学ぶことが大事で、授業に向かう姿勢を鍛えていく中で、スパイスとして「子どもを惹き付けるようなおもしろ導入」が生きていくのだと思う。 
 子どもが自分で学ぶことを選択するよう鍛えるのは容易ではない。そこで大切になってくるのは教師との信頼関係だ。その信頼関係を築く過程で、子どもを惹き付けるようなしかけや盛り上げるおもしろさは大事な要素となってくるだろう。楽しさを味わわせつつ大事な「意味」を学ばせていきたい。
しかし、学ぶ意味が分かっていない子どもを盛り上げるためだけに、ゲーム形式の導入を単発でやっても根本的な解決にはならないと思う。

 しかけのある導入でなくても学級のみんなと共に学ぶ姿勢をとることができる学級集団づくりが大事なのだと思う。そしてもちろん、子どもが学ぶことに喜びを感じることができるような導入も含めた教材研究、授業づくりを進めたい。


百ます計算

2009年02月10日 | Weblog
チーム学習会にて
『百ます計算の真実』隂山英男
のレポートを提示して意見交換をした。

世界レベルでも評価される日本人を育てる意識をもたなければならない。
それは学力でもあるし、人との関係の中で生きる力でもある。
やはり学級づくりが大事だと思う。

学力の三層構造 まず正しい生活習慣(早寝早起き朝ごはん含む)
        次に基礎基本・反復練習
        そして多様な学習(思考力・判断力・表現力etc)
これをおさえず「百ます計算」だけやってもだめなのである。

部活動の話も盛り上がった。
中学校改革の一つとして考えていかなければならない問題だと思う。

隂山英男さんの多岐にわたる教育に関する語りには力があり、全てのページで考えさせられる。学習会でも多くの意見が交わされた。自分としても考えが深まった気がする。

基礎基本のトレーニングを毎日していくにあたり、学級生活の1日のモデルをつくらなければならないと思った。「百ます計算」をはじめとしたトレーニングはどこで実施するのが効率的なのか。授業時間、朝の活動、帰りの会など色々なことが考えられる。○つけをして自己評価もし、次につなげたい。1時間1時間の授業のねらい達成、宿題のチェック、朝読書などやることは多い。慣れてくればそれほど時間もかからなくなるだろうがある程度時間を確保しなければならない。
現場では学校ごとに様々な工夫で実践されていることだろう。情報を集めながら、1日の流れを想定して自分なりのモデルをつくってみようと思う。

セミナーにて学ぶ

2009年02月09日 | Weblog
 セミナーでお腹いっぱいに学んできた。
講師の先生の話はどれも勉強になるものばかり。

共通しているのはやはり「哲学」。
目指すことは何なのか、と言う大きな目的を持つこと。
その目的を達成するために大事だと考えることは何なのか。
それを達成するためにどのような方法をとるのか。
そしてその方法一つ一つを意図を持って行う。

「何のために」ということを常に意識していかなければならないのだということを今回また改めて学んできた。

「何のために」「何が大事なのか」という根本の「哲学」を早く形づくりたいと思う。そして学ぶたびにそれを更新していく。
そして、方法についての引き出しを増やさなければ、ただでかいことを言っているだけになってしまう。具体化する実践が合ってこそ哲学が生きる。

小手先のごまかしだけでやってきてしまった自分にとって、学ばなければいけないことが山のようにある。焦っても仕方ないのだが焦ってしまうが、一つ一つと自分に言い聞かせやっていきたい。

独りよがりに気を付けたい。
自信がないながらも、人との出会いを大切に学んでいきたい。






書くことに苦戦

2009年02月06日 | Weblog
 昨日今日と丸2日かけて、なんとかA42枚の原稿を書き終えた。自分が学んだことをまとめるようなもので、大したことないものなのだが、とても時間がかかってしまった。

 先月「原稿提出せよ。」という話がきたとき、このままでは書けないと思った。本格的な論文も実践発表やレポートもまともに書いた覚えがない。人様に見せられる形式も書き方もよくわかっていない、ということで、恥ずかしながら論文の書き方、レポートの書き方の本を買って読んだ。もちろん今回はそんなしっかりした論文などではないのだが、よい勉強になった。

 しっかし、なかなか書けなかったな。。

 書くという作業をしていないと書くことができなくなるのだと実感した。このままではいかん。




チーム学習会

2009年02月04日 | Weblog
今日は第2回目のチーム学習会。
チームのメンバーが1週間に読んだり学んだりしてきたことをレポートし、意見交換を行う。やり方にベストなものがなかなか見いだせず試行錯誤の状態である。他のチームでは「ブックレポート」という名前でやり方や時間、ルールをしっかり決めて行っているらしい。それも参考に、意見が活発に交わされ一人一人に実りのある、意味のある学習会にしていきたい。


本日レポートされた気になる書籍①

『教育とは何だ』重松 清著(筑摩書房 2004)

 様々な方が教育について様々な角度から語っている内容。「学力とは」「学校とは」「教師とは」等すぐに読んでみたいと思った。
 その中で「哲学」というキーワードが出てきて話題になった。「自分の哲学を持て」と言われる。しかし、「哲学」というものがどんなものなのかよくわからずピンときていなかった。今日の話の中で哲学には2つのものがある、一つは認識論や存在論と言った形而上の「哲学」で、もう一つは「社会哲学」というもの。前者の哲学が世間一般に言われる「哲学」のことであろう。後者の「社会哲学」とは「社会とはどうあるべきか、どうしていけばよいのか」というもののようである。よくわかっておらず要勉強であるが、そんなことであると理解した。後者の「社会哲学」を学校教育に置きかえて考えると自分に言われたことが少し分かる気がする。「教室とは」「学校とは」どうあるべきか自分の考えを持ち、実践に意味を持てと言うことなのではないか、今日少し見えた気がする。しかし、「哲学」について何もわかっていない。これではいかんということで早速本屋さんに行き、哲学に関する読めそうな本を買ってまいりました。眠くなりそうで最後まで読めるか不安。。

本日レポートされた気になる書籍②

『野村の流儀』野村 克也著(ぴあ2008)

楽天イーグルスの野村監督の教えが1ページにひとつずつ載っている。あてずっぽに今日はこのページ!と言う風に開いても必ず何か学べそうなそんな本である。野村監督のチームづくり、選手育成の考え方やノウハウは学校教育につながる点がとても多い。会社の経営者の方も参考にしているということも聞いた。寝る前に一つずつでも学びが積み重ねられるすばらしい1冊ではないだろうか。表紙の写真が少し怖いけれど欲しい1冊。

自由な学びに加え、やらなければならないことも重なってきた。
まずひとつ!片付けようと思う。