教師☆学校心理士のセルフカウンセリングルーム

学校心理士によるつぶやき。教師の悩み・試行錯誤に寄り添うブログです。

意味ある負荷

2017年09月28日 | Weblog
『脳は負荷をかけられてこそ成長する。』


私たちの国の多くの人は何不自由なく豊かな生活を送ることができている。



今、スマホ1つでどれだけのことができるようになっているだろう。

AIの発達によって、ますます生活は便利なっている。

一方でストレス耐性がどんどん下がっている気がする。

遅い狭い暑い寒い。。小さな不快も受け止められずにイライラしてしまう。


そんな世の中にあって、当然子どもたちも我慢したり大変なこと面倒なことを避けたりしがち。


でも社会の一員として協力し貢献しながら幸せに生きていくためには我慢する力、ムリする力は必要だ。
やり抜く力「GRIT」も話題だ。



学校の存在価値はそんなところに見いだすことができないか。


我慢、やり抜くと言っても精神論を全面に出してシゴキや修行をしていくのとは違う。
価値と期待を伝え主体的に意味のあるムリができるようにしていけたらよい。肯定的なしつけという意味のポジティブディシプリンもポイントだろう。


学校での学びが一人一人の子どもの将来の笑顔につながるようにしていかなくてはならない。


悩みつつ試行錯誤の共育は続きます。

目的をもって

2017年09月22日 | Weblog
なんのためにやるのか、という目的を見失うと、モチベーションも上がらないしやってることが、ブレてしまう。


文脈が削ぎ落とされたキーワードは、わかりやすく魅力的だが「それだけ」では危うい。

例えば「子どもをほめることが大事」というようなキーワード。これが大事なのは間違いない。でも、ほめるだけではうまくいかないし、子どもの成長にはマイナスになることもある。また、叱りやダメ出しがあるからこそ、「ほめることが大事」と語られている側面もある。

その言葉やフレーズが、語られる背景や文脈、それとともに大事にしなくてはならないことも押さえておかなければいけない。


勇気づけを意識したいと思っている。叱り飛ばしたり子どもの人権を傷付けてはいけないと思っている。

でも決して甘やかしてはいけない。甘やかしは子どもの未来の笑顔につながらない。どうもその辺りがわかっているようで実はわかっておらず甘かったことに気づいた。

尊敬する先生が出会った、電車の中で行儀よく気持ちよく他の乗客と時間を共有していたという中学生たちの話を聞いてハッとした。

子どもの社会の一員として協力し合い貢献する意識を高めるとともにその行動・スキルも伸ばすために今置かれた立場で力を尽くすのだということを、再認識した。


週末、ちょっとゆっくりして来週からまた頑張りたい。