じいじの畑からとってきた大量のブロッコリーから出てきた青虫とごあいさつをして、、
雑草のまじるニラからゴミを取り除き、
トウモロコシの粒を全部取って保存用にしている時、
これだけの野菜に対する父の労力の大きさに圧倒されています。
正直今の時代、スーパーに行けばこんな労力を投じずに、
安い値段で食料が手に入るんだよな~って考えます。
食べ物が生産され手間をかけて私たちの口に入るその工程は一緒でも、
その安い金額と大きな労力を天秤にかけると絶対絶対割に合わないことが実感できます。
父は身をもって娘にスローフードの何たるかを教えてくれてるんだなと、
畑のある実家から2時間。車で帰って厨房で一人そんなことを考えてました。
でも、この実感レベルはまだまだ甘かったことに
また野菜を取りに行った一昨日また気づくことに・・
長野に着いたのが11時ごろ、家に着くと母が「おとうさんたら、朝5時から畑に行って
朝ごはんも食べずに、作業してるわよ。」と。
「そんなに心配だったら、おにぎりの一つでも届けてあげればいいのに。」と母にいいつつ
すぐに畑へ行くと炎天下、もう70になる父の座り込んでる背中が見えた。
「お父さんっ!着くのが遅くなってごめんね
」
「おお。来たか。もう殆ど採っといたから。あと、あっちの牛蒡だ。」
みると、コンテナが何箱も山積みになっている。(ひとつがとっても重いのです。)
「わかった。ごぼうねっ!とにかくお父さんは座って!朝ごはんも食べてないんでしょ!私掘ってくるから。」
と母から預かったバナナと水筒を父に押し付けスコップを持ち、ごぼうを掘り始めた。
この季節に牛蒡!?と掘り始めて思う。越冬している牛蒡なのだ。
売っているごぼうの3倍はある太さ。そして・・粘土質の土。1本を掘り起こすのに大変な作業。
洋服が汗でびしょびしょになってもまだ掘りだせない。
無理に引っ張ったせいで、おそらく5分の1を残してポキっと折れた
2本目・・・見かねた父が近くへ来た。スコップを持つと2本目以下一気に7本掘り起こした。
私「・・ハア・・ごぼうって・・・すごいんだね・・・下の方の土、石みたいな硬さだよ。(息もたえだえ)」
父「先の方はな、二股に分かれてたりするぞ。」
そんな深くまで絶対掘れないし・・・
やっぱり父はすごい。涙がこぼれそうだった。それがこの牛蒡。
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