ricoのつれづれblog

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観劇感想-KARA COMPLEX『調教師』

2005-11-27 | お芝居のこと
今日はお芝居観に行ってきた。

<KARA COMPLEX『調教師』>

作  : 唐十郎
演出 : 内藤裕敬
CAST : 椎名桔平
       黒木メイサ
       窪塚俊介
       木野花
       萩原聖人
会場 :兵庫県立芸術文化センター中ホール

感想:
う~ん・・・ストーリーが難解でした。
こういう難解ものは見慣れてるといえど、理解できないものも多い。
よくいく劇団や作者、演出家の舞台なら少しは
「ああ、この人の作品だから、こんなことをいってるんだろうな。」
とか、感じられるんだけど、唐十郎作品は初観劇。
そのストーリーの世界観は私には理解できませんでした(TT)

でもね!演出というか、舞台がすごかった!!

舞台中水だらけ。
ストーリーに水が絡んでくるんだけど、
舞台上に雨が降るの。
ボロいトタンの屋根に降る雨が、雨どいをつたって、
舞台セットの水槽に流れていく。
その本物の雨音が、音響で流される雨音とは違って、すごい臨場感!

そしてその水槽の中へ、人が入っていく。
水槽はタイルでできた古いお風呂のような、そんな感じ。

まずは黒木メイサ。
水槽を覗き込んでいると椎名桔平が後ろから突き飛ばし、
そのまま頭からドボン!
そしてそのままずっと出てこない!
どういう仕掛けなん??
ちゃんと水しぶきはあがってるから水の中には入ってるのよね。
どうやって出て行ってるのかな?
ん~すごい。

そして椎名桔平。
水槽の縁に絶望したかのように座り込み、そのまま引き込まれるように
バッシャーン!!

最後は萩原聖人。
水に沈んだ黒木メイサが水槽から現れ、その差し伸べられた手を掴み、
導かれるようにバシャン。
(このシーン、すごく綺麗やった。)

最後、カーテンコールのときは寸前に水槽に飛び込んだ萩原聖人なんて
水浸し。風邪ひいちゃうよ。ホント。

人もたくさん出ていて、舞台上で焼き鳥屋のセットの狭い中、
人を突き飛ばすわ暴れるわで、すごかった。
本番で怪我しないんだろうか。

そんなお芝居のなか、私の一押しは木野花。
演出家であるせいか、すごく細かいところがよいの。
細かい笑いから、シリアスなお芝居。
お客を引き付けるよ。
そしてこの木野花とコンビになってた窪塚俊介。
テンポがよくて好きやった。

ストーリーが理解できたらもっと楽しめたのにな。

そうそう、テレビ俳優さんって舞台だと声の出し方が違うから、
普段ドラマで聞いてる声と少し違うのよね。
椎名桔平も違った。
でも、萩原聖人、
芝居にのめりこむまでの間は、

ずっとヨン様の声にしか聞こえなかった(笑)