食堂に戻って来た。
長いテーブルの上には、上等な銀食器。
おびただしい数のロウソクの灯るシャンデリア。
そして壁紙は全面、目にも鮮やかな深紅。
オレはカーテンのそばにある、呼び鈴の紐を引いた。
数分待つと、執事のフランクリンズが入って来た。
オレを見ると驚いた顔を見せてから、身をひるがえし、
今度はドゥルマー伯爵と共に入って来た。
「こんな夜中に、いったい何の騒ぎだね?」
怒りもあらわな伯爵に、しかし今のオレは用がない。
オレは床を蹴り、倒すべき敵に躍りかかった。
オレを何度も(悪夢で)殺しやがった奴の名前を叫んで。
「フランクリンズ!!」
シャンデリアからの反射によって、クリスナイフが鮮やかに輝く。
その光を受け、執事は高く悲鳴を上げた。
耳をつんざくほどの大音声と共に、床から蒸気が立ちのぼり、
その姿が変わっていく。
ウロコのある黒い皮膚。鋭く長い角と牙と鉤爪。山羊のような形の蹄(ひづめ)。
地獄の底から召還された悪魔が、真の姿を現したのだ。
長いテーブルの上には、上等な銀食器。
おびただしい数のロウソクの灯るシャンデリア。
そして壁紙は全面、目にも鮮やかな深紅。
オレはカーテンのそばにある、呼び鈴の紐を引いた。
数分待つと、執事のフランクリンズが入って来た。
オレを見ると驚いた顔を見せてから、身をひるがえし、
今度はドゥルマー伯爵と共に入って来た。
「こんな夜中に、いったい何の騒ぎだね?」
怒りもあらわな伯爵に、しかし今のオレは用がない。
オレは床を蹴り、倒すべき敵に躍りかかった。
オレを何度も(悪夢で)殺しやがった奴の名前を叫んで。
「フランクリンズ!!」
シャンデリアからの反射によって、クリスナイフが鮮やかに輝く。
その光を受け、執事は高く悲鳴を上げた。
耳をつんざくほどの大音声と共に、床から蒸気が立ちのぼり、
その姿が変わっていく。
ウロコのある黒い皮膚。鋭く長い角と牙と鉤爪。山羊のような形の蹄(ひづめ)。
地獄の底から召還された悪魔が、真の姿を現したのだ。