リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

136. 3冊目の写真集 ▶準備万端整いました

2018年05月05日 | 日記

▶準備万端整いました


シャクナゲ


 4月25日(水)、思っていたよりも早くジュリアン・シャピュイさんから挨拶文が届きました。彼らしい誠実な文章でまとめられていて嬉しく思いました。ただ、お名前しか書かれていないので、夫も丸善もやはり彼の肩書きが欲しいといいます。私もシャピュイさんが博士であることは知っていますが、ボーデ博物館の中でどういう位置におられるのかは伺ったことがありません。せっかく原稿をいただいたところで終わりにならないのが少々心苦しいのですが、今、肩書きについて問い合わせています。

 また、この挨拶文について書き忘れていましたが、『祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く』ではドイツ大使館の当時文化部長であったハラルド・ゲーリック氏から「ご挨拶」文をいただくことができ、私の「まえがき」の次に掲載していました。私はその順序を逆に記憶していて、シャピュイさんの文章を「まえがき」として一番始めに置き、「まえがき」が重なるとおかしいと思って私の文章は「はじめに」として二番目に置くという構成をしまったのです。4月20日の編集会議で、これは似たようなことばが重なっていて、しかも著者のまえがきのような文章が2番目にきているのはやはりおかしいと指摘され、その通りだと思いました。外国の本では最初に目次があり、次に誰かの挨拶があって、その後いきなり本文が始まるというのも結構あるので、そのイメージにすり替わっていたようです。

 そこで、シャピュイさんには「まえがき」ではなく「ごあいさつ」という文章で送っていただきたいことを恐る恐る伝えておきました。そのため、彼はGrußwortとして送ってくれたのですが、でも内容的には同じ事だったようでホッとしました。

 丸善プラネットでは、本の題名についても丸善本社との合同編集会議で認められないと最終決定はできないそうです。私たちが話し合って『新・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』で決めたと思っても、それだけではなかなか難しいのだなということを感じました。このタイトル、「まえがき」「はじめに」といった項目名、その順序なども、私が作ったままで出したらきっと批判されてしまうのでしょうね。でもこのような厳しい編集会議で認められたら本物かなとも思うので、5月8日に行われるという合同編集会議後の報告を楽しみにしています。タイトルも無事認められますように。


  5月3日(木)シャピュイさんから肩書きについてお返事がありました。ドイツ語でLeiter ということは一昨日わかったのですが、辞書を見るとライターは英語のリーダーと同じ意味とか、館長と書かれていたのです。でも、ボーデ博物館のホームページを見ると、館長さんは別の方がお名前も顔も出しているので、どのように訳したら良いのかイメージが湧かずに、再度質問してみました。今日は、「館長の次に立つ立場で、英語では deputy directorです」と書いてくださったので、副館長さんだとわかりました。これで「ごあいさつ」もちゃんと訳すことができます。

 ようやく原稿もすべて揃い、準備万端整いました。

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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