▶取りあえずハンス・ブリュッゲマンを離れて…
❤ 世界遺産のあるナウムブルクの町角で
▶まずはデュッセルドルフへ
8月6日。リューベックからデュッセルドルフへは近いようで結構時間がかかるのでした。私はドイツ鉄道のウェブサイトで列車検索をしているのですが、この日はハンブルクまで南下して、ここから FLX 1341 という列車でデュッセルドルフまで行くことにしていました。ここで「あれ?」と思われた方はドイツ鉄道に余程詳しい方ですね。そうなんです。ここは同じ駅から同じ駅まで行く列車でも違う会社が運営している者列車だったのです。だから予約席も無いんだなと。結構地域の列車で色違いの準急のような列車も入っているのでそれなのかなと思っていたのですが…。
ハンブルクから無事に予定していた FLX1341 に乗車。発車してからしばらくすると検札が来て、ユーレイルパスを見せたことろ「これでは乗れませんよ。次の停車駅で下りてください」と言われてしまいました。若い車掌さんでしたが、だから何度も「乗車券無しで乗っている場合は600ユーロ支払わなければならない」と注意喚起をしていたのだなとやっとわかりました。私たちはちゃんとユーレイルパスを持っているので安心だと思っていたのでしたが。空席があったので座っていたのですけれども、途端に怖くなって席を立ち、トランクと共に乗降口に移って「一体次はどこに下りるのだろう」「デュッセルドルフまで行く列車は何番線から何時発なんだろう」とあれこれ検索。でも FLX の走行ラインがわからないので、下車してみるまで見当がつきませんでした。下りた駅はオスナブリュッケで、数分後にデュッセルドルフ行きが出ることがわかり、大急ぎで番線移動。この間お腹の大きなおじさまから若いお兄さんたちにトランク運びを助けてもらうことができ、無事にデュッセルドルフ行きに間に合いました。感謝、感謝❤ この旅で2回目の緊急事態もこうして無事に脱出することができたのでした。
デュッセルドルフでは駅のすぐそばの大きなホテルでチェックインもスムーズ。行きたかったのは Kunstmuseumでしたが、以前チェックしたときは閉館だったのです。詳しい情報がわからないので一時的なものかと思い、ホテルマンに尋ねると開いているとのこと。あ~、よかったと雨の中傘を差しながら歩いて行きました。ところがやはり閉館中でなにやらコンサートを開催していましたがオットーボイレンのマイスター作品「クリストフォロス」はまたの機会に先送りです。帰り道の途中にあった美術館 K20 に入るもガッカリ感が尾を引き、あまり楽しめませんでした。疲れた身体で駅まで歩く途中リトルトーキョーを通り、ラーメン屋さんが何軒かあったのでラーメンを食べて疲れが飛びました。ちなみにこの日の歩きは17,240歩でした。
8月7日は列車でライプツィヒまで移動するのですが、一旦フランクフルトまで行って乗り換えるというルートになります。午後3時までには着くはずでしたが、フランクフルトへの列車が40分遅れたため、座席指定を取ってあった列車に乗れませんでした。この日のフランクフルトはすごく寒くて駅で待つ間に体が凍えそうになりました。ライプツィヒには結局2時間ほど遅れてやっと到着。散々な日でした。
あまりにも悔しいのでライプツィヒのライゼツェントルムで使えなかった座席指定について返金を求めました。このためにも相当待って待ってやっと呼ばれ、返金することはできないけれど次回ドイツ鉄道を利用するときに使えるという50ユーロ分の書類を出してくれました。感じの良い女性担当者のおかげで少し気分も回復。
ライプツィヒ中央駅は大変大きく、買い物もあれこれできて便利。駅真ん前のホテルの部屋も美味しい珈琲が作れるマシンがついていて、ゆっくり過ごすことができました。ここを足場に8日はナウムブルクの大聖堂(世界遺産)まで有名なウタ像を見にいき、9日はドレスデンへ足を伸ばして何回目かの緑の丸天井へ。ペーター・デルのレリーフ3枚を探し回りましたが、やはり見つけることはできませんでした。残念。この辺は三津夫のブログに詳しいのでご覧ください。
▶ライプツィヒからアイゼナハへ
8月10日は2人旅第一弾の最終宿泊地。2010年から交流のある友人エルケさんを訪ねました。お連れ合いのウヴェさんを亡くしてから町の中心部近くに住まいを移し、1人で静かな生活を送っています。アイゼナハ駅に着くとエルケさんと何となくつかず離れず歩いてくる大柄の女性が…。どなたかと思ったらミュンヘンにいる娘さん、ウルリケがたまたまこちらに来ているのでした。まずは一緒にホテルまで行って荷物を預け、その後もう少し歩いてエルケさんのアパートへ。手作りの昼食をいただき、少しずつウルリケさんとも話を交わしてミュンヘンの町でどこのビヤホールが良いかと盛り上がったり。娘さんはその後用事で出かけ、エルケさんと3人であれこれ買いものをしてから車でウヴェさんのお墓参りに。去年来たばかりなので大体のお墓の位置は覚えていてささやかな花を供えて祈りました。
その後は友愛記念碑の建つ丘の上まで行って、遠くにヴァルトブルク城を見ながらあれこれお喋り。昔住んでいたという家にも連れて行ってくれました。でも道が狭くて、よくこんな細い道路で駐車できるものだと感心するほどでした。
夜の食事にはウルリケさんも戻ってきて一緒に楽しく話しながらいただきました。エルケさんは「明日は娘と近くの山歩きを予定しているの。あなた方が午後ゆっくり時間があるとは知らずに申し訳ない。明後日からは天気が崩れるので明日しか行けないの。ごめんなさい」と言うので「明日はゆっくり教会巡りをするから大丈夫よ」と言ってお別れしました。第一目的のお墓参りと、エルケさんとのお喋りが出来たので、十分満足です。
8月11日。この日も良く晴れた暑い日。ゆっくり朝食を食べた後、ちょうどテレビでワールドカップ女子サッカーの「なでしこ対スウェーデン戦」を中継していたため目が離せず、10時50分まで粘って応援しながら見ていました。その後チェックアウトしてからトランクを預け、聖ゲオルク教会に行ったところオルガンコンサート中で中には入れませんでした。今回の旅では聖ゲオルク像に度々出会うので、アイゼナハの中でも大きな聖ゲオルク教会にあるゲオルク像はどんなものかと見ておきたかったのです。そこで早めのお昼を買って食べてから再び教会に出向きました。ところが、どこを探してもそれらしき彫刻は見当たりません。教会の人に尋ねたところ、「聖ゲオルクはステンドグラスにあるだけなんですよ」と申し訳なさそうに言っていました。教会前の広場には金色のゲオルク像が建っているのですが、残念。でも考えてみればステンドグラスに聖ゲオルク像は珍しいので、写真に写してきました。
❤ アイゼナハ、聖ゲオルク教会のステンドグラスと広場のゲオルク像
このあと私たちはフランクフルト空港まで列車で行き、息子一家と合流しました。次回からは家族旅が始まります。
※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2023 Midori FUKUDA