飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

様々な目標・規準・基準

2020年05月02日 08時59分33秒 | 教育論
教育の世界には様々な目標が存在する。

例えば、規準と基準。
この違いはなんだろうか。
辞書によると次のようになっている。

規準…何かを行う際に、手本や標準となるもの。道徳の規準、社会生活の規準。
基準…物事を判断するためのよりどころ。また、標準とみなす数値など。選考基準。

基準には規準にない数値が含まれているのである。
 評価規準…学習指導要領を分解したようなもの。
 評価基準…数値目標。5年後、10年後に比較できる。学校間や他国とも比較できる。

つまり、国語の評価規準を見れば、国語の基礎・基本がわかり、国語の評価基準を見れば、国語の基礎・基本の絶対評価の仕方わかるということもできる。

さらに次のようなカテゴライズもある。
達成目標…特定の具体的な知識や能力を完全に身につけることが要求される目標
向上(方向)目標…ある方向へ向かっての向上や深まりが要求されるといった目標
体験目標…学習者側における何らかの変容を直接的なねらいとするものではなく、特定の体験の生起自体をねらいとするような目標

知識、理解、技能は、達成状況を明確に記述できるので達成目標で示しやすい。
思考力、判断力、表現力は向上目標的な性格が強いため、向上や深まり具合を把握しにくい。

目標に準拠した評価(絶対評価)をクライテリオン準拠評価と呼ぶ。
クライテリオン準拠評価には、2つの解釈がある。
ドメイン準拠評価…明確な範囲や行動基準を示す到達度評価のこと。
スタンダード準拠評価…明確な範囲や行動基準が示せない能力(思考力、判断力)に対して、言語表現と実例で評価基準を示す方法。

最後に、個人内評価について。
四種類ある。

一学期と二学期を比べる時系列的な変化をとらえる評価
理科と国語を比べる教科間の変化をとらえる評価
計算領域、図形領域を比べる教科内の変化をとらえる評価
学力偏差値と知能偏差値の変化をとらえる評価

saitani





夢と目標と予定

2020年05月02日 08時45分59秒 | 学級経営
夢はとはどんなものだろうか。
夢とは多くの人のとってはなかなか実現しにくいもの。
夢が実現する可能性は数%。
夢は、憧れるが現実感がない。
夢ではたべていけないと人にはよく言われる。

それは一歩現実味のあるものにしたのが目標といえるかもしれない。
目標には通常、〇〇までにという期日が設定される。
夢よりも達成時期が明確になるのだ。
そうすることで実現する可能性もぐっとアップする。
人は目標に向かって努力をする。
夢のままでは実現は不可能だ。
方法論、しかも具体的なものが必要不可欠になる。

さらに、必ず実行しなければならないという概念にすると予定になる。
予定をひとつひとつ達成して、目標を叶え、夢へとたどり着くのである。
必要以上に頑張らず、悲壮感もただよわせず、淡々と予定をこなし、足元を見つめて生活する。
それはシンプルで、一番夢へとたどり着く近道ではないかと思う。

saitani