飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

INTO THE WILD

2020年05月21日 08時43分29秒 | 趣味
あることがきっかけでそれまで知らなかった映画を知ることがある。
そんな映画が「INTO THE WILD(イントゥ ザ ワイルド)」だった。

この映画は、2007年に公開された、実話を元にしたアメリカ映画。
裕福な家庭で生まれ育ち、大学を優秀な成績で卒業したクリス・マッキャンドレスは、ハーバード大のロースクールへの進学を周りから望まれる。
しかし、お金や物ばかりを与える両親に疑問を感じ、苛立ち反抗する。
そこで、クリスは学資預金を全額寄付し、身分証を捨て、生きる意味、本当の自由を求めてアラスカの荒野へと旅立つことを決意する。
旅の途中様々な人々と出会う中で、様々な生き様にであい、何が真実なのかを考える。
一旦は都会にもどるが、そこに自分の求めているものはないことに再認識し、また、旅を続ける。

十分な装備もせず、地図さえ持たずに、単身アラスカの荒野に乗り込んだ主人公が偶然見つけたのは、一台の不思議なバス。
バスの中には荒野で暮らすのに必要な暖炉や道具がそろっていた。
そこで彼は文明から離れたいと切望しながらも、結局は文明の力に頼り、ライフルを使って獲物をしとめ、暖かなバスの中で暮らし始める。

2年にも及ぶ旅の最終目的地、アラスカの荒野でようやく「Happiness is only real when shared(幸福が現実となるのはそれを誰かと分かち合ったときだ)」という言葉へと辿り着いた主人公。

いろいろな意味で様々なことを考えさせられる映画だった。

saitai