クライマックのシーン、お父さんはゆみ子に向かって言う。
「ゆみ。さあ、一つだけあげよう。一つだけのお花、大事にするんだようー。」
この「ー。」
ここで余韻を残している。
この意図とは何か。
また、この言葉にはお父さんのどんな願いや思いが込められているのか。
ゆみ子は主人公的ではあるがまだ2~3歳であり、心情を想像するには幼すぎる。
お父さんの心情の象徴性を考えてみる。
子どもたちに次のように問う。
発問 「ゆみ。さあ、一つだけあげよう。【 】を大事にするんだようー」
お父さんは、本当は何を大切にしてほしかったのですか。
【 】にはどんな言葉が入ると思いますか。
また、その理由は何ですか。
・思い出
・家族
・命
・幸せ
・食べ物
・平和
・愛
発問 この中でおかしいと思うものはありますか。
・食べ物……一生のお別れのときに食べ物もことは言わない。
・思い出……ゆみ子は幼すぎてまだお父さんとの記憶は残らない
きちんと根拠をもって立場を主張できれば、どれも間違いということはない。
作品の主題は、作者の手を離れたときに読者にゆだねられているものである。
したがって、何が心に残るかは個人の自由である。
物語文を読んでいて、おかしいなとか矛盾しているなと思える記述がある。
必ずあると言ってもいいだろう。
①ゆみ子が最初に覚えた言葉が「一つだけちょうだい」
→通常は一つだけちょうだいという長いフレーズを最初に覚えない。
②すると、ゆみ子のお母さんは、「じゃあね、一つだけよ。」と言って、自分の分から一つ、ゆみ子に分けてくれるのでした。
→なぜ、一つだけしかお母さんはあげないのか。
③「一つだけ」の言葉を覚えたのは、お母さんが先かゆみ子が先か。
→普通はお母さんが先だと考えるが。
④なんてかわいそうな子でしょうね
→なぜ、かわいそうな子と結びつくのか。
⑤いや、よろこびなんて一つだってもらえないかもしれないんだね。
→食べ物がなぜ、喜びに変化しているのか。
⑥いったい、大きくなって、どんな子に育つだろう。
→一つだけのことがなぜどんな子に育つという大きなことにつながるのか。
⑦決まってゆみ子をめちゃくちゃに高い高いするのでした。
→決まって、めちゃめちゃという修飾語がついているのか。
⑧あまりじょうぶでないゆみ子のお父さんも、戦争に行かなければならない日がやってきました。
→お父さんの健康状態を書くことによる効果は?
⑨ゆみ子とお母さんの他に見送りのないお父さん~歌を歌っていたりしていました。
→なぜ、家族や親類、近所の人たちは来ていないのか。
⑩まるで、戦争になんか行く人ではないかのように。
→この違和感を強調する意味は何か。
⑪いよいよ汽車が入ってくるというときになって,またゆみ子の「一つだけちょうだい。」が始まったのです。
→なぜ汽車が入ってくるタイミングで言ったのか。
⑫「ゆみちゃん、いいわねえ。お父ちゃん、兵隊ちゃんになるんだって。ばんざあいってー。」
→出征は本当は嬉しいことではないのに、いいわねえとかばんざあいと言っている。
⑬「一つだけ。一つだけ。」と言って
→もう食べ物はないことはわかっているのに「一つだけ」と言ったのか。
⑭お母さんが、ゆみ子を一生けんめいあやしているうちに、お父さんが、ぷいといなくなってしまいました。
→普通なら、一緒になってあやすか、高い高いをしてあげるのにそっけなくなぜいなくなったのか。
⑮慌てて帰ってきたお父さんの手には、一輪のコスモスの花がありました。
→なぜ、食べ物ではなく一輪のコスモスなのか。
⑯「ゆみ。さあ、一つだけあげよう。一つだけのお花、大事にするんだよー。」
→コスモスは群生しているのになぜひとつだけ?なぜ、ゆみ子と言わずにゆみと言ったのか。
枯れてしまうコスモスをなぜ大事にするように言ったのか。
⑰ゆみ子は、お父さんに花をもらうと、キャッキャッと足をばたつかせてよろこびました。
→食べ物でもないのになぜここまで喜ぶのか?
⑱ゆみ子のにぎっている、一つの花を見つめながらー。
→なぜ、ゆみ子の姿をみられるのは最後になるのに、ゆみ子自身ではなく、一つの花を見つめながらなのか?
⑲すると、ミシンの音がしばらくやみました。
→なぜ、お母さんはゆみ子の質問にこたえなかったのか。
⑳今日は日曜日、ゆみ子が小さなお母さんになって、お昼を作る日です。
→なぜ、小さなお母さんになるのか。
saitani
「ゆみ。さあ、一つだけあげよう。一つだけのお花、大事にするんだようー。」
この「ー。」
ここで余韻を残している。
この意図とは何か。
また、この言葉にはお父さんのどんな願いや思いが込められているのか。
ゆみ子は主人公的ではあるがまだ2~3歳であり、心情を想像するには幼すぎる。
お父さんの心情の象徴性を考えてみる。
子どもたちに次のように問う。
発問 「ゆみ。さあ、一つだけあげよう。【 】を大事にするんだようー」
お父さんは、本当は何を大切にしてほしかったのですか。
【 】にはどんな言葉が入ると思いますか。
また、その理由は何ですか。
・思い出
・家族
・命
・幸せ
・食べ物
・平和
・愛
発問 この中でおかしいと思うものはありますか。
・食べ物……一生のお別れのときに食べ物もことは言わない。
・思い出……ゆみ子は幼すぎてまだお父さんとの記憶は残らない
きちんと根拠をもって立場を主張できれば、どれも間違いということはない。
作品の主題は、作者の手を離れたときに読者にゆだねられているものである。
したがって、何が心に残るかは個人の自由である。
物語文を読んでいて、おかしいなとか矛盾しているなと思える記述がある。
必ずあると言ってもいいだろう。
①ゆみ子が最初に覚えた言葉が「一つだけちょうだい」
→通常は一つだけちょうだいという長いフレーズを最初に覚えない。
②すると、ゆみ子のお母さんは、「じゃあね、一つだけよ。」と言って、自分の分から一つ、ゆみ子に分けてくれるのでした。
→なぜ、一つだけしかお母さんはあげないのか。
③「一つだけ」の言葉を覚えたのは、お母さんが先かゆみ子が先か。
→普通はお母さんが先だと考えるが。
④なんてかわいそうな子でしょうね
→なぜ、かわいそうな子と結びつくのか。
⑤いや、よろこびなんて一つだってもらえないかもしれないんだね。
→食べ物がなぜ、喜びに変化しているのか。
⑥いったい、大きくなって、どんな子に育つだろう。
→一つだけのことがなぜどんな子に育つという大きなことにつながるのか。
⑦決まってゆみ子をめちゃくちゃに高い高いするのでした。
→決まって、めちゃめちゃという修飾語がついているのか。
⑧あまりじょうぶでないゆみ子のお父さんも、戦争に行かなければならない日がやってきました。
→お父さんの健康状態を書くことによる効果は?
⑨ゆみ子とお母さんの他に見送りのないお父さん~歌を歌っていたりしていました。
→なぜ、家族や親類、近所の人たちは来ていないのか。
⑩まるで、戦争になんか行く人ではないかのように。
→この違和感を強調する意味は何か。
⑪いよいよ汽車が入ってくるというときになって,またゆみ子の「一つだけちょうだい。」が始まったのです。
→なぜ汽車が入ってくるタイミングで言ったのか。
⑫「ゆみちゃん、いいわねえ。お父ちゃん、兵隊ちゃんになるんだって。ばんざあいってー。」
→出征は本当は嬉しいことではないのに、いいわねえとかばんざあいと言っている。
⑬「一つだけ。一つだけ。」と言って
→もう食べ物はないことはわかっているのに「一つだけ」と言ったのか。
⑭お母さんが、ゆみ子を一生けんめいあやしているうちに、お父さんが、ぷいといなくなってしまいました。
→普通なら、一緒になってあやすか、高い高いをしてあげるのにそっけなくなぜいなくなったのか。
⑮慌てて帰ってきたお父さんの手には、一輪のコスモスの花がありました。
→なぜ、食べ物ではなく一輪のコスモスなのか。
⑯「ゆみ。さあ、一つだけあげよう。一つだけのお花、大事にするんだよー。」
→コスモスは群生しているのになぜひとつだけ?なぜ、ゆみ子と言わずにゆみと言ったのか。
枯れてしまうコスモスをなぜ大事にするように言ったのか。
⑰ゆみ子は、お父さんに花をもらうと、キャッキャッと足をばたつかせてよろこびました。
→食べ物でもないのになぜここまで喜ぶのか?
⑱ゆみ子のにぎっている、一つの花を見つめながらー。
→なぜ、ゆみ子の姿をみられるのは最後になるのに、ゆみ子自身ではなく、一つの花を見つめながらなのか?
⑲すると、ミシンの音がしばらくやみました。
→なぜ、お母さんはゆみ子の質問にこたえなかったのか。
⑳今日は日曜日、ゆみ子が小さなお母さんになって、お昼を作る日です。
→なぜ、小さなお母さんになるのか。
saitani