「問題に答えている形式段落」を探す続きである。
再度、立場の確認をする。
・5段落 25名
・6段落 1名
・5,6段落 3名
まず6段落だけでいいのかについて検討した。
6段落には、しとめてしまうという言葉からわかるように、退治のことが書いてあるからというのが理由である。
しかし、5段落にも、ぴんとのばしたゴムひものように、口から飛び出してミミズにふれたかと思うと、たちまちのうちにもどっているという一文があり、これは退治の仕方だから、5段落も入れないとおかしいという反論が出された。
この意見により、6段落だけという立場はなくなった。
残っているのは2つ。
5,6段落、共に答えている段落であるという立場について検討した。
まず、だされた理由は、以前にも出たが、6段落冒頭の言葉、さらにに注目した考えである。
この子は、冒頭法という読解法を意識して、使っていた。
さらには次の続くことを意味するから、2つの段落だ。
これに対して、6段落はヒキガエルの脳を働きを述べた段落で、その例として、仕留め方が書かれているにすぎない。
だから、5段落だけでいいと主張する子もいた。
ここで5,6段落の関係についてたずねた。
同一指示 分析(詳細) 例示
5段落を引き続き、詳しく説明しているのが6段落だから、分析であると全員が答えた。
となると、この分析を答えの一部分として含めるかどうか。
そのあたりの判断の仕方によって立場は変わってくる。
最後に「どちらの段落の方が大切ですか?」と尋ねた。
「5段落」
と答えた子が、ほとんどだったので段落関係においてに力は育ってきているように考える。
答えている段落と問う段落に対する最終的な人数は次のようになった。
5段落 14名 5,6段落 13名
みごとに二つに分かれた。
ここでこの討論は一旦打ち切った。
次に尋ねた。
「文章全体の要旨(文章全体で述べようとしていることをまとめたもの)の書いてある形式段落は何番ですか?」
三つの考えが出てきた。
1 ①段落 1名
2 ⑧段落 22名
3 ⑦⑧段落 3名
1の考え方から検討した。
「この文章では、ヒキガエルは本当は人間にとってたいへん役に立つ動物なのであるということを言いたいのだから①段落である。」
「でも、題はまたとない天敵なんだから、そのことに触れていないのはおかしい。
だから⑧段落だ。」
「役に立つことだけでなく、幸福をもたらす動物だということを最終的に言いたいのだから⑧段落がふさわしい。」
このような話を聞いているうちに、⑦段落は要旨の段落ではないことに気づき、立場を変更したいという子が3人いた。
残ったのは①か⑧ということである。
子どもたちは文章の要旨は、冒頭か末尾に来ることを知っている。
それからしても、①と⑧を選択するのは、容易である。
しかし問題は内容だ。
「なぜ、ヒキガエルが役に立ち幸福をもたらしてくれるのか。
それは、さまざまな害虫に対するまたとない天敵だからなのだ。
したがって、そのことまでを書いてある⑧段落が要旨となる。」
27名の子が⑧段落の立場になった。
最後に「要旨の裏付けとなっている事例を箇条書きにしなさい。」と指示した。
二つあると指摘できた子は7人。
数を限定したあと18名の子が正しく事例をノートにまとめていた。
saitani
再度、立場の確認をする。
・5段落 25名
・6段落 1名
・5,6段落 3名
まず6段落だけでいいのかについて検討した。
6段落には、しとめてしまうという言葉からわかるように、退治のことが書いてあるからというのが理由である。
しかし、5段落にも、ぴんとのばしたゴムひものように、口から飛び出してミミズにふれたかと思うと、たちまちのうちにもどっているという一文があり、これは退治の仕方だから、5段落も入れないとおかしいという反論が出された。
この意見により、6段落だけという立場はなくなった。
残っているのは2つ。
5,6段落、共に答えている段落であるという立場について検討した。
まず、だされた理由は、以前にも出たが、6段落冒頭の言葉、さらにに注目した考えである。
この子は、冒頭法という読解法を意識して、使っていた。
さらには次の続くことを意味するから、2つの段落だ。
これに対して、6段落はヒキガエルの脳を働きを述べた段落で、その例として、仕留め方が書かれているにすぎない。
だから、5段落だけでいいと主張する子もいた。
ここで5,6段落の関係についてたずねた。
同一指示 分析(詳細) 例示
5段落を引き続き、詳しく説明しているのが6段落だから、分析であると全員が答えた。
となると、この分析を答えの一部分として含めるかどうか。
そのあたりの判断の仕方によって立場は変わってくる。
最後に「どちらの段落の方が大切ですか?」と尋ねた。
「5段落」
と答えた子が、ほとんどだったので段落関係においてに力は育ってきているように考える。
答えている段落と問う段落に対する最終的な人数は次のようになった。
5段落 14名 5,6段落 13名
みごとに二つに分かれた。
ここでこの討論は一旦打ち切った。
次に尋ねた。
「文章全体の要旨(文章全体で述べようとしていることをまとめたもの)の書いてある形式段落は何番ですか?」
三つの考えが出てきた。
1 ①段落 1名
2 ⑧段落 22名
3 ⑦⑧段落 3名
1の考え方から検討した。
「この文章では、ヒキガエルは本当は人間にとってたいへん役に立つ動物なのであるということを言いたいのだから①段落である。」
「でも、題はまたとない天敵なんだから、そのことに触れていないのはおかしい。
だから⑧段落だ。」
「役に立つことだけでなく、幸福をもたらす動物だということを最終的に言いたいのだから⑧段落がふさわしい。」
このような話を聞いているうちに、⑦段落は要旨の段落ではないことに気づき、立場を変更したいという子が3人いた。
残ったのは①か⑧ということである。
子どもたちは文章の要旨は、冒頭か末尾に来ることを知っている。
それからしても、①と⑧を選択するのは、容易である。
しかし問題は内容だ。
「なぜ、ヒキガエルが役に立ち幸福をもたらしてくれるのか。
それは、さまざまな害虫に対するまたとない天敵だからなのだ。
したがって、そのことまでを書いてある⑧段落が要旨となる。」
27名の子が⑧段落の立場になった。
最後に「要旨の裏付けとなっている事例を箇条書きにしなさい。」と指示した。
二つあると指摘できた子は7人。
数を限定したあと18名の子が正しく事例をノートにまとめていた。
saitani