飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

心の発達と変化 ー知能の発達ー その1

2024年09月13日 10時27分48秒 | 体育科
保健学習の中に「心の発達」という分野がある。
ここでの「心」は、知識・情意・意志などの精神的な働きの総称としてとらえる。

保健学習の独自性は、子どもたちに自ら考えさせながら、科学的な知識を習得させることにある。
さらに、体が大きくなるだけでなく、心も発達していることに気づいてくれたらと思う。

初めの、次のように言った。

「頭のいい人とは、どんな人ですか。」

・発言をよくする人。
・いろんな発想ができる人。
・善悪の判断ができる人。
・仕事をしっかりやる人。
・努力できる人。
・頭の回路がしっかりしている人。
・冷静な人
・いろんな場面で判断力がある人。

説明
「話す、読む、書く、計算する、考える、記憶する能力を知能といいます。
 この知能が優れた人が頭のいい人と一般的には呼ばれています。(狭い意味だが)
 今日は、知能を高めるにはどうしたらいいか考えていきます。」

「では、質問です。
 知能の高い人の脳は、重い。
 〇か✕か。」

〇6名   ✕23名

〇の理由
・脳が重く、たくさんあれば、それだけ覚える力が大きいから。
・恐竜の脳は、大きいほど知能が高いから。

✕の理由
・もし脳の重さで決まってしまうと、努力してもむだで、重い人の勝てない。

続いて脳についての質問をする。
「脳のしわが多いほど頭がいい。
 〇か✕か。」

〇14名  ✕15名

正解は✕である。
人間よりもイルカの方が脳のしわは多い。
イルカにも言葉はあるが、人間の持つ言葉のかずには到底及ばない。

「脳細胞の数が多い人ほど頭がいい。
 〇か✕か。」

これも正解は✕である。
人間の脳細胞は、百四十億くらいある。
しかし、使っているのはそのうちの数%だけ。
脳細胞の数の多さではなく、脳を使う度合いが大切。

「脳細胞の回路が多いほど、頭がいい。
 〇か✕か。」

これは〇である。
脳細胞を半導体と考えれば分かりやすい。
半導体が
一つ一つでは何の働きもできない。
半導体と半導体の間に配線をし、回路ができてはじめて機能を果たすからである。

ここまでで、子どもたちが経験的にもっている先入観を崩した。
さらに質問を続ける。

「ところで脳はどこにありますか。」

子どもたちは自分の頭を指さした。
このあと、代表者の一人の子にはちまきをしめてもらった。
まゆげから耳にかかるようにして、頭の後ろで結んでもらった。
脳ははちまきより上の頭の中につまっていることを説明した。
 
saitnai

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