1年生の男の子との約束
子どもが幼い頃は友達を誘い誘われ
けっこう大勢で遊びました。
遊びの合間によく雑談をします。
ある冬の日・土曜日の話しですが、
「もうみんなが寝ている時のことだけど
おじさんが夜遅く仕事から帰るときにね。
ガスか何かの工事現場で朝まで警備する人がいたんだよ。
年は70歳を過ぎているくらいだったけど
寒い冬の季節に大変な仕事、頑張ってるよね。」
などと、なにげに雑談していました。
と翌日の日曜日にまた集まって遊んだときに
ある1年生の男の子・Aくんが
「おじさん、僕ね、きのうの工事現場のおじさんの話を聞いて
すごく偉いなって思ったんだ。
そのおじさんにご苦労様って言いたいけど夜だから言えない。
寒いから温かい缶コーヒーでもあげてほしい。」
と、10円玉をいっぱい握りしめて来たのです。
私は「何で10円玉なの?」と聞いたら
Aくんは
「お母さんに工事現場のおじさんのこと話したら
お母さんが『それじゃあ、あなたの貯めたお金から出した方が良い』
と言ったので、僕もそう思ったので
貯金箱から持ってきたんだよ。」
私は胸を打たれました。
Aくんの優しい思いも思いなら、
何と素晴らしいアドバイスをするお母さんだろうと。
私は、
「君の優しい思いは分ったので必ずそのおじさんに会ったら、
温かい缶コーヒーをプレゼントするから。約束するよ。
その優しい思いだけで十分だから、お金は大切に貯金箱に
戻しておいてね。」
と答えました。
会話の流れでAくんと約束はしたものの、
はたして「缶コーヒーどうぞ」などと言ったら
「馬鹿にしてんのか!」などと言われないだろうか?
そもそもそのおじさんにまた会えるのだろうか?
かっこつけて言ったものの、
うだうだしている自分のせこさに少し嫌気がさしました。
数日後に仕事が遅くなったとき、
そのおじさんはまた寒い中立って警備をしていました。
「ゲッ・・・いる! どうしよう」私は焦りました。
このまま通り過ぎれば何も起こらないし
お子さんには会えなかったと言えば済むかも知れないと考えたり
葛藤が続きましたが、
Aくんの優しい気持ちを考えると
やはり人として約束は守らねばと意を決して
温かい缶コーヒーを2つ買い持って行きました。
恐る恐る声をかけるとそのおじさんは
とても喜んでくれました。
2人で缶コーヒーを飲みながら少し会話しました。
「もう70を越えていますが年金だけでは生活が厳しいので
この仕事をしています。寒くてつらいときもあるけど
何とか頑張っています。
そんな優しいお子さんが居るなんて仕事の励みになります。
そのお子さんにありがとうとお伝えください。」
私の胸は喜びであふれていました。
おじさんも喜んでくれたし、Aくんとの約束も守れたし。
Aくんが背中を押してくれたので、
何とか頑張れました。
私は人として少し成長できたように感じました。
このことから
人は、やらないで後悔するよりやって後悔した方が成長し、
人生豊かになると思いました。
後日Aくんに
「そのおじさんは缶コーヒーをとても喜んでくれたよ
ありがとう!って言っていたよ!」
Aくんは笑顔で
「そのおじさん喜んでくれたんだ。よかった。」と。
さらに私は一言
「おじさんは約束したことは必ず守る人間だからね!」と。
あれだけ悩んだのに、少し自画自賛も入れて付け加えました。
子どもが幼い頃は友達を誘い誘われ
けっこう大勢で遊びました。
遊びの合間によく雑談をします。
ある冬の日・土曜日の話しですが、
「もうみんなが寝ている時のことだけど
おじさんが夜遅く仕事から帰るときにね。
ガスか何かの工事現場で朝まで警備する人がいたんだよ。
年は70歳を過ぎているくらいだったけど
寒い冬の季節に大変な仕事、頑張ってるよね。」
などと、なにげに雑談していました。
と翌日の日曜日にまた集まって遊んだときに
ある1年生の男の子・Aくんが
「おじさん、僕ね、きのうの工事現場のおじさんの話を聞いて
すごく偉いなって思ったんだ。
そのおじさんにご苦労様って言いたいけど夜だから言えない。
寒いから温かい缶コーヒーでもあげてほしい。」
と、10円玉をいっぱい握りしめて来たのです。
私は「何で10円玉なの?」と聞いたら
Aくんは
「お母さんに工事現場のおじさんのこと話したら
お母さんが『それじゃあ、あなたの貯めたお金から出した方が良い』
と言ったので、僕もそう思ったので
貯金箱から持ってきたんだよ。」
私は胸を打たれました。
Aくんの優しい思いも思いなら、
何と素晴らしいアドバイスをするお母さんだろうと。
私は、
「君の優しい思いは分ったので必ずそのおじさんに会ったら、
温かい缶コーヒーをプレゼントするから。約束するよ。
その優しい思いだけで十分だから、お金は大切に貯金箱に
戻しておいてね。」
と答えました。
会話の流れでAくんと約束はしたものの、
はたして「缶コーヒーどうぞ」などと言ったら
「馬鹿にしてんのか!」などと言われないだろうか?
そもそもそのおじさんにまた会えるのだろうか?
かっこつけて言ったものの、
うだうだしている自分のせこさに少し嫌気がさしました。
数日後に仕事が遅くなったとき、
そのおじさんはまた寒い中立って警備をしていました。
「ゲッ・・・いる! どうしよう」私は焦りました。
このまま通り過ぎれば何も起こらないし
お子さんには会えなかったと言えば済むかも知れないと考えたり
葛藤が続きましたが、
Aくんの優しい気持ちを考えると
やはり人として約束は守らねばと意を決して
温かい缶コーヒーを2つ買い持って行きました。
恐る恐る声をかけるとそのおじさんは
とても喜んでくれました。
2人で缶コーヒーを飲みながら少し会話しました。
「もう70を越えていますが年金だけでは生活が厳しいので
この仕事をしています。寒くてつらいときもあるけど
何とか頑張っています。
そんな優しいお子さんが居るなんて仕事の励みになります。
そのお子さんにありがとうとお伝えください。」
私の胸は喜びであふれていました。
おじさんも喜んでくれたし、Aくんとの約束も守れたし。
Aくんが背中を押してくれたので、
何とか頑張れました。
私は人として少し成長できたように感じました。
このことから
人は、やらないで後悔するよりやって後悔した方が成長し、
人生豊かになると思いました。
後日Aくんに
「そのおじさんは缶コーヒーをとても喜んでくれたよ
ありがとう!って言っていたよ!」
Aくんは笑顔で
「そのおじさん喜んでくれたんだ。よかった。」と。
さらに私は一言
「おじさんは約束したことは必ず守る人間だからね!」と。
あれだけ悩んだのに、少し自画自賛も入れて付け加えました。