11月19日(日)
山梨県の乾徳山(2031m)へ山トモJさん、Mさんと3人で行く。
Jさんは去年乾徳山に登っていて、今回は私たちを連れて行ってくれるので安心だ。
私の歩きが遅いのも知っていて「ゆっくり行けば登れる山だから」と誘ってくれた。
乾徳山は百名山ではないけれど、最後の垂直岩が砦のように行く手を遮る山で有名だ。
(登れないかもしれないけど)一度は登ってみたいと思っていた。
名前を耳にして三年、念願かなってうれしいが、垂直の足場が少ないノッペラ岩を登れないかもということと、7時間(コースタイム上)も掛かるのでヘタレそうで心配。
私の足なら8時間はかかるな。
早朝5時15分、待ち合わせの小手指駅に集合。暗くて寒いよ。
Jさんの車でいざGOーーー
入間ICから圏央道を八王子JCT方面に入り渋滞もなく順調に・・・と思いきや
当然運転についてはJさんに任せていたので後部座席に座った私とMさんとおしゃべりしていたら、
Jさん「(ナビを見ながら)道路が消えちゃったーーー!」と。
前方を見たら「高尾山入口」の表示板が出てきていた。
私「もう八王子JCTを過ぎちゃったよ。戻らないと・・」
Jさん「えっ、戻らないとダメなの??」と、至って呑気だ。
「このまま行くとどこに行くの?」とも。
私「厚木に行っちゃうよ。乾徳山には行けないよ」
Jさん「どうしたらいいの?」(Jさん、こんなアクシデントを経験をしたことがないらしい)
私「一度、下道に降りてまた入り口を探せばいいよ」と、運転できない私がアドバイス。
一般道に降りて、時間がかかるもまた無事ICの入口を見つけて高速道路に乗っかった。
Mさんに「Mayさん、運転しないのによく道わかるね。」と感心された。
私「子が運転免許を取ってからずっと助手席に乗って地図を見てきたから、覚えちゃった。うちの子は何回もIC通り過ぎたり、JCTで方向間違いしたから対策慣れてるのよ」と。
その後はナビ通りに行き
7:25 乾徳山登山口バス停のある駐車場へ到着。
あいにく
満車
ちょっと離れたところにもう一つ駐車場があったので止められたよー。
7:40 出発 車道を歩いて
8:08 登山口看板が見えた。
いよいよ登山道、これから7時間(私なら8時間)歩かなくちゃ戻って来れないドキドキだよ。
今日は降水確率0% この青空が望みをつないでくれる気がしてきた。
急坂のジグザクを行く。
8:40 銀晶水到着
水が湧き出ているのが見えたけど、先を急いだのでその写真はなし
9:40 錦晶水(きんしょうすい)
こちらは配管があり水場となっているようだが、寒くって飲む気持ちが出てこない。
強い風が吹き、一度脱いだジャケットを重ね着しニット帽も被る。
ここがこんなに寒いなら、頂上は氷点下かな?もう引き返したい・・なんて弱い心が芽生え始める。
着こんだ為に、今度は薄っすらと汗が出て寒くなった。
それでも登山口から1時間半以上歩き、やっとこさ国師ヶ原に出たのか平になってきた。
白樺なんて珍しい。
あそこが頂上だろうか?
9:58 国師ヶ原到着
近くにある高原ヒュッテ(避難小屋)でトイレを拝借し休憩。
なだらかな道を登って
振り返ると
富士山だ。
10:40 扇平
その名前の通り広い原っぱになっている。
月見岩
登っている人、見える山々の名前を教えてくれた。
手洗い石
束の間の休憩を楽しんで・・
ここからが急登の岩場連続。
登っても登っても終わらない大岩ばかり。
身体に力が入らなくなり、だるくなりもう歩けない。
「二人で行ってきて、ここで待ってるから」と、つい口走ってしまった。
「もう少しだから、ゆっくり行こう」とJさんが言ってくれた。
「そうだよー」と、Mさん。
「私が登らなかったら、二人だって(頂上で)楽しめないな」と思い直し、歩くことにした
最後の難所・鎖場が始まる。
ゴツゴツ岩は手掛かりがあるし、クサリもあるので傾斜がきつくても安心?だ。
Mさんが
登る。
次がノッペラで垂直岩の鳳岩(おおとりいわ)
ここを上がると頂上に立てるんだけど・・ね。
Mさん、Jさんが登っているのを見ていたら、「私は登れない、いいや・・巻き道しよう」とさっさと踵を返し裏側に廻る。
(Mさん、Jさんの勇姿をカメラに収めるのを忘れて残念!)
巻き道だって怖いハシゴや、でっかくて足が届かない岩だらけでハードだった。
12:00 頂上だよーーーー
やったね
アドレナリンがマックス(笑)
360度遮るものなしの視界 後ろには富士山。
途中で吹いていた冷たくて強い風は、登ってくる程に静かになり、ここは無風。
暖かい日差しを背中に当てて、昼食。
Jさんから貰った熱いコーヒーが更に身体をポカポカにしてくれた。
Mさんは鳳岩を登るのに、必死でクサリをつかみ「もう手がガクガク!」と言いながらとっても満足そうな笑顔。
私も最後の鎖場は廻っちゃったけど、大満足で大興奮!!
乾徳山は標高2031m。
「2031年は乾徳山イヤーで賑わうだろうね」って話しになり、「14年後にも登り続けていて、三人でまた来よう」という壮大な目標を立てた(笑)
いったい14年後は、ワタシ何才になってるの??
ちなみに今年は2017mの雲取山イヤーだ。
(どこかの)おじょうさん、落っこちないでね。
12:30 さあ、下山だ。
平に見え、普通に歩いているけど、この下は断崖絶壁です。
Jさんが下る
惑うことなく
足を降ろしていく。
さすがだね。
今日は本当に天気が味方してくれた。
扇平に戻ってきた。
もうでっかい岩場はないぞ。
16:00 無事に駐車場に戻ってこれた。
憧れて、渇望していた乾徳山に登れたというだけで満足・満足。
Jさん、辛抱強く一緒に登ってくれてありがとう。
おまけ
帰りの車の中で、
Jさん「来年は三人で白峰三山(しらねさんざん)に行こうね」と誘ってくれた。
私「行きたい!農鳥オヤジに会いたい!」
Mさん「しらねさんざん?日光白根(山)?」
私「ううん、南アルプスの北岳なんかを縦走するの。」
Mさん「そういう話のレベルには、まだ付いていけない」
(いいのよ、きっとJさんがみんな調べて連れて行ってくれるから・・ね
)