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落語会のニューウエーブ 桃月庵白酒さん-鹿児島市出身-

2016-12-10 07:26:39 | 鹿児島ゆかりの人

桃月庵白酒さん

 

  桃月庵白酒と落語十三夜
男は強くなければ生きてゆけない。やさしくなければ生きて行く資格はない。加えて粋で乙でなければならない。その上モ テれば言うことない。それには――やっぱり落語でしょう!桃月庵白酒が語る「落語の骨頂」!
KADOKAWA/角川書店  価格:  ¥ 1,620


 毒気のあるマクラを交えながら現代的なセンスで古典落語を聴かせる芸風から「ニューウエーブ」と称されるれる落語官の桃月庵白酒(とうげつあん・はくしゅさん)さん。 声が印象的である。よく通って耳に心地よい。いかにも人のよさそうな風貌。それでいて高座に上がると、本題へ入る前に毒のある四方山話を繰り広げる。そんな意外な一面と本格的な古典落語によってファンは多い。

 鹿児島市出身。鶴丸高では野球に打ち込み,落語はほとんど見たことがなかった。大学で落研に入ったのは「お金かかからない」という理由から.「よく行く飲み屋に,名前も知られていないような噺家か毎日のように来る。同級生にに柳家甚語楼かいて,そいつと,噺家はぼろい商売じゃないか,なってみるか,みたいな感じで」入学を中退し,正統派古典落語の五街道雲助さんに入門。2005年,真打ちに昇進した。

 「二一ユーウエーブ」と呼ばれる理由は, 『桃月庵白酒と落語十三夜』の「芝浜」の章に詳述されている。桃月庵白酒さん曰く, 「古典落語のほとんどは,小話をいくつか組み合わせて明治大正期に成立したもので,小話と小話をくっつけた部分は後付けだからでそれを削って丸裸にしても自分で肉付けしちゃっていい」。自由自在に,ひと昧違う再興落語を生み出している。

 

 

 

  毎日新聞落語会 桃月庵白酒2「抜け雀」「船徳」


良く通る心地よい声で現代的なマクラから本格の古典を語る高座は聴きごたえ充分。
古今亭~金原亭に受け継がれる「抜け雀(ぬけすずめ)」、
独自の解釈を加え若旦那が迷走する笑わずにはいられない「船徳(ふなとく)」を収録。

  ソニー・ミュージックダイレクト   ¥ 2,039

 

 

◆全身で演じる期待を裏切らない落語

 勢いに乗る本格派の噺家は桃月庵白酒(とうげつあん・はくしゅ)。早稲田大学に入学し「鹿児島から上京。キャンパスで声を掛けてくれたのが落語研究会だった。

 「ほかのサークルだったら、違う道を歩んでいましたね」。落語の面白さを知り、就職活動をしないまま卒業が近づいた。 「落研で同期の(柳家)甚語楼が『噺家でもやっでみるかな』の言葉を聞いて、仕事としての選択肢に 五街道雲助の、高座と人間性にほれて1992年に入門。前座名は五街道はたご。95年に二つ目。喜助に改名。2005年、真打ちに昇進して3代目・桃月庵白酒を襲名した。

 全身で演じる落語は期待を裏切らない。よどみない声は中高生時代に野球部でセカンドを守り、白球を追いながら声出しをしたたまものだ。きっぷのいい滑舌は、生まれ故郷の両親と友人との連格を絶ち、お国訛りを耳から遠ざけ創り上げてきた。
 「横浜にぎわい座有名会」をのぞく。皮肉をこめたチクリと毒の効いたマクラを軽快に。とある旦那の妾宅での間抜けな泥棒と一枚上手のお妾さんとの掛け合いが面白い「転宅」の一席。酒好きな泥棒の気の弱さを好演。噺の主軸をブラせずに、スパイスの効いたくすぐりを縦横無尽にふりまき、笑いへの執念を感じさせ、心地よい口跡と、うま昧たっぷりの白酒に酔いしれた。

 言葉選びが上手な高座は、前座時から続けている勉強会から生まれ、財産になっている。「当時は月に4、5回やってました。今は蔵出しの感じですね」 5月20日は東京・成城ホールで「桃月庵白酒独演会~セゾン ド 白酒 初夏の巻~」,6月3日は横浜にぎわい座で「白酒ばなし」を開く。
                                       出典:夕刊フジ 2014年4月25日 演劇評論家・高山和久)

 

 桃月庵白酒 (とうげつあん・はくしゅ 1968年12月26日生まれ,48歳、鹿児島県出身。)
 本名、愛甲尚人(あいこう・なおと)。鹿児島の名門、鶴丸高から早稲田大に入学。落語研究会で活動する。大学を中退後、92年4月、五街道雲助に入門。前座名は五街道はたご。
 95年、ニッ目昇進で「幸助」と改名。2005年、真打ち昇進で3代目桃月庵白酒を襲名した。
  「笠碁」と「化物使い」を収録したDVD『桃月庵白酒落語集』(日本コロムビア)を発売している。


桃月庵白酒 落語集 笠碁/化物使い [DVD]
桃月庵白酒(とうげつあん はくしゅ)は独特の視点を持ったいわば毒舌マクラで落語ファンの爆笑をかっさらっている人気急上昇中の噺家、映像商品は今回が初めてとなります。
落語一時代を築いた春風亭昇太、林家たい平、柳家喬太郎らの次を背負う世代と言って間違いはない程の実力の持ち主です。
日本コロムビア  価格: ¥ 2,906

 






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