今月22日に都内で開かれた日中国交正常化50周年を祝うレセプションで,日中国交正常化を実現させた田中角栄元総理の長女・眞紀子氏は、「毒を盛られるかもしれないから、眞紀子は連れて行けない。」と,田中角栄元総理の“命がけの覚悟”のエピソードを披露している。(出所:TBS NEWS JNN)
田中角栄氏は日中国交回復によって後世に名を残した。ロッキード事件や「金権政治」という汚点を残したが,「中国交回復」の業績は彼の栄光の象徴といえよう。
日中国交正常化50周年,そして田中角栄氏没から30年近い時間が過ぎたのを機会に,公開資料や手持ち資料を通じて自分なりに政治家として,さらには2年5ヵ月の内閣を担った期間の功罪を分析し,今につながる田中政治の成果を洗い出してみたい。なお,私はこの元首相に惚れ込んではいないし,惚れ込むつもりもない。