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イオン九州の16年2月期  純損益20億円の赤字見通し

2015-09-26 22:55:21 | 九州経済(地域経済)

イオン九州の16年2月期 純損益20億円の赤字見通し


ジャスダック上場の「イオン九州」は,2016年2月期通期業績予想を下方修正し,当期純損益が20億円の赤字に陥る見通しを明らかにした。

●2016年2月期通期業績予想:イオン九州

 売上高営業損益純損益
前回予想 2460億円 200万円 △11億円
今回予想 2428億円 △7億5000万円 △20億円
前期実績 2421億6400万円 △16億9300万円 △36億800万円

●修正理由のあらまし-出所:業績予想の修正に関するお知らせ:イオン九州
 梅雨明けの遅れや台風の影響により全般的に売上が伸び悩み、営業収益は前回予想を下回る見込みである。販売費及び一般管理費では、前年同期間より低減できる見込みであるが,売上が計画を下回ったことによる売上総利益の減少をカバーするまでには至らなかった。
 

   ⇒⇒    業績予想の修正に関するお知らせ:イオン九州

 

 イオン九州の業績に陰り-

 

九州食べごろ物語 ~種子島篇~

 

 九州のスーパー業界勢力図に変化が見られる。大型総合スーパーの「1強」といわれるイオングループの業績に陰りが生じている。その一方で,広島を拠点に中国地方や北部九州で「ゆめタウン」など100店舗以上を展開するイズミ http://www.izumi.co.jp/  が伸長する。また,コスモス薬品,セブンイレブンも着実に業績を伸ばしている。今後,中堅スーパーを巻き込んだ業界再編が必至である。


イオン九州の経営戦略- 『主力の総合スーパーの収益力低下をショッピングセンター開発・集客力強化で補う」

 イオン九州 http://www.aeon-kyushu.info/  は,総合スーパー(GMS)を核店舗としたショッピングセンターの開発,さらには,モール型のショッピングセンターの開発に取り組んでいる。これは,主力 事業である総合スーパー(GMS)の業績悪化を,デベロッパー事業で補完するという社内事情によるところが多とみられる。

    photo:ウィキペディア

  モール型のショッピングセンターは,同社が運営する「インモール鹿児島」にみられるように,核となる店舗と多分野の専門店を多数集めた店舗形態である。こ れにより,日常の買いものの「ワンストップショッピング」はもとより,エンターテインメント,飲食サービス,加えてコミュニティ機能と,広範なニーズに対 応し,地域ナンバーワンのポジションの地位確保を狙う。

 またイオン九州は,店舗数が少ない南九州での営業力拡充を図っている。鹿児島市のイオンモール鹿児島は増床し,人気の海外ブランドであるスウェーデンのアパレル メーカー「H&M」 http://www.hm.com/jp/ や同業のスペインの「ZARA(ザラ)」などが進出した。こうしたテナント構成で鹿児島中央駅ビル・アミュプラザ鹿児島,老舗百貨店の山形屋に対抗し,競争優位の確立を目論む。

 

   ■□=============   イオン九州関連情報      ==================□■

●イオン九州 2015年2月期第3四半期決算 3~11月は売上高1.2%減,営業損失38億円

イ オン九州(ジャスダック上場)が今年,1月9日に発表の2015年2月期第3四半期決算は,売上高1780億8500万円(前年同期比1.2%減),営業 損失38億2400万円(前期は20億1300万円の営業損失),経常損失32億2800万円(18億3200万円の経常損失),当期損失23億9100 万円(15億2800万円の当期損失)である。

利益面では食料品を中心に「トップバリュセレクト」の品目数拡大による値入率改善を行い、第3四半期累計期間の営業総利益率は0.1ポイント増と改善できたものの,天候不順などによる衣料品の売上減少により営業総利益額は減益となった。

販売費・一般管理費は,店舗オペレーションの効率化などで,既存店では前年同四半期から削減できたが,新規出店による経費増加,販売促進の強化による販促費の増加,電気料金値上げよる設備費の増加で,595億1000万円(1.8%増)となった。

  

>>> 店舗網の再編九州のダイエーの39店をイオン九州とマックスバリュ九州に転換
  ダイエー完全子会社化に伴い,九州ではダイエーの39店をイオン九州(福岡市)とマックスバリュ九州(同)に転換。売上高にあたる営業収益は 4700億円規模の維持を目指す。岡田元也社長は「食品スーパーは地域単位で戦える規模に集約する」と述べ,グループを挙げて収益改善を加速させる意向を示した。

 ⇒⇒ イオン  イオン株式会社による株式会社ダイエーの株式交換による完全子会社化に関するお知らせ 平成26年9月24日
  http://www.aeon.info/news/2014_2/pdf/140924R_1_2.pdf

  九州エリアで展開しているGMS・SM事業は,イオン九州株式会社及びマックスバリュ九州株式会社と,それぞれ再編する方向で,今後各社と具体的な検討を開始する予定です。

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