「造士館と演武館の碑」
江戸時代、全国の各藩に設けられた藩校の教育精神を学ぶ「第11回全国藩校サミット鹿児島大会」が3月9日、鹿児島市の城山観光ホテルで開かれます。薩摩藩の藩校・造士館(ぞうしかん)の開校240年に合わせて開かれるものです。造士館は、1773(安永2)年、8代藩主島津重豪が文武教育振興のため創設。西郷隆盛や大久保利通をはじめ、多くの偉人を輩出しました。
藩校サミットは,鹿児島大学や島津家などでつくる実行委員会の主催で,末吉竹二郎・国連環境計画FI特別顧問、吉田浩己・同大学長、原口泉・志學館大教授による対談や、保育園児の「島津日新公いろは歌」披露、石川忠久漢字文化振興協会長の記念講演などがあります。
・ 午後1時開会。無料。10日は鹿児島市内などを巡る研修視察ツアー(有料)もあり、参加者を募集中です。
・問い合わせ:実行委事務局 090(2586)4846
日時 | 2013年3月9日(土) |
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場所 | 城山観光ホテル |
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〒890-8586 鹿児島県鹿児島市新照院町41番1号 |
TEL 099-224-2211(代表) FAX 099-224-2222 |
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┗◆■ 「造士館」
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島津藩8代藩主・島津重豪が,儒学により武士の士気をふるいおこそうと考え、文武教育振興のため,1773(安永2)年,鹿児島城二ノ丸御門前(現在の西郷隆盛銅像のななめ前の中央公園のあたり)に藩の学校造士館と武道場の演武館「宣成殿」をつくりました。造士館と演武館の碑は中央公園の南東にあります
1774(安永3)年,重豪は漢方を学習する「医学院」を増設。1779(安永8)年には吉野村(現鹿児島市吉野町)に「吉野薬園」を開きました。さらに同年、望遠鏡など天体観測の器具を備えて、天文測量を学ぶための明時館を設けました。この明時館が、後に天文館とよばれるようになりました。
なお,造士館は、江戸にあった幕府の昌平黌を手本としています。
出典:鹿児島市HP,「鹿児島市の史跡めぐりガイドブック-四訂版-」鹿児島市教育委員会・平成11年3月発行)
◆藩校「造士館」資料を鹿児島県立図書館で14日まで展示
鹿児島県立図書館では「藩校『造士館』の姿を探る」と題した資料を3月14日まで展示しています。
・場所: 鹿児島県鹿児島市城山町7番1号 TEL : 099-224-9511 FAX : 099-224-5824
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重豪の三女茂姫(於篤 広大院 徳川家斉御台所) は、十一代将軍家斉(1773(安永2)年~1841(天保12))年にとつぐいでいる。後に天璋院が「篤姫」を名乗ったのは広大院にあやかったものである。
家斉は、50年の長期にわたり将軍職にあった。生涯に特定されるだけで17人の妻妾を持ち、男子26人、女子27人の子をもうけている。
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