本土最南端の洋酒蒸留所
photo:本坊酒造HPより
[所在地] マルス津貫蒸溜所
〒899-3611 鹿児島県南さつま市加世田津貫6594 TEL:0993-55-2001
鹿児島鳥市の中心部から車で1時間あまり。薩摩半島の南西部に位置する鹿児島南さつま市加世田津貫で本土最南端のウイスキー蒸留所が昨年11月に稼働した。本坊酒造(虎児島市)が新設した「マルス津貫蒸留所」。ここで蒸留・貯蔵する製品は東京五輪が開かれる2020年に売り出す予定という。
本坊酒造は鹿児島県特産品のサツマイモを使う焼酎づくりを明治持代に始めた。1949年に鹿児島でウイスキー製造免許を取得した。同社が山梨県で60年に完成させたウイスキー蒸留設備を設計・指導したのは岩井喜一郎である。岩井は,ニッカウヰ-の創業者,竹鶴政孝氏を英国に送り出した人物。
鹿児島では84年までウイスキー生産を手掛け,より好適な立地を求めて86年に長野県で生産を始めた。同社は将来生産おいつかなる状況が想定されるとし生産能力増力を決断。長野県での増産でなく,複数拠点で多彩な原酒を確保すべく鹿児島に「マルス津貫蒸留所」を新設した。
同社の16年6月期の売上高が約72億円。ウスキー事業はそ1割強だが将来は20億円規模を目指し,その半分を海外市場で売り上げることを目標とする。
本土最南端の洋酒蒸留所-本坊酒造「マルス津貫蒸留所」
photo:本坊酒造HPより
[所在地] マルス津貫蒸溜所
〒899-3611 鹿児島県南さつま市加世田津貫6594 TEL:0993-55-2001
鹿児島鳥市の中心部から車で1時間あまり。薩摩半島の南西部に位置する鹿児島南さつま市加世田津貫に本土最南端のウイスキー蒸留所がある。本坊酒造の「マルス津貫蒸留所」である。ここで蒸留・貯蔵するウイスキーは東京五輪が開かれる2020年に売り出す予定。
同社は鹿児島県特産品のサツマイモを使う焼酎づくりを明治時代に始めている。1949年に鹿児島でウイスキー製造免許を取得した。鹿児島では84年までウイスキー生産を手掛け、より好適な立地を求めて86年に長野県で生産を始めた。それから約30年。いま日本のウイスキーに世界の注目が集まっている。同社は将来生産おいつかなる状況が想定されるとし生産能力増力を決断。長野県での増産でなく,複数拠点で多彩な原酒を確保する道を選んだ。
本坊和英社長は「長野ではなめらかでクリアな味の原酒ができる。鹿児島では桜島のように力強く、重量感のある洒づくりを目指す」と話す。同社発祥の地でのウイスキーづくりでもあり,物語性は十分である。
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本坊酒造は,1872(明治5)年の創業。本坊松左衛門は,明治初期より父郷右衛門の志「殖産興業による社会奉仕」との精神を受け継ぎ事業を展開させてきた。明治後半には,薩摩を代表する特産物の甘藷(かんしょ)を使っての焼酎製造に着手した。現在も,その土地の風土をいかした酒造りを行う蔵元として,地域に根ざすという精神が受け継がれている。