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ユッケ集団食中毒事件- 「えびす」元社長ら書類送検へ

2016-02-13 15:21:09 | 企業の不法行為

集団食中毒の焼き肉店,立件断念 「えびす」元社長ら書類送検へ

 報道によると,2011年4月,北陸3県と神奈川の6つの店舗で生肉のユッケなどを食べた181人が食中毒症状を訴え、6歳の男児2人を含む男女計5人が死亡した焼き肉チェーン店「焼肉酒家(やきにくざかや)えびす」の集団食中毒事件で,富山県警などの合同捜査本部は,運営会社「フーズ・フォーラス」(東京都、特別清算中)の元社長と卸売業者「大和屋商店」(東京都)元役員の計2人について、業務上過失致死傷容疑で2月15日にも書類送検する方針。

 捜査本部は、汚染原因の特定や店舗と卸商に衛生管理上の過失が無かったかを捜査。しかし、生食用の肉の表面を削る「トリミング」の処理をしていなかったことと、食中毒発生との因果関係の十分な立証などは困難だったとみられる。

 この事件の影響で厚生労働省は12年7月から、牛の生レバーを生食用として販売・提供することを禁止した。ユッケなど生食用肉については、専用の加工・調理設備の設置や、ブロック肉の表面加熱処理などの新基準を定めた。

 なお,フーズ・フォーラスは,仕入れ先の食肉卸業者大和屋商店に約3億1000万円の損害賠償訴訟を起こしている。“大腸菌は大和屋商店の時点で付着していたのだから,それを提供された「えびす」は被害者である”という論理である。この訴訟には,一部の被害者も原告に名を連ねる。
 
大和屋商店側は,警察の調べで食中毒の原因が断定されていないとし,“食中毒の原因はそもそもユッケなのか”という事実関係から争う姿勢である。 

 

焼き肉チェーン生肉食中毒事件で提訴=遺族が「えびす」に賠償請求

 2011年に5人が死亡した焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の生肉集団食中毒事件。このうち富山県砺波市で死亡した3人の遺族と重症だった1家 族の計9人が,運営会社「フーズ・フォーラス」(特別清算中)と食肉加工卸売業者などに計約2億5700万円の損害賠償を求める訴訟を10月17日,東京 地裁に起こした。

 事件は「焼肉酒家えびす」の神奈川,富山,石川,福井の4県6店舗で2011年4月,ユッケなどを食べた約180人が 下痢や嘔吐を発症した。そのうち富山県砺波市の店で男女4人,福井市の店でも6歳の男児1人が亡くなり,多くの患者から腸管出血性大腸菌O111が検出さ れた。

 

「焼肉えびすの社長」のその後-運送業界で運転手として働く

  事件から約2か月後,勘坂氏は本誌(週刊ポスト)のインタビューに応じ,「賠償のために全財産を充てる」と語ったが,2年が過ぎた今も被害者へ の補償は進んでいない。勘坂氏は自己破産して妻と離婚し,単身で金沢市内の賃貸マンションで暮らす日々だという。再起に協力する知人がこう明かした。

 「『飲食店でアルバイトしている』という報道もありましたが,飲食関係はやっていない。運送関係の職場でドライバーをしています」

だが,その程度では賠償金の返済には焼け石に水だ。

 「経営手腕はある。まだ刑事罰になるかどうかの結論は出ていない。不起訴か起訴猶予になれば,事業をもう一度始めたいと希望しています」(同前)

  また,仕入れ先の食肉卸業者に約3億1000万円の損害賠償訴訟を起こしてもいる。“大腸菌は卸業者の時点で付着していたのだから,それを提供された「え びす」は被害者である”という理屈で,一部の被害者も原告に名を連ねている。しかし裁判は長引いており,勝訴しても補償金に回るにはかなりの時間を要する のは確実だ。

 現在の勘坂氏の心境については,「逆ギレと批判され,土下座をしたことも蒸し返されたくないようです。(裁判以外の場では)事件のことについて語ることはないでしょう」(同前)とのことだった。

               ※出典:週刊ポスト2014年1月17日号

ユッケ社長 バイトしながら家賃9万円マンションで生活

 2011年春,焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」でユッケを食べた客から,死者5人を含む181人もの被害者が出た食中毒事件。当初,「生食用 として市場に流通している牛肉はありません!」などと逆ギレしていた勘坂康弘元社長(44才)だが,死者が出ると「必ず償います」と土下座した。

 あれから2年が経つが,被害者に対する補償は今もまったく進んでいない。

 この事件で次男(享年14)を亡くし,自らも被害にあった富山県内の男性A氏(50才)が憤る。

「勘坂は事件から1か月後に一度謝りに来ただけで,補償は支払われていません」

  補償が進まないのはなぜか。同店を運営するフーズ・フォーラス社は,被害者への損害賠償額も含めて17億円にのぼる負債を抱える一方で,手元に残っている 資金はわずかしかない。そこで,昨年8月には,“殺人ユッケ”の仕入れ先である食肉卸業者・大和屋商店に約3億1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こ したが,この訴訟は異例なものだった。

「フーズ社が被害者にも原告団に加わるよう求めたんです。裁判に勝てば,その賠償金は参加した被害 者に分配されます。でも,加害企業と手を組むことになるわけですから,被害者や遺族にとっては複雑です。そのうえ訴訟にかかる費用,数十万円を負担しなけ ればならないわけですから…」(A氏)

 結局,ほとんどの被害者がフーズ社の提案を拒否した。

 しかも,訴訟自体かなり難航しそうだ。倒産したフーズ社の清算手続きを行っている行政書士・大村安孝氏の話。

「大和屋商店は,警察の調べで食中毒の原因が断定されていないことを理由に,“食中毒の原因はそもそもユッケなのか”という事実関係から争う姿勢。裁判が長引いているので,被害者側が仮に勝訴しても,補償金の分配はかなり先のことになりそうです」

 当の勘坂元社長はといえば,被害者への対応は清算人に任せきりで,金沢市内の家賃9万円の賃貸マンションで暮らしている。

「妻子とは別れ,知人の飲食店でアルバイトしながら生活しているようです」(地元紙記者)

                      ※出典 「女性セブン2013年5月9・16日号」 

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   ・「牛生レバー禁止は過剰介入」と焼き肉店など食肉業界は反発

 

   えびす被害者が富山県に申立書 - 食中毒対応の不備を指摘

 

 

   ・「焼肉酒家えびす」-ユッケ集団食中毒事件の顛末 -2011/10/25

 

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   ・「焼肉酒家えびす」-ユッケ集団食中毒事件のその後-2

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