志布志港をバルク戦略港に 穀物で拠点化目指す 鹿児島県
鹿児島県は、国土交通省が全国で公募している「国際バルク戦略港湾」への選定を目指し、志布志市の志布志港について同省に、将来的な貨物取扱目標などを盛り込んだ計画書を提出しています。
国土交通省は港湾の国際競争力強化に向け,穀物(トウモロコシ・大豆)、鉄鉱石、石炭の三つのバルク(ばら積み)貨物を扱う港から,複数の港を選び拠点整備を目指すとしています。
志布志港は、バルク貨物を取り扱う流通業者や、飼料生産工場などが集中しています。08年のトウモロコシ輸入量は約207万トンで、鹿島、名古屋に次ぎ全国3位。シェアは全国の10.3%です。
なお,同港は国が来年度以降、集中的に整備する全国43の「重点港湾」には選ばれてはいません。
◆国土交通省-「国際バルク戦略港湾」の選定
国土交通省は、資源・エネルギー・食糧等の国際バルク貨物の世界的な獲得競争が進展している中、大型船による大量一括輸送を可能とする港湾の「選択」と「集中」により、これら物資の安定的かつ安価な輸送を実現するため、「国際バルク戦略港湾」を公募により選定するとしている。
国土交通省によると,「国際バルク戦略港湾」の選定で11の港湾管理者から応募があった。応募したのは、11港湾管理者が提出した計13港。具体的には、室蘭港(室蘭市)、釧路港(釧路市)、小名浜港(福島県)、鹿島港(茨城県)、木更津港(千葉県)、清水港・田子の浦港(静岡県)、名古屋港(名古屋港管理組合)、水島港(岡山県)、福山港(広島県)、徳山下松港・宇部港(山口県)、志布志港(鹿児島県)――の13港。
国交省ではプレゼンの後、選定作業に入るが、「国際コンテナ戦略港湾の選定のように、1~2港に絞ることはしない。物資によっては複数を選定するケースも出てくるかもしれない」としている。
関連ブログ⇒鹿児島志布志港など10の港 -バルク戦略港湾に選定される 2011-06-01
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