少々前の出来事で,恐縮です。林葉直子さんが9月9日以来,18日ぶりにブログ更新しました。相変わらず,ウイットに富み,歯切れの良い筆遣いは健在です。
●林葉直子さん「生きとるよ」 http://hayashibanaoko.blog.jp/archives/1009927203.html
2014年09月26日
生きとるよ
しばらく更新しておりませんで、すいません!
「大丈夫? 生きてる?」といったメールや電話でのメッセージをたくさんいただいております。
ありがとうございます、元気にやっております。
いつものようにやせ細っていますし、足も痛いのですが、それ以外は概ね元気ッス!
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◆至言・名言 -林葉直子さん
「どうせ痙攣するなら、ふくらはぎとかじゃなくて、もっと別のところを痙攣させたいわ~」 ※ ブログ 5月7日 http://hayashibanaoko.blog.jp/
現在は博多で肝硬変の療養中の林葉さん。病状深刻なれど,洒落た一言である・・・・・・。どうか,別のところをおもいくりケイレンされる機会を得られんことを,祈念します。
▼肝硬変で入院
元女流棋士の林葉直子(46)さんが「ちょっと入院しております」と,自らのブログ「最後の食卓」 5月7日付けhttp://hayashibanaoko.blog.jp/ で明かしている。
ブログで, 肝硬変でのこむら返りは,「太ももの裏から股関節まで一気に攣ってしまう」と,その痛さを語っている。そして,「いままでは薬を飲めば治っていたのです が,最近は右足が治っても,すぐ左足がツルのでまた薬を一服」とある。そして痛み止めの薬は,あまり肝臓によくないこともあり入院した,と記している。
>>>闘病記 『 遺言 最後の食卓 』
私は今、ものを拾うのもやっと。
脚も病的 (というか病気だけど) に細く、階段は降りられません。
緑内障だけでなく白内障の可能性も大で、目もすぐに乾燥する。そんなポロポロの状態
なので、うまい文章が書けず、本当にすいません。
それでも書いたのは、病気だけではない、いろんな理由で苦しんでいる人がこれを読ん
でくれたら、幸福な気分になっていただけるかもと思ったからです。
私もいつどこで何があるかわかりませんが、本を書いてみようと頑張ってみました。
どうぞ皆さん、毎日楽しい食事を。 (p102)
チャーシューが食べたい!
- この本は遺言と考えていいんですかで
林葉 そうそう。
- こんなに明るい遺言ってないなと。
林葉 そう、みんな明るく死にましょうよって。(笑)
- 明るく死ねるんですね?
林葉 っていうよりも、悩みごともなく、外出もできて、まだ好きなものも食べられるから。(笑)
- 普通に考えると今はすごく不自由な生活だと思うんですよね。健康な人から見れば。
林葉 不自由だし、寂しいと思うけど、ただね、本当に病人になったことがなかったから、逆に今まで元気でありがたかったなって思っているんだよ。元気なときっ て、元気だからこそ頑張らなきやいけないことってあるけど、病人は病人だからこそ明るく過ごしてほしいよなって思うから。で、周りの人達は病人のわがまま じゃないけど、ある程度は、言うことを聞いてあげれば一番いいし。で、笑うと元気になるし。それがないとすぐに死んじゃうし。(笑)
- お酒飲みすぎなきやよかったとか、後悔してることはありますか?
林葉 ううん。今は「もうすぐタバコが切れそうだ。あと4本しかない」 って思ってるだけ(笑)。つていうか、親は今からでも禁煙し ろって言うんだよ。今さらねえ。(苦笑)
- ですねえ、過去を振り返らない、ですよね。(苦笑)
林葉 昔を嘆いてもしょうがないし。
- 終わった棋譜は忘れると。
林葉 そう。済んだこと。で、人生の終わりも笑いましょうってこと。くだらないことで悩んだりしないように、絶対。
-そうですね。本当に残された時間は精一杯……。
林葉 笑わないと。 (p134)
治療不可能な重度の肝硬変。痛みに耐えながら残された時間と向き合う。末期の病床から届いたメッセージ。
どんな状況にあっても,心のもちようで生き方も、最期の迎え方も変わる。そんなことを教えてくれる本である。
◆林葉直子さん
1968年福岡県生まれ。12歳でプロ棋士に。14歳で「女流王将」・「女流名人」を獲得。その後、前代未聞の10年連続「女流王将」を保持。通算17冠獲得。
女流棋士として活躍しながらの突然の失踪騒ぎ,そして「退会届」を提出しての将棋界との別れ。中原誠永世十段との5年間の不倫愛。2001年には豊胸手術で話題に,・・・・・・・・・・・・・・・。
プロ棋士引退後は、作家、占い師として活躍。幼少期より培った天性の鋭い直感力を、占いにも活かす。