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大分のスーパー・マルミヤストア,26日に上場廃止-山口の丸久と経営統合

2015-06-22 01:07:49 | イズミ

  大分県を地盤としスーパーマーケット経営のマルミヤストアは,山口県内シェアトップのスーパーマーケット丸久と経営統合する。7月1日に丸久がマルミヤを株式交換で完全子会社化し,持ち株会社「西日本リテール・パートナーズ」を山口県防府市に設立する。持ち株会社の社長には丸久社長の田中康男氏,副社長にマルミヤ社長 の池辺恭行氏が就任する。

 これにより,マルミヤストアは,6月26日で福岡証券取引所の上場が廃止となる。

 イオンやイズミなど大手スーパーに加え,ディスカウントストアやドラッグストアの攻勢や人口減などで経営環境の厳しさが増す中,出店エリアが重なっていない両社は手を組んで,仕入れや人材育成を一本化して生き残りを図る。

  経営統合によって店舗数は合わせて156店,売上高は1200億円,経常利益は43億円を見込む。地域になじんだ看板を残すために持ち株会社形式を採用し,緩やかな連合を組織する。体力勝負の不毛な戦いを避け,地方スーパー同士での連合を作り,協調しながら,生き残りを図る。


                                 ※マルミヤストア弥生店(大分県佐伯市) 出所:googlemaps

  

丸久

 丸久は, 「マルキュウ」や「アルク」など6つのスーパーを展開する山口県最大の食品スーパーで1954年創業。山口県のほか島根,広島,福岡の各県で合計94店舗を出店。2015年2月期の連結業績予想は売上高874億円,経常利益は39億円。
  1993年前後から業績が落ち込み,一時は売り上げが400億円にまで縮小した。だが,社員の整理をすることなく社内改革を実行。1998年に食品スー パー「アルク」を出店し,そのモデル店舗を積極出店したこと,オール日本スーパーマーケット協会(ASl)を通じた社員教育に注力したことが奏功し立て直 し成功,山口県内でトップシェアの食品スーパーとなっている。
 経常利益100億円,そのための年商3000億円は生き残りのために必要という考 え方で,経営統合の相手を探していた。今回の経営統合により,業績への影響を抑えつつ,店舗のスクラップ&ビルドを進めることができるようになり,マルミ ヤストア側から出店や開発の知恵を得たいという。

 「丸久」は,去年10月に山口県東部で展開する「中央フード」を経営統合しており,今後は四国や九州など西日本全域に店舗網を拡大して,仕入れコストの削減などで競争力を高めたいとしている。



マルミヤ
 マルミヤストアは,1972年に大分県佐伯市に第1号店を出店以来,大分を中心に宮崎,熊本,福岡に食品スーパー41店を出店してきた。1996年に福岡証券取引所に上場。2015年2月期の連結業績予想は375億4400万円,経常利益は3億9500万円。
 マルミヤストアは青果業出身で生鮮に強みがあるが,惣菜にまだ伸びしろが見込める。今回の経営統合によって丸久から惣菜のノウハウを得たいとする。
                                        参考資料:「激流」2015年3月号p69~p71


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 ┃ 広島のイズミ 着々と九州進出
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 ※イズミ HP

 イズミ(東証一部上場)は,中国,四国や九州で商業施設「ゆめタウン」(60店)や食品スーパー「ゆめマート」(24店)など合計102店を展開する。同社は昨年2月,JR広島駅北口 の再開発地区「二葉の里」に新本社ビルを完成した。地上6階地下1階。延べ床面積は約2万6000平方メートルで投資額は72億円。駅南口の本社を移転し ている。

  同社は現在の大型ショッピングセンター(SC)と食品スーパーに加え,自社の食品スーパーを核に外部の複数専門店を集めた新たな形態での出店にも乗り出し ている。イズミは,イオン,ヨーカ堂といった全国スーパーとの対抗策として,立地条件や商圏に応じて3業態ですみ分けながら店舗網の拡大を図る。また,店 舗網の拡大に対応し,2014年以降をめどに,広島市内に新たな物流センターを設置する。広島県や岡山県など4カ所に点在する物流拠点を集約し効率化を進めている。

 2014年2月期の下期には,新業態の1号店として「ゆめモール下関(山口県下関市)など8店舗を出店。2014年以降は熊本県,福岡県,広島県を中心に9店舗を出店することが決定している。

 イズミは地方食品スーパー(SM)との提携にも力を入れており,熊本県の中堅・(株)西紅を,子会社・ゆめマートを通じ買収している。ニコニコ堂 の小型店を継承したゆめマートは,熊本県内では最大手SMの1社に成長した。同社は,イズミの支援で店舗のスクラップ&ビルドを実施,仕入もイズミ経由に切り替え収益力を強化している。

 

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 ┃┃ 「イズミ」,熊本の地場スーパー「広栄」を買収
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 2014年7月,広島を拠点に中国地方や北部九州で「ゆめタウン」など100店舗以上を展開するイズミ http://www.izumi.co.jp/  は,熊本市内でスーパー「エース」など4店舗を運営する広栄(熊本市)の全株を取得,子会社化した。

 イズミは,大型施設「ゆめタウ ン」やスーパー「ゆめマート」を熊本県内に相次いで出店している。2012年には熊本市のスーパー「西紅」を買収している。また,今春,スーパー大栄(北九州市)と資本提携し筆頭株主となっている。


          *phote 「Big the Big エース城山店」 (google map ストリートビュー)

 

 


◆イズミ 企業概要

本 社 所 在 地: 広島市東区二葉の里3丁目3番1号
資  本  金:196億1,385万円
設      立:1961年10月27日
従 業 員 数:正社員2,475名
パートタイマー:4,568名(1日8時間換算) 〔2013.2.28現在〕
店  舗  数:    102店舗(エクセル単独店舗14店舗含む)
店 舗 地 域     広島県,岡山県,山口県,島根県,福岡県,佐賀県,大分県,長崎県,熊本県,兵庫県,香川県,徳島県,他


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こ れまでのエリア・マーケティングの成功事例が成り立たなくなっている。エリアという概念が希薄なネット通販の普及や人口減少による市場の縮小が、必要と される店舗の条件を変えてしまったことが原因だ。産業能率大学マネジメントスクールで長年エリア・マーケティングセミナーを担当する小林隆一氏に、これか らの小売業に求められるエリア・マーケティングの視点を聞いた。

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「身の丈」を強みとする経営―
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「身の丈」を強みとする経営』 (日本経済新聞出版社刊)。本書では,性急な業容拡大は弊害が多いとして,堅実な発展を目指して,自らの分を知り,ライバルの動きに惑わされることなく, マイペースを貫きながら存在感を発揮するという経営姿勢を貫く経営姿勢を「身の丈経営」とし,縮小の時代の小売業経営のあり方を示しています。
 
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財界九州 2015年 06 月号 [雑誌]
TOP INTERVIEW :大西 一史熊本市長
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【ホテル】「宿泊稼働」を押し上げる最大要因に/業績回復でもよぎる〝リーマンのトラウマ〟  P29

【空港】「多様・細分化」する旅行ニーズに対応 /玄関口が果たす役割意識して対策を実施  P32
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月刊激流 2015年 06月号
■ 緊急特集 ■■ ファミリーマート×ユニーグループHD ■■
大型コンビニチェーン統合の成否を占う

◎三つの難所の果てに得る最大手と真っ向勝負の挑戦権
■加盟店覆面座談会
・企業のための数合わせだけはやめてほしい
■池袋・稲沢本社周辺ルポ
・見えてきた両社の真の競合店
■決算分析(コンビニエンス)
・セブンの背中が遠くなる一五年二月期決算が示す量拡大の必然
■トップが語る 経営統合の課題/コンビニ、スーパーは経営統合をこう見ている


■■特集 小型SM「コンビニキラー」に進化■■

まいばすけっと・アコレ(イオン)
・二つの業態で追求する価格価値のブレない運営
マルエツプチ(マルエツ)
・生鮮を基軸に単身世帯のニーズに応え、異質化を実現
miniピアゴ(ユニー)
・教育とシステムでメニューの見える売り場作りを推進
食品館(イトーヨーカ堂)
・上質、簡便に地域性を取り込み独自の専門領域を開拓

 

  国際商業出版・発行  780円

 

 


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