わりなき恋 (幻冬舎文庫) | |
国際的なドキュメンタリー作家・伊奈笙子、六十九歳。大企業のトップマネジメント・九鬼兼太、五十八歳。偶然、隣り合わせたパリ行きのファーストクラスで、二人がふと交わした「プラハの春」の思い出話。それが身も心も焼き尽くす恋の始まりだった……。成熟した男女の愛と性を鮮烈に描き、大反響を巻き起こした衝撃の恋愛小説。待望の文庫化!
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幻冬舎刊 岸惠子著 650円 |
◆p85~p86 -わりなき恋とは?
「わりなき恋とは,理屈や分別を超えて,どうしようもない恋。苦しくも耐えがたい焔のような恋のことだと思う。」
◆p86
「砂丘子さん、年をとった名女優に見合った役柄がないように、年をとった女に見合うような恋なんてないんでしょうね」
「笙子、そういう人に出会ったんだ。電話の声にそんな色合いを感じたわ」
「恋とはちがうものなの。限りなく恋に似た友情……アンドレ・マルローがルイーズ・ヴイルモラン夫人に感じていたようなちょっとどきどきするような友情……」
笙子はあえて二人がパリに暮らしていた大昔、文豪マルローの女性関係について、パリの文学界や社交界で羨望をもって取り沙汰されていた「アミティエ・アムルーズ(恋に近い友情)」という言葉を持ち出した。
◆岸 恵子さん -「パリ在住四十年」
女優・作家。横浜市出身。『我が家は楽し』で映画デビュー。『君の名は』『雪国』『おとうと』『細雪』と名作に出演。いまも映画、テレビ界の第一線で活躍している。四十年あまりのパリ暮らしの後、現在はベースを日本に移しながらフランスと日本を往復する。海外での豊富な経験を生かし、作家、ジャーナリストと多方面でも活躍。二〇二年フランス共和国政府より芸術文化勲章コマンドールを受勲。『ベラルーシの林檎』 (日本エッセイスト・クラブ賞受賞)、『風が見ていた』『私のパリ私のフランス』ほか著書多数。
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