流通大手企業に就職したM君から,近況報告のメールがありました。その文面をご披露
します。
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お久しぶりです。Mです。
3月31日より本社で新人研修を受けています。
11日に解散なのでもうすぐおわります。
すごく大変ではありますが、毎日様々なことを学ばせていただいています。
人事部の方もたくさんきてくださっています。
あと研修は2日なので精一杯頑張ろうと思います。
近況報告でした。
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この文面からM君の船出は順調の様子が読み取れ,まず,ひと安心です。彼は,新人
研修が終わると愛媛県内の店に赴任します。
M君は,自立心の強い,長身の礼儀正しい好青年です。ただし,唯我独尊の風もあり,
プライドの高さも見受けられました。こうした彼の性格を考慮して,彼には面と向かって
叱るとか注意するというのではなく,ゼミの場,あるいは喫茶室での歓談の場を通じて,
ゼミ生全員に語りかけるという間接話法で注意を促してきました。
叱られ役は,卒業式で総代として卒業証書を受け取ったA君と,スポーツクラブのキャ
プテンを務めたK君を設定しました。なぜ,そうしたかは,次回のブログで綴ります。
◆ ◆ ◆ ◆
厳しく叱ったり,注意されると「切れたり」,すねたりする若者が目につきます。
その理由の一つに,家庭でも学校でも「厳しく叱られた経験がない」といった点があげ
られます。今の若者の多くは,家庭でも小中高学校でも,「腫れ物に触るように」育てら
れて来ています。
大学の教員の多くは,学生を「叱ること」が苦手であったり,「しつけや礼儀作法は
家庭のやること」とし,学生の無頼な行動に無関心です。いや,大半を占める,といって
も言い過ぎでは,ないでしょう。
こうした風潮から,いわゆる勉強はできても,▽社会性が身についていない,▽自己本
位で「切れやすく」,▽扱いづらい,若者が世に送り出されていくわけです。そこで,企
業は新卒の採用に当たり“人間性を重視”する訳です。
そこで私は,常識を欠く行動や粗雑な振る舞いは,厳しく注意し,叱ることを通じて,
ゼミ生を「折り目正しく」かつ,少々の小言ではへこたれたり,切れたりしない強靱な
精神力を醸成し,社会に送りだそうと,決めました。
⇒本稿は,「ゼミの指導方針とその実行4」からの続き
「ゼミの指導方針とその実行3」
⇒「ゼミの指導方針とその実行6」
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