中国と九州・沖縄の景気判断引き下げ 日銀7月の地域経済報告
日銀が7日発表の7月の地域経済報告(さくらリポート)で,全9地域のうち九州・沖縄と中国の2地域の景気判断を引き下げた。 2地域とも引き下げは2013年1月以来,3年6カ月ぶりとなる。残りの7地域の判断は据え置いた。 九州・沖縄は熊本地震に伴う観光産業や個人消費の落ち込みが響いた。
中国地域の引き下げの主な要因は,三菱自動車の生産停止,年明けの株価下落による百貨店の衣料品や高額品の売り上げ減少,自動車販売の低迷など。ただ,全国的には個人消費そのものは底堅く推移している。
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日銀は各地域の経済情勢を分析して3カ月ごとに地域経済報告(さくらリポート)を公表している。各地域の判断は以下の通り(↑は上方修正,↓は下方修正,→は据え置き,カッコ内は前回の判断)
●九州・沖縄【↓】熊本地震の影響により急速に下押しされた後,観光面などで弱い動きが続いているものの,供給面の制約は和らいできており,緩やかに持ち直している。
(新興国経済の減速などの影響を受けながらも,緩やかな回復を続けている)
●北海道【→】緩やかに回復している
(緩やかに回復している)
●東北【→】生産面に新興国経済の減速に伴う影響などがみられるものの,基調としては緩やかな回復を続けている。
(新興国経済の減速に伴う影響などから生産面で弱含んだ状態が続いている中,基調としては緩やかな回復を続けている)
●北陸【→】一部に鈍さがみられるものの,回復を続けている
(回復を続けている)
●関東甲信越【→】輸出・生産面に新興国経済の減速に伴う影響などがみられるものの,緩やかな回復を続けている
(輸出・生産面に新興国経済の減速に伴う影響などがみられるものの,緩やかな回復を続けている)
●東海【→】自動車関連での工場事故や熊本地震の影響から輸出・生産面に振れがみられるものの,基調としては緩やかに拡大している
(自動車関連での生産停止の影響から輸出・生産が一時的に減少したとみられるものの,基調としては緩やかに拡大している)
●近畿【→】輸出・生産面に新興国経済の減速の影響がみられるものの,緩やかに回復している。
(輸出・生産面に新興国経済の減速の影響がみられるものの,緩やかに回復している)
●中国【↓】一部に弱めの動きが見られるものの,緩やかな回復を続けている。
(緩やかに回復している)
●四国【→】緩やかな回復を続けている
(緩やかな回復を続けている)
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